爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

2024-05-01から1ヶ月間の記事一覧

「花見と桜 〈日本的なるもの〉再考」白幡洋三郎著

コロナ禍の間は自粛でしたが、ようやく花見が復活しました。 しかしこのような桜の下に多くの人が集まり飲食しながら楽しむという花見は日本独特ともいえる風習のようです。 著者の白幡さんは海外経験もあり、また来日した海外の研究者から話を聞いたりして…

日本人はフェイクニュースに騙されやすい? 永井孝志さんのブログより。

リスク学者永井孝志さんのブログで、「ニセ情報に騙される人は増えたのか?」という記事が出ました。 nagaitakashi.net ネット情報にフェイクニュースが多いということはよく言われていますが、多くの人がネットによって情報を得るようになり、ニセ情報に騙…

「世界の食卓から社会が見える」岡根谷実里著

世界の台所探検家と自称する岡根谷さんが、いろいろな伝手をたどって世界各国に出かけて家庭料理を食べさせてもらってその体験を書いているのですが、単なる料理紹介だけに止まらず社会の問題点などについても指摘されています。 そういった傾向は各章の章題…

北朝鮮製兵器は欠陥ばかり?

ウクライナ戦争でロシアの兵器が供給不足となり、北朝鮮から輸入しているというのはほぼ間違いないことのようです。 しかしその北朝鮮製兵器が粗悪品が多く途中爆発しているなどと言う話が流れます。 news.yahoo.co.jp ミサイルの途中での空中爆発、砲弾の不…

将来のエネルギー計画に向け、太陽光発電がいかに危ういものか。

脱炭素化国家戦略などと言うものがまとめられるようですが、その中でも中心とならざるを得ないのがエネルギー計画であり、そこでは当然のように太陽光発電や風力発電をいうものがもてはやされることでしょう。 news.yahoo.co.jp しかしこれまでにも繰り返し…

「内田樹のブログ」より「”東京ミドル期シングルの衝撃”書評」

内田樹さんがブログで書いたのが「東京ミドル期シングルの衝撃」という本の書評です。 blog.tatsuru.comこの本について詳しく書かれていませんが、守山みち子さん丸山洋平さんの編集で多くの著者の方が執筆したもののようです。 まず最初に書かれているよう…

「面白くて眠れなくなる日本語学」山口謡司著

「面白くて眠れなくなる」シリーズは自然科学を中心に多くの本が出版されていますが、この本は珍しく文科系、日本語学を扱っています。 日本語は歴史を見てもかなりの変化を遂げているものですが、海外からの影響も強かったために独特の特徴を持つようになり…

木村熊本県知事、TSMC第三工場も熊本県へ誘致の方針とか。

台湾の半導体企業TSMCの日本工場の一号が熊本県内に建設され操業を始めますが、第二工場も熊本へ誘致することが決まっています。 それにさらに第三工場も誘致しようと、熊本県の新知事に就任した木村氏が方針を決めたそうです。 www.bloomberg.co.jp 半導体…

「日本ローカル放送史」樋口喜昭著

東京に住んでいるとあまり実感がないかもしれませんが、地方ではテレビ放送は独自の地方局があり、その放送内容はほとんどが東京のキー局の制作番組であるものの、一部の番組やローカルニュースなどは地方色が見られるものがあります。 このような「放送のロ…

中国の石炭火力発電

中国では石炭火力発電が盛んに行われ、その安い電力を使って多くの工業製品(特に太陽光パネル)が安価で作られて世界でのシェアを上げていると言われます。 その中国の石炭火力発電の状況をキャノングローバル戦略研究所の杉山大志さんが報告していました。…

「鬼平犯科帳(二十四)特別長編誘拐」池波正太郎著

鬼平犯科帳シリーズもとうとう最後となりました。 前作で密偵おまさと盗賊荒神のお夏との関りを描きその続きに期待を抱かせたのですが、その話が佳境となったところで著者の池波さんが死去。 その特別長編も未完のまま、おまささんも拉致監禁されたままで終…

就任したばかりの木村熊本県知事、早くもその性格露呈か。

蒲島前知事の後任として就任した木村熊本県知事ですが、先日の水俣での患者団体と環境省との懇談の席に同席しており、その時の光景を「大臣も環境省もつるし上げられていた」と表現したものの、すぐに発言撤回をしたということです。 www.asahi.comこの発言…

今後のエネルギー需給はどうなるのか。

本来のエネルギー問題とは違う要因(温暖化)でエネルギー環境が左右されているような世界ですが、その将来はどうなるのか。 その見通しもつかないまま、夢のような話が飛び交っています。 私も正確なところは分かりませんが、一つの可能性として今後の見通…

環境省マイクオフ事件続報、全国への報道はないかな。

水俣病患者団体との環境省懇談会のマイクオフ事件の続報です。 事件自体は全国版の放送などでも取り上げられて関心を集めていますが、これはおそらく熊本版だけに留まるのでは。 kumanichi.com地元熊本日日新聞の記事ですが、このサイトは有料会員限定のよう…

「内田樹のブログ」より「公金と瘦せ我慢」

内田樹さんのブログからですが、 二階俊博元幹事長の政治団体が3500万円の書籍代を計上したそうです。 blog.tatsuru.comその書籍の内容が公表されたのですが、そのほとんどが二階本人の著書だということで、1冊で1000万円以上というものもあったそう…

「言語ゲームの練習問題」橋爪大三郎著

言語ゲームというから、言葉を使ったゲームの本かと思って読み出しましたが、甘かった。 言語ゲームという言葉自体、オーストリア出身の大哲学者、ヴィトゲンシュタインの使用したもので、言語というものが人間の精神の中心をも占めるものとの認識でそれを使…

全国的にも話題になっているようで。環境省マイクオフ事件

伊藤環境大臣が水俣病患者団体との懇談会に出席し、最後に団体代表からの意見陳述という場面で一人3分以内と決めてあったのに守れなかったとして、環境省職員が団体代表が使っていたマイクをオフにしてしまったという事件がありました。 熊本県内では直後か…

「鬼平犯科帳(二十三)特別長編炎の色」池波正太郎著

本巻は特別長編「炎の色」とその前の小編「隠し子」からなります。 実はその「隠し子」で新たな登場人物が出てきて、それが長編でも重要な役割を果たします。 「隠し子」以前長らく長谷川家に奉公していた中間の久助が久しぶりに平蔵を訪れます。 もう長くは…

夢の話「酵母の分類同定をする羽目になる」

またも仕事の夢を見た話です。 あまりにもリアルすぎて目を覚ましてもその具体的な細部が頭に残り、かなり早い時間だったのですがもう眠れなくなりました。 私は会社の研究所で微生物の管理や研究の責任者です。 とはいっても部下はアシスタントの男性が一人…

「文豪たちのずるい謝罪文」山口謡司著

「文豪」とはもう今ではあまり聞かない言葉ですが、巻末の著者の解説によれば少なくとも明治時代に生まれた作家だということです。 そしてそれは「剣豪」と対となるものであり、剣術および文章に対するに厳しく鍛錬された精神を伴っていたということです。 …

Googleマップに「口コミは必要か」、医師たちがGoogleを提訴。

Googleマップには各施設に対しての「口コミ」が記入できるようになっています。 しかしそれが病院に対して行われるとかなりの悪影響が出るということで、医師たちがGoogleを提訴したということです。 news.yahoo.co.jp医師は病院への誹謗中傷が書き込まれて…

「ウクライナ戦争の嘘」佐藤優、手嶋龍一著

ウクライナ戦争が始まって以来、日本でも有数のロシア通と見られる佐藤さんは様々な人との対談や解説本の出版など大忙しの様子です。 この本ではアメリカ政治に詳しい手嶋さんとの対談をしています。 ロシア側の事情というものは佐藤さんの詳しいところです…

新NISAについて荻原博子さんが批判。

経済評論家の荻原博子さんが、SNSで投資を勧める詐欺サイトに自分の映像を使われたなりすまし詐欺があったとしていました。 www.yomiuri.co.jp フェイスブック運営会社のメタに抗議をしたり記事の削除を求めたりしているようですが、なかなか動かないようで…

「鬼平犯科帳(二十二)特別長編迷路」池波正太郎著

この長編でも平蔵に恨みを持つ者が火盗改への挑戦を行い、平蔵を窮地に追い詰めるのですが、ぎりぎりの探索を続けて事件解決を成し遂げる姿が描かれています。 最初は盗賊一味の捕縛の場面から始まります。 盗賊池尻の辰五郎の一味を押し込みの寸前に待ち伏…

インバウンドのオーバーツーリズム

嫌な言葉ですね。現象自体も嫌だけど言葉はもっと。 インバウンドも多くの意味があり、多方面で使われているのですが、このところ「外国人訪日観光客」という用法ばかりが目立ちます。 オーバーツーリズムもどうかと思います。 「多すぎる外国人観光客」とか…

「科学的に考える子育て エビデンスに基づく10の真実」和久田学著

子育てというものはその真っただ中にある人もそれを終えてしまった人も、迷うばかりでどうすれば本当に良いのかということが分からないままということが多いのでしょう。 そういった疑問に「科学」で答えようというのが本書です。 本書著者の和久田さんは特…

球磨川下り再開

4年前の大水害で運行を取りやめていた球磨川下りがようやく再開。 連休で多くの観光客を乗せたということです。 www.fnn.jp人吉市内から球磨川を下る舟の旅「球磨川下り」は人吉観光の目玉として人気だったのですが、水害で川底に岩や瓦礫がある危険性があり…

石炭火力発電を廃止し、その代わりに風力発電や太陽光発電で賄えるのか。

G7の会合で石炭火力発電の廃止が期日まで決められたということがニュースとなっています。 それが本当に実現するのか。 「石炭火力発電は止めます」が「電気を使うのは止めます」、「エネルギーを大量消費するのは止めます」となるのが当然だと思いますが、…

まあ間違ったことは言ってないんだけどね。バイデンの失言「日本人は外国人嫌いだから」

日本経済の低迷の理由は、日本人が外国人嫌いだからとバイデンが言ったとか。 www.yomiuri.co.jp 内容を見ると、決して日本だけを取り上げたわけではなく、中国、ロシア、インドも挙げ日本も並べているだけです。 しかし同盟国で金づるでもある日本を評する…

イスラエルがイラン攻撃を止めている理由、賀茂川耕助のブログで紹介。

「賀茂川耕助のブログ」では米欧の主流な論陣とは異なる方向から見て解説している論者の文章を紹介することが多いのですが、「イスラエルがイランとの銃撃戦に負ける理由」という題で書かれたものが取り上げられていました。 kamogawakosuke.infoMIke Whitne…