爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

「内田樹のブログ」より「公金と瘦せ我慢」

内田樹さんのブログからですが、

二階俊博元幹事長の政治団体が3500万円の書籍代を計上したそうです。

blog.tatsuru.comその書籍の内容が公表されたのですが、そのほとんどが二階本人の著書だということで、1冊で1000万円以上というものもあったそうです。

これはもちろん、自分の著書を購入してそれを配布したのでしょう。

 

これについて、内田さんは「二階氏はおそらく自分のことを「国士」の類だと思っているのだろうが、その自己認識は誤っている。士の本質は腕力でも金力でもなく、「痩せ我慢」だからである。」と書いています。

 

国士というのは国のためを思いそれに尽力するものですが、とてもそんなものじゃないということです。

 

次いで、福沢諭吉の「痩我慢の説」にも言及しています。

福沢も痩せ我慢こそが立国の大本としていました。

ただし、福沢も「日本人全員」が痩せ我慢をせよと言ったのではない。

それは国を率いるほどの人物がすべきことだと言っています。

 

内田さんは「公金の支出明細を見て、日本の要人の辞書から「痩せ我慢の文字」が消えて久しいことを知った。」としています。

 

それどころか、政府の要人は在職している間に私腹を肥やす。というのが実情でしょう。

まるで中国の帝政時代の官僚のようです。