リスク学者永井孝志さんのブログで、「ニセ情報に騙される人は増えたのか?」という記事が出ました。
ネット情報にフェイクニュースが多いということはよく言われていますが、多くの人がネットによって情報を得るようになり、ニセ情報に騙されることも増えたのでしょうか。
冒頭に読売新聞の記事で「日本人は米韓よりニセ情報に騙されやすい」というものが紹介されています。
ただし、詳しい調査方法が示されておらず、対象とした人の属性によっても結果は大きく変わるはずであり、論拠が正当かどうか不明のようです。
なお、こういったネットのニセ情報というものはSNSにかなり寄っており、新聞社がそれを批判するような記事を書いた場合はその裏の思惑を疑う必要があるというのもその通りでしょう。
ニセ情報問題というのは政府でも重要視されているようで、様々な取り組みがされているということにも触れていますが、ただしその内容はかなりばらつきがありまだまだ目標を定めることもできていないようです。
なお、その総務省から出ているパンフレットに次のようなニセ情報の見分け方が示されていたそうです。そしてそれによって先の読売新聞の記事を見るとまさにそれがニセ情報と見えるというのはお笑いです。
・情報源はある?
・その分野の専門家?
・他ではどう言われている?
・その画像は本物?
という基本の4つの疑問が示されています。
冒頭の読売新聞ニュースの内容は
・情報源の論文なし
・専門分野とずれている憲法学者がコメント
・過去にニセ情報を発信
・関連する情報・商品を売っている(新聞を売っている会社が「新聞を読むとダマされにくい」という結果を報告している)
の4つが該当するので要注意ではありますね。こういう意味でも冒頭の読売ニュースは「疑う目を養う」ための良い題材のように思います。
永井さんの感覚では最近になって騙されやすくなったということはないということです。
現状を冷静にとらえることが必要ということでした。
私から見ればフェイクニュースの最大のものが「再生可能エネルギー」です。
それに日本人のほぼ全員が騙されています。