高石総理がアベノミクスに倣い積極財政を行うと言われており、それを期待した金の亡者たちにより株価の急上昇が起きています。
しかし、安倍が就任した当時と現在では全く逆ともいえる情勢であり、そこで同じような積極財政を行ったらどうなるのか。
このような違いを解説した記事がありました。
マネックス証券の吉田恒さんという方のものです。
media.monex.co.jpアベノミクスが始められた時、デフレが長く続いていてさらに非常な円高であり、当時は1ドル80円という水準でした。
このような時に金融緩和や数々の株価上昇誘導が行われました。
その効果はすぐには現れなかったものの、円安方向へ転換は比較的早く起きました。
デフレ脱却はかなり遅くなりましたが、現在ではインフレが激しくなっています。
アベノミクスの積極財政もデフレ脱却、円高から円安という流れを結局は作り出すことができたのは事実でしょう。
しかし高市の積極財政は何を狙うのか。
すでに当時の2倍近い円安水準です。1ドル150円以上。
しかもインフレは日銀が何を言おうと非常に激しくなっています。
こんな状況で金融緩和をするつもりか。
全くやり方を間違えているとしか言えません。
何でも積極なら良いと思わせるのは政治手法でしょうが、方向を間違えれば日本全体を巻き込む大混乱になりかねません。