爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

「知っておきたい 伝説の秘境・魔境・古代文明」秦野啓監修

現代では地球上どこでも行くことが容易になりましたが、昔はなかなかたどり着くことが難しいという場所も多く、そこを見てきたという人々が話す内容から「秘境」といったものが伝説となることがありました。

 

そういったものを紹介しています。

なお、中には実在の場所も多いのですが、実在しなかった場所や完全に神話上の場所なども同様に書かれていますので、少し混乱するかもしれません。

 

また、ところどころに書かれているエピソードにはアニメやSF小説、ゲームについて触れられているものも多く、そういった読者を意識して書かれているのかもしれません。

 

最初に書かれているものが、アトランティスムー大陸といった伝説上の大陸ですが、これらはさすがに実在のものとは言えないようです。

その同じ分類のところにイースター島クレタ島も入っていますが、こちらは間違いなく実在の場所であり、何も注釈が無ければ迷いそうです。

 

理想郷と言うコーナーでは、ユートピアエデンの園、エル・ドラード、桃源郷といったところが並びます。

どこかにこういった場所があるのではないかというのは、人々の希望が作り出した幻想なのでしょうか。

 

建造物の紹介では、古代に現れた「七不思議」という建造物の中でも「ロードス島の巨像」というものがありますが、本当にこのようなものが作られたのでしょうか。

紀元前300年頃にあった青銅製の巨像だったそうです。

マケドニアの侵攻を防いだロードス島の住民がそれを記念して作ったのだとか。

 

しかし地球上どこにも秘境と言うものが無くなりつつある現代は少し淋しいものかもしれません。