EUはすべて電気自動車化するという方針を転換、エンジン車の発売を延長することを認めるそうです。
ただし、「合成燃料に限る」とか。
また聞いたこともないものが出てきました。
「合成燃料」ってい一体何なのでしょうか。
どうやら「二酸化炭素と水素から作り出す」もののようです。
https://www.jogmec.go.jp/publish/plus_vol06.html
まあ、炭化水素燃料というものは炭素と水素からできていますので、化学反応としては可能なのは間違いないのでしょう。
しかしその原料となる二酸化炭素も環境中には大量にあるとはいえそれを反応可能なまでに濃縮するのは大変なことです。
水素もいくら「グリーン水素」だと言ったところで大量の電力を費やして電気分解しなければなりません。
合成燃料の実用化にはコスト高が最大のネックだということですが、当たり前すぎてもう言うべき言葉もありません。
EUもどうせできないことが容易に想像できるはずなのに、エンジン車禁止でEV化などという施策を打ち出し、結局は無理ということになったのか、エンジン車容認ただし合成燃料に限るということにしました。
どうせこの先合成燃料も低コスト化不可能ということになればその基準も取り消して「バイオディーゼルなら」とかなって、さらに「ガソリンも燃費が良ければ」とズルズルと認めていくことになりそうです。
そういった態度をみっともないと見るのか、それでも何かやっている姿勢は良いと見るのか。
それにしても、水素社会だとかアンモニア燃焼だとか、ほとんどエネルギーの浪費に過ぎないような「新エネルギー」が次々と登場、あきれるばかりです。
つくづく、化石燃料のすばらしさというものを痛感させられます。
しかし化石燃料も数千万年分もの太陽光エネルギーを生物が濃縮し、それが化石化して今の形になったものです。
それが使えなくなるからと言ってもそう簡単に代替できるものがあるはずもありません。
次々と「新エネルギー」候補が出てくるというのは、結局は決定版が何も無いからにすぎません。
こうやって右往左往しながら実際にはエネルギーの無駄遣いに過ぎないものに次々と金を流し込み、どこかに消えてしまうのでしょう。
その内に本当のエネルギーの終焉が訪れ、今のエネルギー依存社会が壊滅することになります。
それはもはや長くもない私の人生が終わるまでには来ないだろうと思っていましたが、想定外で意外に早くやってくるかもしれません。
まあ見たくもない未来ですが。