爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

大相撲春場所開催中、しかし力士の怪我や体調不良が相次ぎ興ざめな事。

大相撲春場所が開催中で、暇な隠居としてはテレビ観戦が楽しみです。

今場所は大関貴景勝横綱挑戦ということで期待していたのですが、どうやら足の怪我があるようで早くも負けが重なりほぼ絶望となってしまいました。

 

それにしても相も変わらず力士の怪我や体調不良が続出、大相撲自体の人気にも影がさすような情勢となっているようです。

 

一人横綱照ノ富士もまた怪我の調子が悪いのか、連続休場が続いています。

大関も数場所前までは何人もいたのですが、あっという間に皆陥落して一人だけとなってしまいました。

落ちた元大関も皆怪我を抱えていたようです。

 

大相撲の存続も危うくなるほどの非常事態だと思うのですが、関係者の意識はまったく鈍いもので、「力士は誰でもいくつか怪我を抱えている」などという話が相撲協会役員などからも聞こえてきます。

「力士の身体」が大相撲を支えているという認識がほとんど無いようです。

 

そのためか、怪我をした場合の休場の扱いにしても旧態依然。

相撲取り組み中の受傷の場合はまだ公傷扱いということはあるようですが、その他の場合は休場も敗戦と同じ扱いのため、休めばどんどんと番付が下がるために無理して出場しますます怪我を悪化させるということになっています。

 

気が付けば、横綱大関も一人ずつ。しかも両方とも怪我がひどくて連続休場や出てもボロボロ。

関脇も入れ替わり立ち代わりで安定して強いという力士は出てきません。

 

異常なまでの肥満という問題もあり、それによる病気も無視できるものではなく、糖尿病罹患者が数多くなっています。

 

どうやら、抜本的な改革をしない限り大相撲の存続にも関わるような状況だと見えます。

こういったことを協会役員や親方たち、力士まで皆の意識改革をすることも必要でしょうが、運用規定やルールの改正などの機構改革も必要となるでしょう。

何度も書いていますが、あのバカバカしいまでに高い土俵高さも変えなければならないという声すら上がりません。

怪我や病気で休場の場合の番付の取り扱いもこれまで通りでは休んで身体を治そうという気にならなくなるでしょう。

 

労働者が身体の不調があってもじっくりと治療することができるというのは、現代の労務環境としては当然のことであり、それができないというのでは安心して勤務することもできません。

安心して力士が相撲を取り、観客も安心して見ていられるようになることを期待します。