新型コロナウイルスの抗体保有者と再感染の危険性について、なかなか報告がなかったのですがようやく忽那賢志さんの記事が出ました。
抗体にもS抗体とN抗体があり、S抗体はワクチン接種で得られるもののN抗体は感染しなければ得られないというものだそうです。
そのN抗体を持つ人が日本人では4割に達するという研究報告がなされたそうです。
(2023年2月、日本赤十字社で献血を検査、検体数13121)
完全に設計されたサンプルではありませんが、一応全体を代表していると考えると日本人の4割、5300万人がすでに感染したことになります。
これは現在までに公式に認められた感染者数3337万人と比べると2000万人ほど多い値になりますが、それだけ無症状あるいは軽症状で済んだ人がいたということでしょう。
このN抗体保有者が新型コロナウイルスに感染するかどうか、つまり再感染の可能性ですが、現在のオミクロン株であればかなり感染防御されるそうです。
このN抗体保有者が4割というのは、イギリスでは1年ほど前の状況であり、その頃から感染流行の規模が小さくなっていったということですので、日本でも同様の傾向がみられるのかもしれません。
ただし、オミクロン株でも新規変異株の系統では感染防御効果が減少しますので、それが流行しだすと再感染もあり得ます。
さらにオミクロン以外のまったく新しい変異株が出現したら防御効果はさらに低下します。
やはりワクチン接種は今後も推奨されるということのようです。
私は昨年秋に感染していますので、今のところは防御効果がまだ残っているということでしょうか。
それでも時間経過と共に徐々に効果は薄れるということですから、また再感染の危険性もあるということでしょう。