爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

2023-09-01から1ヶ月間の記事一覧

「食糧と人類 飢餓を克服した大増産の文明史」ルース・ドフリース著

人類がたどってきた道はその根本に食糧をどうやって得てきたかということと関わっています。 この数百年に人口が爆発的に増加しているのもそれを支えるだけの食糧生産があってこそのことです。 しかし何を食べていくかということはそれをどうやって得るかと…

内閣改造が「政権支持率の上昇」につながるなんて、誰も思っていません。

大相撲ではずっと前頭の地位で居た人が一度でも三役(小結・関脇・大関)に上がると非常に嬉しいそうです。 引退後に、「元小結」と言ってもらえるのがやはり箔が付くと感じるのでしょう。 それと同程度にしか見えないのが内閣改造での大臣入れ替えです。 引…

宮崎駿監督の「君たちはどう生きるか」あまり評判にならないが見ている人は見ている。

宮崎駿監督の最後の作品?「君たちはどう生きるか」はあまり評判にはなっていませんが深い意味がありそうということです。 news.yahoo.co.jp 堀井憲一郎さんという方が解説を書いていました。 見る前に周囲の若者に見た感想を聞くとほとんどの人が否定的。 …

「水素を自前で調達」まったくやらない方がマシの環境破壊技術

トンデモ科学の宝庫、NHKの朝の番組で紹介されていたものですが、「脱炭素」のシンボルのように考えられている水素を使って温浴施設の加熱をするということで、その水素も「自前で調達」してやろうという話です。 それに使うのは「廃棄物の」アルミニウム、…

八代民族伝統芸能伝承館(お祭りでんでん館)に日本遺産企画展を見に行ってきました。

八代は江戸時代に始まる石工の里として知られており、この度国宝となる山都町の通潤橋をはじめとして九州各地に広がる石橋や八代干拓の樋門、そして城の石垣などを作ったのもその石工たちでした。 その伝統を日本遺産とされたのですが、その歴史を示す展示が…

八代市立博物館展示「やつしろ美術動物園」を見てきました。

八代市立博物館の今月の展示は博物館所蔵の松井家の松井文庫の中から、江戸時代に描かれた絵の中の動物に注目したものです。 www.city.yatsushiro.kumamoto.jp 絵画の中に動物が描かれるということはよくあったようで、有名な絵画を見ても分かると思いますが…

「石と人間の歴史」蟹澤聰史著

著者の蟹澤さんは地質学、岩石学が専門の学者ですが、その調査のために世界各地を訪れるとそこで石や岩を用いた人間の営みに出会ってきたそうです。 人類の文化を石との関わりから見ていこうという本です。 世界各地には古代から作られてきた岩石を用いた建…

G20サミットは米覇権の低下を露呈し非米諸国の力の増加を示した。田中宇さんの国際ニュース解説より。

G20首脳会議はアメリカ側と中ロ側のせめぎあいで内容のないものとなり存在意義が問われたと思っていましたが、田中宇さんの国際ニュース解説ではまた少し違った解釈がされていました。 tanakanews.comアメリカ側はこのサミットでもウクライナ戦争についてロ…

阿蘇山の噴火について、想像力を働かせる その2

(その1より続きます) 3.阿蘇山が噴火をする前のこの一帯はどのような地形だったのか。 これもほとんど記述されたものがありませんが、上記の阿蘇山の歴史によれば先阿蘇火山として小火山が形成されていたとされています。 今残っているのは菊池市の鞍岳…

夢の話「コーラスグループに新人が押し掛ける」

眠っている時に見た夢をそのまま描く「夢の話」 たまに書いていますが、その頻度が少ないのはあまり夢を見ていないのではなくほとんど筋も無く荒唐無稽などの理由で書くにも書けないことが多いからです。 しかし今回は2日連続できっちりと理由も内容も揃って…

阿蘇山の噴火について、想像力を働かせる その1

富士山噴火については何度も書いていますが、現在住んでいるところからすれば阿蘇山の方が遥かに近いわけで、もしも大爆発ともなれば影響は甚大です。 そんなわけで、阿蘇山の噴火についてあれこれ調べてみます。 1.阿蘇山噴火の歴史 ja.wikipedia.org (…

G20首脳宣言は一応出されたがどっちつかずの中途半端。

インドで開かれていたG20首脳会議は中国やロシアも参加しているため首脳宣言が出せないのではないかという危惧もありましたが、なんとか形だけは出したようです。 www3.nhk.or.jpしかし戦争についての非難もロシアの名前を出さず「すべての国は・・・」など…

夢の話「実験中にデータを書いた紙が無くなった」

久々に筋の通った夢を見ました。 私は現役の研究員、なにやら微生物を使った実験をしています。 抗生物質のような薬剤に対する微生物の感受性を調べる実験のようで、いろいろな抗生物質を秤量して溶液を作っています。 それを徐々に希釈していき様々な濃度の…

「百人一首解剖図鑑」谷知子著

最近は百人一首のかるた大会が競技としても人気を集めていますが、やはり百人の歌人たちの生涯やその歌を作ったいきさつ、歌の細かい解釈や中味といったものを知っていくのも興味深いことでしょう。 この本では歌の意味、作者の家系、生涯といった様々な方向…

「仮定の質問には答えられない」はやはり言語道断の態度。

あの安倍元総理政権の頃から目立っていた「仮定の質問には答えられない」という文句には非常に腹が立っていて、このブログでも何度か批判したことがありました。 sohujojo.hatenablog.com しかし今の岸田政権でもそれが目立つようになったということで、神戸…

時間感覚の異常。あまりにも刹那的なこと。

利益は四半期や半年でしか見えず、5年計画などと言えばもう長期計画。 10年も続けばそれは「持続的」などと言うあまりにも刹那的な時間感覚しか持てないのが現代人でしょうが、それが気候変動や気象災害と言ったところにも広がっているのでしょうか。 ここ数…

「孤独な子育て」が問題化。人類の特徴を失った結果。

特に都会に多いのでしょうか、夫婦だけの世帯で子育ては事実上母親だけに押し付けられ、孤独感によって追い詰められるという事態が多いということです。 select.mamastar.jp 旦那も頼りにならないといったことが上記記事では語られていますが、ほとんどの場…

「なぜ、企業は不祥事を繰り返すのか」樋口晴彦著

多くの企業が凝りもせずに「不祥事」を繰り返しています。 「再発防止」などということが言われますが、同じ場所で繰り返されることも多く、またそれを教訓に他社が襟を正したなどと言うことはまず無いようです。 本書著者は警察庁入省後、様々な危機管理や…

プールの水道を出しっぱなしにした教師に高額の水道代請求

川崎市の小学校でプールの水道の操作ミスで水道を流しっぱなしにした教師に水道代の一部を請求したことについて波紋が広がっています。 news.yahoo.co.jp川崎市の小学校の30代男性教諭がプールの水道の操作をミスし、止まったのを確認しないまま5日間出しっ…

「六甲随筆」陳舜臣著

陳舜臣さんは神戸生まれですが台湾から移り住んだ父親から中国の教育も受けたため中国日本両方の文化に通じていました。 晩年も神戸に住んでいたのですが、80代になった2003年から朝日新聞に週一回のペースで随想を連載しており、それをまとめたものが…

久しぶりに散歩をしてみたら、周囲の自動車運転者に違法運転、迷惑運転が次から次へと。

あまりの暑さに散歩もできなかったのですが、少し曇りがちで温度もまだ上がらなかったので久しぶりに出てみました。 しかし、ほんの2,30分ほど家の周囲を歩いただけなのに、違法運転、迷惑運転の車が次から次へと出てきます。 完全に違法 スマホ見ながら運…

「孟夏の太陽」宮城谷昌光著

中国古代を舞台とした歴史小説で数多くの著作を著した宮城谷さんの初期の作品です。 時代は中国春秋時代、晋の国です。 晋はその後臣下の三か国に簒奪されるのですが、その内の一つ趙の国を建てた一族の物語です。 趙一族は元は周王朝に仕えていたのですが、…

ウクライナの国防相交代、汚職で更迭という話だが、こんなことで大丈夫なのか。

ウクライナではレズニコフ国防相を交代させることとなりましたが、汚職のうわさが絶えず事実上の更迭ということです。 www3.nhk.or.jpウクライナでは以前から政府内での汚職の蔓延が噂されており、戦争体制の中でも続いていることが分かります。 軍関係では…

「人工メタン」こんなもの本当にできると思っているのか。

大阪ガスとENEOSが共同でプラントを立ち上げるという、「人工メタン製造」 いろいろなメディアで報道されていますが、あまりにもあほらしいので無視しようと思っていたものの、数が多すぎるので一応触れておきます。 trafficnews.jpメタンはガス状の燃料とし…

今日は「櫛の日」?語呂合わせ記念日

「今日は〇〇の日」という記念日には語呂合わせで決められているものがかなり多いように感じます。 今日は9月4日、おそらく「櫛の日」とか「串の日」なんて言うのではないかと思って調べてみたらやはり櫛の日だったようです。 zatsuneta.com美容関係者が作っ…

「NATOを知るための71章」広瀬佳一編著

ロシアがウクライナ侵攻を仕掛けたのはNATOの拡大でロシアが危機感を覚えたからだということは聞きました。 また日本もNATOと頻繁に接触するということも言われています。 しかしそもそもNATOというのはかつてソ連が脅威となった頃にヨーロッパ側が手を結び…

旧統一教会に「過料」、これで幕引き?

旧統一教会に対して質問権を行使して調査が行われてきました。 しかし、統一教会側の回答が不十分であるとして「過料」を課すということです。 news.yahoo.co.jp文化庁側からの質問に対し「信教の自由」を理由に回答を拒んだ部分があるということで、これは…

「内田樹の研究室」より、受験についてのインタビュー

内田樹さんがとある受験雑誌からの取材で受験について語ったそうです。 blog.tatsuru.com現在の教育や受験についてどう思うかという質問でした。 これに対して内田さんは「受験というもの」「英語教育」「学ぶということの意味」「進路や将来の職業」につい…

富士山噴火、山体崩壊の危険性も忘れてはいけない

外国人観光客の制限解除で多くの人々が日本を訪れていますが、中でも富士山登山の人気は相当なもののようです。 ただしその準備や装備はお粗末なもののようで、テレビで繰り返し報道されていますが半袖半ズボンで山頂まで登ろうとするなど危険極まりないよう…

「古代ワインの謎を追う」ケヴィン・ペゴス著

著者のペゴスさんは特派員などを務めてきたジャーナリストで、特にワイン専門ではなかったのですが、ヨルダンに滞在していた時にたまたまホテルの部屋の冷蔵庫に備え付けられていたワインを飲む機会がありました。 普通はそのようなホテルに置いてあるワイン…