八代市立博物館の今月の展示は博物館所蔵の松井家の松井文庫の中から、江戸時代に描かれた絵の中の動物に注目したものです。
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絵画の中に動物が描かれるということはよくあったようで、有名な絵画を見ても分かると思いますが、松井文庫所蔵の主に肥後藩お抱え絵師の中にも数多く見られるようです。
(以下は会場で配布されていた資料です)
猿や虎、熊など、実際に見たことのない動物もあったようで、真の姿とは違うものもありますが、当時のその動物の概念というものが共通してあったのでしょう。
なお、絵画だけでなく煙草入れなどの日用品にも動物の意匠のものがあり、それもいくつかは展示されていました。
さらに最後にある細川忠利書状というのは肥後藩藩主の細川忠利が狩りで動物を仕留めたというのを喜んで家老である松井家に書状で知らせてきたというもので、動物の狩りということは時々行われていたようです。