爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

プールの水道を出しっぱなしにした教師に高額の水道代請求

川崎市の小学校でプールの水道の操作ミスで水道を流しっぱなしにした教師に水道代の一部を請求したことについて波紋が広がっています。

news.yahoo.co.jp川崎市の小学校の30代男性教諭がプールの水道の操作をミスし、止まったのを確認しないまま5日間出しっぱなしにして195万円分の水を流してしまったため、川崎市はその教諭に95万円を請求したとか。

 

これについては「かわいそう」だとか「こんなことをしていたら教員就職希望者がもっと減る」などといった意見が寄せられているということですが、そういう問題だけではないでしょう。

 

まず「こんな業務が教師の仕事なのか」というのも大きな点でしょう。

確かにプールの管理は現状では教師でなければできないでしょうが、引っかかります。

 

さらに、「業務上のミスでの損失を雇用者に負担させるのか」というのも大きな問題です。

雇用者が故意にではなくミス等で損失を出した場合、それをそのままその雇用者に負担させるというのは、よほどのブラック企業ならともかく、労働基準法上でも問題でしょう。

 

労働者が故意あるいは過失により会社に損害を与えた場合は損害賠償責任は生じるとされています。

しかし損害のどの程度を補償させるかは過失の程度などにより異なり、高額の賠償請求をそのまま飲む必要はありません。

www.jtuc-rengo.or.jp

今回の195万円の損失に対して約半額の賠償がどうなのか。かなり問題ありでしょう。

 

川崎市長は市民の税金だからどうのこうのと言っているようです。

ちょっとこれも感覚が怪しい。

税金と言い出せば市民が味方してくれるとでも思っているように感じます。

以前一時川崎市民となったことがありますが、もし今でもそうならちょっと投票はしたくなくなる市長のようです。