大相撲ではずっと前頭の地位で居た人が一度でも三役(小結・関脇・大関)に上がると非常に嬉しいそうです。
引退後に、「元小結」と言ってもらえるのがやはり箔が付くと感じるのでしょう。
それと同程度にしか見えないのが内閣改造での大臣入れ替えです。
引退後の楽しみというよりは退任後に「元法務大臣」などと呼んでもらえるのは「元副大臣」だの「元衆院何とか委員会委員長」などよりは遥かに箔が付いているように感じるのでしょう。
そんな議員たちの欲望のはけ口にしか見えていないのが内閣改造です。
www.yomiuri.co.jpそういった事情はたいていの人が分かっていますので、こんなことで内閣支持率上昇などと言うことにつながるはずもありません。
それでも議員たちの地元では話題にはなります。
熊本からは2人が入閣ということで「地元の期待」などと言うことが地元新聞には書かれていました。
一方、鹿児島からは大臣が居なくなったということで「政権とのつながりが心配」などと言う記事になっていたようです。
どちらも「なんとあほらしい」
大臣なんて、ほとんど何の決定も指導もせず、ただただ官僚の作った作文を読むだけだということはもう誰でも知っていることです。
(そのための官僚の残業が長時間ということまで知られています)
(かえって余計な口出しをする大臣は嫌われるということも知れ渡っています)
そんな大臣になったところで何の変化もあるはずもないということも分かり切っています。
よく内閣改造は「人心一新」などと言われていますが、そこでいう「人」とは与党の議員だけの話であり、決して「国民」ではありません。
国民の「人心」を変えるにはやはり実のある政策しかないのですが、実のあるどころか毒のある政策しかできない政権に何の期待が持てるというのでしょうか。
なお、私としては「内閣支持率が変わらず35%」という方が驚きです。
まだそんなに多くの人が支持しているのか。