爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

宮崎駿監督の「君たちはどう生きるか」あまり評判にならないが見ている人は見ている。

宮崎駿監督の最後の作品?「君たちはどう生きるか」はあまり評判にはなっていませんが深い意味がありそうということです。

news.yahoo.co.jp

堀井憲一郎さんという方が解説を書いていました。

見る前に周囲の若者に見た感想を聞くとほとんどの人が否定的。

覚悟して見に行ったそうです。

感想はやはり80代の監督が作った作品なのでそういう見方をしなければならないということでしょうか。

そしてやはり「どう死ぬか」が主題だと見ています。

ただしこれまでの宮崎作品を見るような気持で見るべきではないということです。

 

この映画については内田樹さんも感想を書いていました。

blog.tatsuru.comこちらはかなりの長文ですが、やはりこの映画は簡単には理解できないものとしています。

内田さんはそれに加え「母を三つのキャラクターに分割させている」ことを論じています。

それは必要なかったのではないか、そのために分かりにくくなってしまったと。

そして、そのために公開後に色々な解釈が出て来てしまっているとも。

 

なお、さらにこれまでの宮崎作品と違うのが「かわいいトリックスター」と「空飛ぶ少女」が出てこないことだということです。

主人公は階段の崩落に巻き込まれ、がれきに埋まりますがそれは「空飛ぶこと」ができなかったから。

観客は「飛べ」と祈ったはずだが、これまでの映画とは違いここではその祈りは届かなかった。

 

宮崎監督はこれまでは観客の祈りを叶えてきたのが今回は最後まで裏切った。

それがなぜか。

 

まあ面白そうなんですが、このところずっと映画は見ていないのでやはり見ないでしょう。(近くに映画館がないので)