爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

2023-07-01から1ヶ月間の記事一覧

日本人の個人資産2000兆円を岸田は米ハゲタカファンドに差し出すのか

政権がやけに投資を薦めていますが、日本の個人資産2000兆円をどうやらアメリカの投資ファンドが狙っているということです。 www.nikkan-gendai.com投資ファンドなどと言うときれいに聞こえますが、いわゆるハゲタカファンドと言われる連中の一人と首相官邸…

祝 南阿蘇鉄道 復興の全線開通

熊本県の南阿蘇鉄道が、熊本地震で大きな被害を受けて運休していた区間もようやく復旧工事が完成し、全線での運行が再開されました。 news.yahoo.co.jp 南阿蘇鉄道はJR豊肥線の立野駅から南阿蘇方面に向かい高森駅までを結ぶ第3セクター鉄道です。 かつては…

不耕起栽培は何の役に立つのか

小島正美さんのFood News ONLINEで、「不耕起栽培」についてのセミナーが南米の実施者を招いて行われたということが取り上げられていました。 foodnews.onlineこの記事では遺伝子組み換え作物とも関連付けられたものとして紹介されていますが、それだけでは…

「けんせつのでんせつ」江口知秀著

ダジャレのような題名ですが、東日本建設業保証株式会社という会社が創立50周年を記念して作った建設産業図書館という施設の事業として、各地で伝承されている建設にまつわる様々な口承文芸を紹介するというもので、広報誌に連載した内容を本にまとめたとい…

大阪万博、海外パビリオン建設見通し立たず

2025年(だったかな)に予定されている大阪万博の施設建設が大幅に遅れ、海外パビリオンの中には計画すら立っていない所も多いようです。 www.yomiuri.co.jp 色々な要因があるようですが、建設費高騰、建設労働者不足など多くの問題が山積みのようです。 前…

「モダン道頓堀探検」橋爪節也編著

道頓堀といえば大阪で一番の繁華街。 現在でもそうですが、江戸時代から明治、大正と常に繁華街でした。 かつては芝居小屋、その後劇場、映画館などと変わりながらも人を惹きつけ続けてきました。 道頓堀に関して多くの書物、ドラマ、映画なども作られてきま…

プリゴジンの「反乱」の正体、田中宇さんの国際ニュース解説より。

ロシアのワグネルの指導者、プリゴジンが「反乱」を起こしたが1日で撤退、ベラルーシに亡命したと言われた件について、私も極めて怪しいと感じて謀略説を書きましたが、これについて田中宇さんの「国際ニュース解説」に詳報が出ていました。 tanakanews.com…

「内田樹の研究室」より「いま私たちが学ぶべきこと」

「学燈」(まだあるんだ)に掲載された文章ということです。 「学ぶ」ということについて。 blog.tatsuru.co 「学ぶべきこと」という題に対し、素直に「学ぶべき事柄」を論じるのではなく、「学ぶ」ということ自体を考え直す方向に持っていくというところが…

「政権応援団」讀賣新聞の論調は変わったのか。

これまで全国紙の中でも特異的なほどに政権応援団ぶりが激しかった讀賣新聞ですが、その論調が変わったという記事です。 news.yahoo.co.jpこの1週間の間に財源問題やLGBT法について辛口の政権批判社説を掲載したとか。 読売新聞はまだあの渡邊恒雄が代表取締…

「和歌史 なぜ千年を越えて続いたか」渡部泰明著

和歌(短歌)という文学は遠く万葉の時代に生まれ1000年以上も続き、現代でも多くの人が作り続けています。 そのような和歌の歴史を、その重要な人物を取り上げながらまとめてしまおうという、非常に大それた?本です。 登場人物としては、 万葉の時代では、…

ウクライナ情勢はアメリカの焦りを引き起こしているのか

ウクライナの反転攻勢などと言われていましたが、戦線は膠着。 ほとんど動きも見られないようです。 そんな中、アメリカがウクライナにクラスター爆弾供与というニュースです。 これにはNATO諸国も反対の声を上げるほどです。 さらに、トルコの反対でなかな…

北陸鉄道の思い出

実は北陸鉄道に乗車するという夢を見ちゃったんですが、いつものように「夢の話」で書いてしまうとその真の記憶が書けないので、止めておきます。 そんなわけで、「北陸鉄道の思い出」 北陸鉄道は石川県金沢周辺に2路線を持つ地方鉄道です。 10年余り前に仕…

「資産運用立国宣言」なんていうことを「骨太の方針」に書いているんですね。

何が太いのか全く分からない「骨太の方針」ですが、そのなかに「資産運用立国宣言」などということが書かれているそうです。 news.yahoo.co.jp多くの公金を注ぎ込んで買い支えてきた株価もこれ以上の資金も無くなったのか息切れ状態、円安につられて買いに来…

「『日本列島改造論』と鉄道」小牟田哲彦著

1972年(昭和47年)新幹線が岡山まで開業した直後、当時通産大臣であった田中角栄が「日本列島改造論」という本を出版しました。 彼はそのすぐ後の自民党総裁選挙に勝利し総理大臣となるのですが、時の最高権力者がその思いを著した本ということで大きな売り…

袴田事件再審、検察はまだ有罪立証にこだわる。

再審を行なうこととなった袴田事件ですが、検察はまだ有罪立証にこだわるようです。 news.yahoo.co.jpほとんど物的証拠もなかった中で、血の付いた袴田さんの衣服が味噌タンクの中から見つかったというのが有罪の根拠となりました。 しかし1年間も味噌に漬か…

「日本の伝統とは何か」梅原猛著

日本の政界の中心部で右傾化が進み、日本の伝統ということが声高に言われるようになりましたが、梅原さんにとっては彼らの言う日本の伝統なるものなどは、高々明治時代以来むりやり作り上げてきた天皇中心の観点に過ぎず、日本の伝統などとは言えないものだ…

夢の話「大相撲の力士となり好成績をあげる」

大相撲名古屋場所の開幕も次の日曜日、テレビでもその見どころといった番組もありました。 そんな時期だからこそ、夢もそれにちなむものを見たようです。 私は大相撲の力士、どうやら小結くらいの地位です。 押し相撲の取り口ですが、非常に身体の調子が良く…

文藝春秋掲載の東大教授鈴木宣弘氏の記事に対してようやく反論が出たということ。

東京大学の鈴木宣弘教授が文藝春秋誌に掲載した食品に関わる記事は内容がでたらめであるとして小島正美さん達が抗議を重ねていますが、文春側は全く聞き入れようともせず、さらに鈴木教授の執筆記事を重ねて発表しています。 ところが、内容的には全くおかし…

「水素推進」はやはりリチウムの供給不安のためか。

エネルギー収支的にも経済コストから見てもまったく成り立たないような水素化の推進がなぜ進められるのか、不思議に思っていましたが、エコノミストの齋藤満さんが書いていた文章で腑に落ちるところがありました。 www.mag2.com 現在の脱炭素化へ向けた方向…

コロナにまつわる「基準値のカラクリ」、永井孝志さんのブログで「コロナのまとめ」

新型コロナウイルス感染拡大は大きな社会変化を起こし、それに対して政府なども多くの対策を行ないました。 まだまだ感染が収まったとは言えないのですが、世間の関心は急激に低下してしまったので、この辺で永井さんもコロナ関係の記事のまとめをしておこう…

二酸化炭素の回収・貯留、数兆円単位のプロジェクトとか。

脱炭素という動きの中でも色々なものがあり、化石燃料を使用しない方向に進めるものもあれば排出された二酸化炭素を回収して貯めこもうという方向性のものもあります。 化石燃料を使わないというものはそれなりの存在理由はあると認めますが(本当に使わない…

アメリカの大統領選挙は茶番劇なのか、賀茂川耕助のブログより

賀茂川耕助さんのブログでは最近はアメリカの現在の体制に懐疑的なジャーナリストなどの文章を紹介することが多くなっています。 今回は、Caitlin Johonstone という人のものですが、来年に迫った大統領選挙に注目が集まるものの実際にアメリカの政治は誰が…

「カンピロバクター食中毒に注意と厚労省呼びかけ」という毎日新聞記事。記者も理解してないんだろうな。

厚労省が「カンピロバクター食中毒に注意」という呼びかけをしたという毎日新聞記事です。 mainichi.jp その趣旨自体には間違いは無いのですが、文章のあちこちに不適切な部分があり、やはりこの問題の本質は記者も理解していないのだろうなということが分か…

「短い言葉が心に刺さる 文豪のぼやき」山口謡司著

最近は日本語にしてわずか140文字以下の文章を「つぶやく」ツイッターなるものが大流行です。 しかし、はっきり言ってその大半は、深さが無い、味がなさすぎる、そして遊び心に欠けている。(著者の意見です) ところが、かつての文豪と言う人々はごく短いフ…

「NHK受信料制度は今日的意義を失っていない」って、お前が言うなよ。NHK会長インタビュー

NHKがネット配信を行なうなど、放送とネットの関係が問題化していますが、NHKの稲葉会長に読売新聞がインタビューした記事が載っていました。 www.yomiuri.co.jpNHK受信料は現在はテレビ保有者全員から集めることとなっています。 しかしNHKはネットでの番組…

「半導体戦争」クリス・ミラー著

「世界最大の半導体メーカーTSMCが熊本に工場建設」なんていうニュースが流れましたが、TSMCなんていう名前もあまり聞いたことがありませんでした。 だいたい、半導体製造では日本が強かったんじゃないのなんていう認識しかなかったので現在の世界の半導体地…

ロシアのワグネルの反乱とはいったい何だったのか

どういうことになるのかと見ていたロシアの民間軍事会社ワグネルの反乱はあっけなく終了しました。 しかしどうも変な事が起きており、まだ気を緩めることはできません。 モスクワに侵攻などというので大騒動になるかと思ったら途中でストップ、プリゴジンは…

「脱炭素は独裁者国家を利する」杉山大志さんの正論

「先進国だけの脱炭素がもたらす独裁者の勝利」という題名の記事があったので、もしかしたらと思ったらやはり杉山大志さんが書いたものでした。 agora-web.jpキャノングローバル戦略研究所の杉山さんは脱炭素化と称して一方向に何も考えずに走っているような…

「人はなぜ病院で感染するのか?」太田美智男著

今回のコロナ禍でも病院内で医療関係者が感染する院内感染が多く起こりました。 しかし本書が刊行された2003年当時には別の院内感染の拡大が危惧されていました。 それがMRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)などの抗生物質耐性菌によるもので、入院患者で…

米国連邦最高裁で次々と保守的判決

黒人などの受験生を有利とする選考は違憲とする判断をしたアメリカ連邦最高裁が、続けて学生の奨学金の返済免除をすることとした政府決定を覆しました。 連邦最高裁判事は現在は9名中保守派が6名、リベラルが3名ということなので、保守とリベラルの意見が対…