賀茂川耕助さんのブログでは最近はアメリカの現在の体制に懐疑的なジャーナリストなどの文章を紹介することが多くなっています。
今回は、Caitlin Johonstone という人のものですが、来年に迫った大統領選挙に注目が集まるものの実際にアメリカの政治は誰が大統領になっても変わらないのではないかということを指摘しています。
保守派を代表するかのような共和党、リベラルと言われる民主党が支持率もほぼ同じ程度となる状況が続き、社会の分断と言われてその溝は非常に大きいように言われています。
しかし、トランプからバイデンに代わっても政治の中身はそれほど変わっているように感じられません。
中国敵視は変わらず、日本からの上納金分捕りも減るどころか益々ひどくなる一方。
何がどうなっているのか、上辺だけの「アメリカの社会の分断」に目をくらまされていると見えないものもあるのかもしれません。
文章の書き方はアピール度を上げるためか箇条書きにはされていますが、「15の質問」というのもそれぞれ関連づけられるようなもので、正確に15の問題点があるというものではないようです。
有力な大統領候補の双方が、互いにまったく違う思想を抱いているかのように相手を罵倒し、対抗心を煽っていますが、彼らが言わないことがあるということでしょう。
項目4,5で触れられているように、民主共和両党ともに、富裕層、軍産複合体などの真の権力者たちの立場を代弁する点では変わりはなく、その他のちっぽけな争点(銃やら、妊娠中絶やら)であたかも全く相容れない立場かのように見せて選挙だけを煽っているということです。
つまり、大統領選挙というもの自体、国民が主権を持ち最高指導者を自分たちが選んでいるという虚像を持たせるだけのものであり、実際には影の権力者たちはどちらに転んでも変わらないということです。
前々からどうもおかしいと思っていたことの核心をずばりと見せて頂いたようで、非常に参考になる話でした。
これから大統領選挙に向かいアメリカの政情も大きく揺れ動くのでしょうが、その全部が茶番であるということを知っていると、他のものが見えてくるかもしれません。
さて、日本はどうかというとこのような茶番すら行なう必要もなく、権力者がその欲望をストレートに発出し、それを国民も認めるだけの選挙が続いているようです。
騙す必要もないほどの国民なのか。