新型コロナウイルス感染拡大は大きな社会変化を起こし、それに対して政府なども多くの対策を行ないました。
まだまだ感染が収まったとは言えないのですが、世間の関心は急激に低下してしまったので、この辺で永井さんもコロナ関係の記事のまとめをしておこうということです。
nagaitakashi.netこれまでこのブログで折りに触れ書かれてきたものを一覧にして紹介しています。
まずは「ソーシャルディスタンス」
アメリカは1.8m、シンガポールは1m、日本はマスクなしで2m、ありで1mとバラバラのようですが。
どうやら後付けのようですが、スパコン富岳のシミュレーションjで1mというのがいい線行っている値だったということが見えたということです。
「感染後の復帰時期」
感染し発熱、その後何日で職場復帰ができるかということで、「症状後8日、症状消失後3日」などと言う数字が出されました。
しかしこの数字の根拠はほとんど不明であり、どこから出たのかもよく分からないものでした。
記事によれば忽那賢志さんの紹介にその元データがあるようです。
しかしわずか数人の事例を基にした数字だったようです。
「コロナ相談・受診の目安は37.5℃が4日間」
これももう忘れかけたような基準値ですが、確かに流行初期にはこのようなことが言われました。
これはやはり医療機関などの破綻を防ぐという意味合いが強いものだったようですが、それが落ち着くとすぐに無くなりました。
やはり行政側の言い方でも初めは「4日間は我慢せよ」だったのが「4日間経過したら必ず受診せよ」に変わっていったそうです。
なお、この4日間という数字も、普通の風邪なら4日もすれば熱は下がるといったところから出ただけのさほど根拠もないものだったようです。
「換気の基準はCO2濃度1000ppm」
いつの頃からかやはり感染はエアロゾルだということになり、換気がうるさく言われるようになりました。
そこで出てきたのがCO2濃度を測定して1000ppm以上になったら換気というものでした。
この1000ppmという数字は感染症ということとは全く関係のないところから出たもののようです。
空気調和・衛生工学会というところの資料では、室内の体臭の臭さを防ぐための目安ということで出てきた数字だったということです。
まあ、数字がなければ行政の行動指針も出せないということで、仕方のない面もあるのでしょうが、結構いい加減、と言って悪ければエイやっとばかりの数字の決め方だったようです。
こういった話が昔の笑い話になるのはいつの事か。まだまだのようですが。