爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

「受け継ぎたいレセピ」野村紘子著

野村紘子さんは料理研究家として「ミセス」や「暮らしの手帖」でも執筆されていたということで、家庭料理が専門のようです。

肩書を問われると自分でも「料理が大好きな主婦」と答えるということです。

その野村さんが自慢の料理のレセピを集めた本です。

 

第1章は「石黒先生のレセピ」

石黒先生とは石黒勝代さんと言う方で、著者が学生時代に初めて料理を習った先生だそうです。

長年海外生活を送り帰国後に西洋家庭料理を教えていたということです。

本書題名を「レセピ」としているのも、石黒先生が「レシピ」ではなく「レセピ」と発音していたからだということです。

とくにコンソメが印象に強く残っているということです。

 

第2章が「祖母の味、母の味」

おばあ様は戦前に中国大連で暮らしていたということで、和風料理ばかりでなく中国やロシア風の料理もその中に入っています。

 

第3章は「家族の好きな料理」

カリカリポテトの白身魚包」「かつおのガーリック焼き」「豚肉とじゃがいものマスタードソース」などは食欲をそそられます。

 

第4章「人が集まる時に」も大いに参考になりそうです。

 

第5章「大好きなデザート」は御本人が甘いもの大好きということで、力を入れて書かれているところですが、私は甘いものはそれほど食べませんので、食指が動きませんでした。

 

料理はすばらしいものなのでしょうが、それ以上に写真が良くてさらに価値を増しているようです。

撮影は伊藤徹也さんという方だそうです。

 

一品あたり写真を含めて1から2ページですので、レセピの記述も簡単なものであり、ある程度料理に慣れた人でなければちょっとその通りに作るのは少し難しいかもしれません。

「豚ロース肉は余分な脂を取り除き、筋切りをして両面に軽く塩を振る」という文章を見ただけで何をどうするか分かる程度の人なら作ることができます。

私にはちょっと難しそうです。