爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

G7サミット閉幕、核軍縮で存在感を示したかったのだろうが。

G7広島サミットが閉幕しました。

広島出身ということで核を絡めて存在感を示したかった岸田首相ですが、その宣言にもそれがフルに入れ込まれているようです。

www.nikkei.comただし、「核軍縮を発信」とは書かれているもののその中味はそれほどではないようです。

カナダ在住の被爆者で国際的にも活躍しているサーロー節子さんは「広島でこれだけしか書けないのか」と失望したというコメントを発表しています。

www.asahi.com

岸田の政治姿勢を見ていると、色々なところで見えてくるのが「ポーズだけ」ですが、今回もそれが露呈したということでしょう。

 

なにより、その前に「アメリカの核抑止力に頼る」ということを宣言したうえでのこういった発言ですから、ほとんど実質が無いということを言っているにすぎません。

 

アメリカの核抑止力はそのままで核軍縮を進めるということは、アメリカ以外の核はすべて廃棄させそれが確認されたらようやくアメリカも廃止しましょうと言っているにすぎず、全く実現不可能です。

 

戦争についての批判もすべてロシアに責任を押し付けての一方的宣言にすぎず、これも実質はありません。

ついでに召集されたインドやブラジルなどの首脳もその点については同調するような発言はせずに済ませたのでしょうか。

結局何も決まらなかった空虚なサミットとなりましたが、日本国民にとってはこれで十分なのでしょう。