爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

ブログ「かめきちの目」より「光合成について」

kame710さんの「かめきちの目」ではさまざまな精神世界に関する深い考察がされることが多いのですが、今回は科学的な内容で「光合成について」ということが書かれていました。

kame710.hatenablog.com

コメント欄がなくなってしまったため、こちらで少々考えることを書いてみます。

 

光合成は非常に大切な事なので、小学校から大学に至るまで少しずつ習っているということが紹介され、教科書の記述についても引用されています。

 

しかし、光合成が地球環境を大きく変えて生命の星としてしまったということはあまりにも大きすぎることなのか、あまり書かれていないようです。

 

生命の誕生の直後、単細胞微生物は光合成機能はまだ獲得できずイオウ化合物などからごくわずかなエネルギーを得るのみだったのですが、太陽光の莫大なエネルギーを利用して炭素と水素から炭化水素を作り出すということを始めました。

その結果、遊離した酸素というものを吐き出すこととなり、それまでは大気中にはほとんど無かった遊離酸素が大量に蓄積することになります。

これは今の人類がやっているような環境汚染などはちっぽけなものに見えるほど大規模な「環境破壊」だったのかもしれません。

その結果、酸素を利用してさらに大量のエネルギーを獲得できるような動物が出現し地上に充ち溢れました。

 

現在非常に大きな問題となっている化石燃料の使用による二酸化炭素の上昇と言った問題も、その元になる化石燃料エネルギーは数千万年から数億年もの間に微細藻類によって光合成で作られた炭化水素であることを考えれば、その影響の大きさには驚くほどです。

 

つまり、現在の地球の環境というものを作り出した大元が光合成だということもできるということです。