爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

2021-12-01から1ヶ月間の記事一覧

熊本日日新聞で「色の名前」の連載掲載

我が家の購読新聞である、熊本県の地域新聞の熊本日日新聞で、「きょうは何色」という小コーナーがこのところ毎日掲載されています。 その例が次のようなものです。 印刷の問題も多少はあるかもしれませんが、最近の新聞印刷技術はかなり上がっているようで…

「言語学バーリ・トゥード」川添愛著

「バーリ・トゥード」とはポルトガル語で「なんでもあり」を意味するそうで、ブラジルで流行していた格闘技の名前だそうです。 この本は言語学者の著者が、言語学についてユーモアたっぷりのエッセーを書くというもので、東大出版会の月刊冊子「UP」に連載さ…

国交省のデータ改ざんはGDPの底上げを狙っていたのか。

国交省で基幹統計のデータを2013年から書き換えていたという問題が発覚し、野党などはそれはGDPを高く見せるための意図があったのではと批判しています。 news.yahoo.co.jp それに対し国側はGDPの数値には影響しないなどと言い訳をしていますが、まあ完全に…

「英仏百年戦争」佐藤賢一著

フランス中世などを題材とした小説を多数発表されている佐藤さんですが、もともとはヨーロッパ中世史を専攻して学位を取られたということです。 この本ではその知識をそのまま本として、いわゆる「英仏百年戦争」を描いていきます。 英仏の百年戦争といえば…

「日本語と外国語」鈴木孝夫著

言語学者の鈴木孝夫さんは今年お亡くなりになりました。 日本語と外国語との関わりなど多くの本を出版され、私もかなり以前から拝読していたものです。 この本は岩波新書ですが、1990年に初版発行でこれまで知らなかったというのは意外なほどです。 盲点に入…

「わが集外集」陳舜臣著

魯迅に「集外集」というものがあり、その作品は新聞・雑誌に掲載されてもすぐに集められて出版されるのですが、中には漏れていたものがあり、それを集めて一巻とした書物が「集外集」だったそうです。 それにならい、陳舜臣さんも短篇で雑誌に発表したものの…

中国を牽制などということが本当にできるのか。

北京オリンピックの外交ボイコット、そしてG7での表明でも現れているように、中国の経済や外交政策に対しての強い警戒感から様々な方策で中国を牽制しようとしています。 www.okinawatimes.co.jp その中心がこれまで数十年にわたって常に「威圧的政策」を取…

「いまはそれアウトです!」菊間千乃著

最近は法律を厳守しなければならなくなったという風潮が強まったように感じます。 その割に労基法や選挙資金規正法、道交法などはあまり順守されていないようですが。 また、新たに法律が制定されているということがあまり知られていないということもあるよ…

「木を燃やして脱炭素という虚構と欺瞞」田中淳夫さんの主張より。

まあその主張の中にはやや疑問を感じさせるものもある、森林ジャーナリストの田中淳夫さんですが、今回の記事の内容は共感できるものでした。 news.yahoo.co.jp二酸化炭素排出削減と称して、バイオマス発電設備と言うものが建設されようとしています。 「木…

「GIS 地理情報システム」矢野桂司著

かつては地図といえば紙のものだったのですが、今ではデジタル地図が便利に使えるようになってきました。 このようなデジタル地図を支えている技術がGIS、地理情報システムというものです。 これを駆使することで、ビジネスや行政も効率的に運用できるように…

韓米関係と日米関係は違うのか

ちょっと変な夢を見まして、その中での一場面です。 「韓国は米国の属国としての立場から昨年脱却しました」というニュースが流れる。 その夢のあらすじも不明、その後の展開もありません(そこで目が覚めたので)が、「韓国は米国の属国なのかどうか」とい…

「平成はなぜ失敗したのか」野口悠紀雄著

バブルの崩壊から延々と続いた不況の時代、平成の年号の時代はちょうどそれと重なります。 バブルからの回復を目指してさまざまな施策が行われましたが、そのほとんどは効果を上げることができませんでした。 金融政策の不十分さなどをその原因として見る人…

高齢ドライバーの事故が頻発しているかのような報道で何をしようとしているのか。

昨日も全国各地で高齢ドライバーの事故が発生し、緊急事態かのような報道が流れています。 news.yahoo.co.jpこの他にも静岡で小学生の列に突っ込んだり、熊本でスーパーに飛び込んだり、それが皆「高齢」だということです。 どうせこれでまた、高齢者は免許…

「言いなりにならない江戸の百姓たち」渡辺尚志著

江戸時代の百姓(農民)と言えば「無学で読み書きができなかった」「村は閉鎖的な社会で村外のよそ者とは付き合わなかった」「武士に対しては服従するだけだった」「農業は自給自足だった」というイメージがあるようですが、古文書から現れてくる実像という…

北京五輪に「外交ボイコット」、形だけの非難の応酬

アメリカに続きイギリス・オーストラリアも北京オリンピックに「閣僚などを送らない」外交ボイコットを行うと発表。 それに対し中国も「反発」しているそうです。 news.yahoo.co.jp新疆ウイグル自治区における人権侵害に抗議する意味を込めて「選手以外の外…

東京栄養サミットというのが開催されたそうで。

12月7,8日に東京栄養サミットと言うものが開催されたそうです。 まったくニュースで取り上げられることも無かったので知りませんでした。 wedge.ismedia.jp 松永和紀さんのレポートがありました。 世界の栄養状況というものが、「飽食」と「飢餓」の正反対…

太平洋戦争開戦から80年

12月8日は太平洋戦争開戦から80年になるということで、新聞やテレビなどでは特集も組まれているようです。 80年ともなればそれを実際に見聞きして覚えているという人ももうほとんど残ってはいないでしょう。 開戦とは言え、それは満州事変から日中戦…

「皇室がなくなる日」笠原英彦著

平成天皇が「生前譲位」を行い天皇位を譲ったのですが、これは大政奉還で天皇に名目上の統治権が移った明治初年以降初めてのことでした。 そのこと自体、天皇制というものに深く影響を及ぼすことなのですが、それ以上に大きな問題は男性皇族が減り続け皇位継…

洋上風力発電に参入企業続々、金の亡者たちの目指すものは。

洋上風力発電とやらに参入企業が続々と出現。 様々な関連業界が広がっているようです。 www.nikkei.com海上に巨大な姿をさらす発電機。 これの建設にかかる資源やエネルギーは膨大なもののはずで、それをこの風車の回ることで発電される出力エネルギーで元が…

「定常型社会」広井良典著

広井さんの本を少し前に読み、その非常に的確な内容には驚くほどであったので、他に著書が無いかと探して少し前の出版の本を見つけました。 なんと2001年出版ということで20年も前の本ですが、その内容は今でも全く古くなく、最先端と思える内容でした。 副…

スポーツ2題、ロアッソ熊本J2昇格、福岡国際マラソン終了。

全国ニュースではまったく触れられていませんが、サッカーJ3リーグでロアッソ熊本が優勝しJ2への昇格を決めました。 www.footballchannel.jp ロアッソはずっとJ1昇格を目指しながらJ2で戦っていたものの、2018年にJ3に降格、すぐにでもJ2復帰を目指すとし…

いやはや、どちらもお粗末な「民主」合戦

「賀茂川耕助のブログ」でアメリカ主催の「民主主義サミット」について触れられていました。 kamogawakosuke.info来週にオンラインで開催される、「民主主義サミット」はアメリカのバイデン大統領が主導して世界110の「参加者」が参加して開かれるそうです。…

JAFからの記事で「雪道ではスタッドレスタイヤに注意」だそうです。ご注意

JAF(日本自動車連盟)から定期的にニュースを貰っていますが、その中で興味ある記事を見つけました。 「雪道ではスタッドレスタイヤに注意」だということです。 kurukura.jp JAF Mate誌の人気コーナー「危険予知」を監修しているという、大阪大学名誉教授の…

「マネーの魔術史」野口悠紀雄著

経済学者野口悠紀雄さんの著書は何冊か読ませて頂き、また色々なところに発表された文章には目を開かされることが多いと感じています。 今回読んだ本は、「マネー」というものに関してかなり本質的なところから、現在の政策についての部分まで、何となくおか…

富士山周辺でやや大きい地震発生、「富士山噴火と直接の関係はない」とは言うけれど。

富士山周辺でやや大きい地震が発生、気象庁は「富士山噴火と直接の関係はない」と会見で発表しました。 www.nikkansports.com しかし、政府や行政、いわゆる専門家などの言うことは「疑ってかかる」という美徳?を持つ私ですので、本当かどうか調べてみまし…

「美しすぎる地学事典」渡邉克晃著

地球では地底のマグマの動きと豊富な水の循環によって多くの風景が作られています。 非常に美しい風景というものの作られた成因は実は地学的な動きによって出来上がっているということでしょう。 この本ではそういった美しい風景写真を並べ、それがどういっ…

新変異株オミクロンは免疫反応でかなりの変化をしているのか。

新型コロナウイルスの新変異株オミクロンの急速な感染拡大で世界的に警戒感が高まっていますが、その免疫反応で注意すべき兆候が見られているようです。 mainichi.jp南アフリカでの感染拡大を調べている医療専門家の話として、今回のオミクロン株の感染者の…

「夜行列車の記憶」松本典久著

旅行と言えば今では自動車や飛行機、鉄道を使うにしても新幹線といったものになってしまいましたが、かつては「夜行列車」がかなり大きな位置を占めていた時代がありました。 著者の松本さんは1955年生まれということですので、私とほぼ同年配、しかも東京近…

オミクロン株日本上陸、しかしだからと言って「緊急事態条項を憲法に書け」というのは。

新型コロナウイルスの変異株、オミクロン株が日本に侵入してきていることが明らかになっています。 www.zakzak.co.jp その発祥の国がどこかは分かりませんが、すでに南アフリカなどアフリカ南部諸国で流行、世界各国でもあちこちで検出されており、かなり感…

リスク学者永井孝志さんが「予防原則」について解説

いつも参考にさせていただいている、「リスク学」の永井孝志さんのブログで、「予防原則」について解説されていました。 nagaitakashi.net 私もこの「予防原則」という言葉が非常に安易に使われていることにはこれまでも何度も取り上げています。 「何らかの…