爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

東京栄養サミットというのが開催されたそうで。

12月7,8日に東京栄養サミットと言うものが開催されたそうです。

まったくニュースで取り上げられることも無かったので知りませんでした。

wedge.ismedia.jp

松永和紀さんのレポートがありました。

 

世界の栄養状況というものが、「飽食」と「飢餓」の正反対のものが同時に問題となっているという状況で、欧米の関心はその飽食の方にばかり強いものとなっています。

 

しかし、日本がそれに巻き込まれると大きな間違いをする危険性があるということです。

 

日本では欧米ほどには飽食による栄養の危機という状況にはありません。

それよりも大きい問題点が、1,食塩の過剰摂取、2,若い女性の痩せすぎ、2,若い世代の栄養格差だそうです。

食塩摂取は1日平均10.1gとかつての20gも摂取していた状況よりは大分改善されたようですが、それでも日本の基準値の男性7.5g、女性6.2gにはまだ及ばず、世界的な基準値の5gには倍以上と言う状況です。

また、若い女性の痩せすぎというのも日本独自の問題点で、そのあとの出産に大きな危険性を持つ状況です。

さらに幼い子供を持つ世代での経済格差の拡大により、健全な食生活を送ることができない子供が増え、栄養格差と言うべき状態が広がっています。

 

このような日本独自とも言える栄養面での問題点があるにもかかわらず、日本人の栄養に対する危機感が非常に薄いということも危険な状況となっています。

メディアの報道姿勢が欧米志向であることから、欧米の栄養危機意識である飽食対策にばかり目が行くと、本当の日本の栄養危機に気が付かないままさほど危機でもない飽食対策にばかりこだわることにもなり兼ねません。

 

健康志向が強まっているという雰囲気が一部にはありますが、実際には食物摂取という大事なものに対する目が開いていないようです。

徐々に危険が増大しているのでしょう。