爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

富士山周辺でやや大きい地震発生、「富士山噴火と直接の関係はない」とは言うけれど。

富士山周辺でやや大きい地震が発生、気象庁は「富士山噴火と直接の関係はない」と会見で発表しました。

www.nikkansports.com

しかし、政府や行政、いわゆる専門家などの言うことは「疑ってかかる」という美徳?を持つ私ですので、本当かどうか調べてみましょう。

 

気象庁の言うには、震源地が富士山からは40㎞ほど離れており震源域は数㎞であること、富士山周辺でマグマの移動などを示すような山体変化や微弱地震などは観察されていないことから「富士山噴火と直接の関係はない」ということです。

 

たしかに「直接の関係はない」というのは間違いないでしょう。

しかし「間接的にも関係ない」かどうか。

富士山付近の活断層は富士山周辺はよく分からないようですが、富士川河口断層帯というのははっきりとしているようです。

ただし、今度の地震震源富士五湖方面ということですので、富士山の反対側になります。

(iMartというサイトの図を引用させて頂きました)

f:id:sohujojo:20211203205750p:plain

 

それでは富士山という火山の構造はどのようなものでしょうか。

東京大学地震研の藤井さんという方が書いた論文を見つけました。

http://www.kazan-g.sakura.ne.jp/J/koukai/04/2.pdf

富士山の構造について、かなり調べられているようですが、そもそも世界でも火山の構造というものはどこでもあまり分かっていないようで、その中でも富士山は解明されている方だということです。

それでも、肝心のマグマ溜まりがどこにあるのかということもよく分かっていません。

これは、富士山程度の大きな火山であってもマグマ溜まりというものの大きさはせいぜい数百m、とても地上からの解析で見つかるようなものではないということです。

したがって、現在マグマが増加しているのかどうかということも分かりません。

 

ここからは素人考えですので間違いもあるでしょうが、確かに「マグマの上昇が活発になれば地震も起きる」のでしょう。

したがって、そういった兆候もない以上は「富士山噴火と今回の地震に直接の関係はない」という気象庁の見解は妥当なものでしょう。

しかし、「地震による地下の岩盤構造の変化でマグマ上昇に影響が無いのか」という疑問には何の答えにもなりません。

もしかしたら「地震が火山活動の活発化につながる」という可能性もあるかも。

 

もちろん、こんな「かも」の話を責任ある組織が口走るわけにもいかないでしょうから、素人の気楽さで私が言っておきます。

とにかく、「富士山噴火はいつかは必ず起きる」ということでしょう。