爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

洋上風力発電に参入企業続々、金の亡者たちの目指すものは。

洋上風力発電とやらに参入企業が続々と出現。

様々な関連業界が広がっているようです。

www.nikkei.com海上に巨大な姿をさらす発電機。

これの建設にかかる資源やエネルギーは膨大なもののはずで、それをこの風車の回ることで発電される出力エネルギーで元が取れるはずもありません。(ただし”エネルギー的な収支”のみの話です)

 

しかし、金のマジックで「コストの元」は取れるように計算されています。

あのFIT(再生エネルギー固定価格買取制度)という亡国の制度で、洋上風力発電の電力会社の買取価格というものが破格の高値に設定されています。

www.meti.go.jp

この制度では太陽光発電なども最初の頃は法外な高値を設定されており、それによって大量に参入企業が出てきてしまい、電力供給に大混乱を引き起こしました。

これもこの2021年度の規定によれば、事業用太陽光発電で大規模のものが11円+税と、かなり下がってはいます。(ただし火力発電などと比べるとはるかに高い単価です)

 

しかし、洋上風力発電はなんと、着床式で32円+税、浮体式では36円+税という高値の設定です。

 

これを狙って金の亡者の企業たちが競って参入してくるということになるわけです。

 

こういった再エネ賦課金というものは、何も電力会社が負担しているわけではありません。

電気利用者すなわち国民のほぼ全員が負担しているわけです。

我が家の電気料金で見てみると、9月分では総額8500円あまりでしたが、そのうち再エネ賦課金が1051円。

何と12%がその金になっているわけです。

 

今後、洋上風力発電がさらに増加していくとこの金額も増えていくのでしょう。

何も考えようとしない日本国民たちよ。

いつまでこのようなバカげたことを続けるのですか。

その内に電気料金の2割、3割がこのような金の亡者たちに流れることになるのですよ。