Jパワーがアメリカのエンビバ・パートナーズという会社から年間500万トンのバイオ燃料を輸入し、火力発電で混焼して二酸化炭素排出を減らすというニュースです。
しかし、「エンビバ」で検索してみると「森林破壊」といった語句がずらっと並びます。
森林から切り出した木材を発電燃料として燃やす限りではその分の二酸化炭素排出はカウントされないということでしょうが、明らかに森林を破壊するのは間違いないところです。
ここにも「二酸化炭素排出」のみを悪玉視することの害が現れているようです。
なお、「森林造成」そのものを二酸化炭素吸収としてポイント化するという動きもありますが、それを伐採して燃やしたらもちろんその分は放出されるわけで、それを計算したら二重取りになるはずですが、それを問題化する人は少ないようです。
もうまともな計算もできなくなっているのでしょう。
しかし、これまでの化石燃料による火力発電での消費の勢いを考えれば、あっという間に北米の森林は無くなってしまうでしょう。
そこに植林することでまたポイント稼ぎをするのかもしれませんが、それが燃料となるのは数十年も後の話です。
結局は「燃やすスピード」を減らす以外には対処がないはずなんですが。