最近読んだ本の中で、次々と現在社会の問題点を鋭く追及する良書に出会いました。
橘木俊詔さんの「21世紀日本の格差」と森岡孝二さんの「雇用身分社会」というものです。
(読書記録は近日公開します。乞うご期待)
いずれもここ最近の格差拡大、雇用条件の劣悪化ということを取り上げ、そのどこが問題か、また抜け出すためにはどうすべきかということを論じています。
非正規労働者の度を過ぎた拡大、それによる収入の減少、また逆に正社員と言われている人たちにも蔓延する長時間労働と過労死など、現代社会がどんどんと矛盾にむしばまれていくということが描かれています。
こういった社会では明らかに「損をさせられている」人々が圧倒的多数であるはずなのに、その元凶とも言うべき自公政権が圧勝を続ける。
それが何故なのかというところも問題でしょう。
野党がそれを的確に指摘できず、また社会をどう変えていけば良いのかという進路も示せないということも一因なのでしょう。
そのため、一見野党のように見えながら自民の補完勢力に過ぎない連中に票が流れるということにもなっています。
大企業の内部留保にばかり金が溜まる状況をどうすれば良いのか。
その青写真ができないことには選挙の投票行動にもつながらないでしょう。
さて、どうすれば良いのか。
私にもそれはすぐには答えは出せません。