爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

2020-02-01から1ヶ月間の記事一覧

SDGsって何だ。

SDGsという言葉を聞くようになりました。 と言っても、テレビのCMで熊本出身の某プロ野球選手が「僕はレジ袋を貰いません」なんて言っているだけのことなんですが。 しかし、熊本市もなにやらSDGs推進都市となったとか、どこかの企業が参加したとか、そう…

新型コロナウイルス肺炎、国内で感染経路不明の患者が続出、新たな段階へ

昨日日本国内で初めて新型コロナウイルス(前も書いたけど”新型コロナ”で止めないで)感染肺炎で死者が出ました。 それ以外にも中国渡航歴もなく外国人接触の履歴も不明の感染経路が分からない患者が頻発してきました。 www.nikkei.com 前にも書きましたが、…

「上手に歌うためのQ&A」リチャード・ミラー著

とは言っても、「カラオケを上手に歌いたい」という目的とは全く違う本です。 著者のミラーさんは、オペラ歌手として活躍した後に声楽の教育者となったという人で、多くの弟子を育てたのですが、また他の声楽教師などから教える上での疑問点に答えるといった…

コロナウイルス感染の広がりが先が見えたと称してアメリカ株価が回復、本当かい。

コロナウイルス感染の拡大に歯止めがかかりつつあると見て、アメリカの株価が急騰です。 jp.reuters.com 中国での新たな患者増加が減ってきたと見ているのでしょうか。 しかし日本ではクルーズ船乗員の不適切な扱いでさらに感染者の増加が懸念されます。 ま…

「在日米軍 変貌する日米安保体制」梅林宏道著

軍事情勢や軍縮についての研究をされている著者の梅林さんは、本書刊行の15年前の2002年にやはり岩波新書から「在日米軍」という本を出版されました。 しかし、その後の15年で状況は大きく変わり、日本政府のアメリカの軍事行動への協力は際限なく、…

「最新 ミサイルがよーくわかる本」井上孝司著

現在の軍事兵器で最重要とも言える「ミサイル」について解説されている本です。 著者の井上さんは自衛隊などの軍事関係に勤めたということではなく、航空や鉄道なども含めて移動機関というものが非常にお好きなマニアという方のようです。 しかし、その調査…

新型コロナウイルス、検査法についてちょっと一言知ったかぶり

横浜港で足止めされたままのクルーズ船で感染者が急増しており大きな問題となっていますが、乗客乗員がまだ3500人以上残っており、その人たちのウイルス検査をするかどうかでもめているようです。 ウイルス検査と言っても、インフルエンザのように簡易検…

トランプの押し売りトウモロコシの理由に使われた害虫が本当に流行のきざし

昨年のトランプ訪日の際にアメリカ産トウモロコシの大量な押し売り(その後希望業者がほとんど現れず単なる宣伝に終わりそう)が行われましたが、その際に理由付けに使われたトウモロコシの害虫が本当に流行しそうということです。 www.foocom.netFOOCOM.NET…

社民党が「有機農産物を給食に」という政策提言。なんでこんな時期にこんなことを。

NHKニュースでそんなことを言っていました。 新型コロナウイルス感染が広がり、国会ではあいも変わらず与党の不誠実答弁が続く中、なんでそんな呑気なことを言うのだろうと少し不思議に思いました。 ニュースの記事は引用してもすぐに消えてしまうので、中身…

八代市立博物館「お姫様の婚礼道具」を見学

八代市立博物館未来の森ミュージアムの冬季特別展覧会、「お姫様の婚礼道具」を見てきました。 八代は江戸幕府の「一国一城令」つまり一つの国には城は一つだけという布告の全国でも数少ない例外で、熊本城以外に肥後国でもう一つの城、八代城が存在していた…

夢の話「かなり複雑な夢:夢の中で”これは夢だったのか”と安心する」

「ああ、これは夢だったのか、良かった」と思うことがありますが、今回見た夢は、夢の中で「ああ、これは夢だったのか」と思うという夢で、かなり複雑な構造になっています。 最初はそれが夢の中の夢とは意識されていません。 バレーボールの試合をしている…

「ご当地グルメの地理学」尾形希莉子、長谷川直子著

「ご当地グルメ」というと最近では全国あちこちで取り組まれている「まちおこし」で考え出されるもので、それほどその土地の特産品や特徴と関係の無いものも多く、よく目にするのは「焼きそば」などのようです。 しかし、この本ではそのようなものではなく、…

代替肉がブームって、豆そのまま食べりゃいいのに。

アメリカなどでは植物タンパクを加工したり、細胞培養で作る肉類がブームになっているようです。 www.hopeforanimals.org動物細胞を培養して増殖させる「培養肉」(クリーンミート)は、商業的に成り立つか疑問が強いものですので、無視しておいて、大豆やえ…

「秘められた和食史」カタジーナ・チフィエルトカ、安原美帆著

著者の一人のチフィエルトカさんはポーランド生まれでオランダのライデン大学教授ですが、日本など東アジアの食文化の研究者、安原さんも日本食文化を研究しています。 その二人が驚いたのが、近年の「和食」についての関心の急激な高まりです。 これは明ら…

「新型コロナ」雑感

どうでも良いようなことなんですが。 「新型コロナウイルスによる肺炎」のことを、「新型コロナ」と表記する記事を見かけるようになりました。 せめて「ウイルス」までは入れてもらわないと、どうも年寄りにとっては「トヨタの自動車”コロナ”の新型モデル」…

アメリカ共和党、トランプの弾劾裁判否決

トランプ大統領に対して起こされた弾劾裁判も、民主党が多い下院では可決されたもののもともと共和党の議員数が多い上院ではほとんど造反議員も出ないまま否決されました。 民主党が何を狙って起こしたのか疑問の残る裁判でした。 www.nikkei.com 上院での採…

新型コロナウイルス肺炎の発生源は、「武漢ウイルス研究所」?田中宇さんの「国際ニュース解説」より

新型コロナウイルス肺炎の発生は中国の武漢からと言うことはまず確定的ですが、それが言われているような市内の市場からではなく、武漢にある中国政府傘下の研究所かもという情報です。 tanakanews.com武漢にウイルス研究所が置かれたのはかなり前のことのよ…

「”意識高い系”がハマる ニセ医学が危ない!」桑満おさむ著

医者や科学者から見れば明らかに非科学的であることが分かるような主張をしていても、不思議に多くの人の心を掴むようなものがあります。 世の中にあふれるほどある「ニセ医学」というものもその信者とも言える人々を取り込んで勢力を広げています。 本書の…

新型コロナウイルス肺炎、感染者が出たクルーズ船をストップ

横浜港に入港したクルーズ船に乗っていた乗客が新型コロナウイルス肺炎に感染していたということが分かり、乗客乗員全員の上陸を差し止め、検疫をしているそうです。 www.jiji.com このクルーズ船は日本と香港などを往復しているそうですが、その日本から香…

「中世の身体」ジャック・ル=ゴフ著

人間の肉体を賛美してきたギリシア・ローマ文化から、中西部ヨーロッパに重心が移った中世になると、まるで肉体と言うものを忌避しているかのような文化に変容してしまいます。 そういった中世と人体というものについて、歴史的というよりは哲学的な考察がさ…

外国語の翻訳アプリが進歩、もう店舗での接客にも実用可能

テレビを見ていましたら、表題のようなアプリが実用化され、デパートなどで実際の接客に十分に使用可能な域に達しているそうです。 しかも、英語だけでなく中国語や韓国語、タイ語、インドネシア語等、数多くの言語が利用可能であり、さらに相手が話す言葉が…

「ODA(政府開発援助) 日本に何ができるか」渡辺利夫、三浦有史著

ODA(政府開発援助)に対しては、様々な批判もありますが徐々に縮小されながらも続いています。 ただし、その実像については誤解もあるかもしれません。 東工大名誉教授の渡辺さん、日本総研研究員の三浦さんが解説をしていますが、2003年出版ということで現…

加熱する新型肺炎騒動

このところテレビではずっと報道されているのが中国発の新型コロナウイルス肺炎ですが、あまりにも急激に状況が変わっていくのには驚きます。 昨日まではまだこちらではマスクが並んでいたのですが、昨夜の娘からの電話で兵庫では完全に品切れということで、…

「世界の起源 人類を決定づけた地球の歴史」ルイス・ダートネル著

現在の人類の社会というものは、これまでの地球の歴史によりできあがっていると言えます。 それはどういうものなのか、非常に広い範囲の事柄を取り上げています。 著者のダートネルさんの専門は「宇宙生物学」 なにやら得体のしれない学問ですが、そこから見…

「内田樹の研究室」より「桜を見る会再論」

まだ「桜を見る会」なんて言っている、なんて思わないでください。 内田さんもそれを十分承知の上で新たに議論を構築しています。 安倍擁護派も、批判派もいい加減に嫌になっている「桜を見る会問題」でしょう。 それはなぜか。 これは両派いずれもあれが安…

「あなたの体は9割が細菌 微生物の生態系が崩れはじめた」アランナ・コリン著

テレビではコマーシャルで「菌が、菌が」の大合唱が続いています。 それに脅されて除菌剤などで一所懸命に有害?微生物の駆除に励む人々がこの本を読んだら、自分が何をしてきたのかを唖然として見ることでしょう。 とはいえ、そういった人々が簡単に読んで…

夢の話「大学時代の友人と大学祭に行く約束をする」

いろいろなことが世間を騒がせているこの時期に、夢を見たという話をのんびりと書いている暇があるのかという気も少しありますが、気になるので書き留めておきます。 大学時代の友人、仮にY君としておきますが、彼と大学祭に一緒に出かけようという約束をし…

「魅惑のヴォーカリスト読本」NOBU著

著者のNOBU(金子信子)さんはヴォイス・トレーナーとして活動するかたわら、NPO法人で音楽を楽しむ非営利イベントの企画もされており、音楽を楽しむということを進めています。 世の中にはカラオケがそこら中にあるような状況ですが、自分の歌声に自信が持…