爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

環境資源

プラスチックのゴミ対策が叫ばれる中で、バイオプラスチックも注目される

海洋などのプラスチック汚染のひどさが改めて注目され、その対策としてストローの使用禁止、レジ袋の削減など(どちらもセコい対策!)が言われていますが、そこで注目されるのが「バイオプラスチック」と呼ばれる、植物を原料とするプラスチックです。 http…

九州電力が太陽光発電の電力を一時停止

九州電力は13日に太陽光発電の電力が限度を越えて供給され、需給バランスが崩れ大停電になる危険性があるとして、太陽光発電事業者に「出力制御」を実施しました。 www.yomiuri.co.jp この前の北海道の地震の際に、発電所の被災で電力供給が急減し、全道停電…

蓄電池について

私は蓄電池などにはまったくの素人ですが、これからの時代の電力やエネルギーにはこれが非常に大きな役割を果たすと思います。しかし、その影響の大きさの割には現状や将来に関して情報があまりにも少ないようです。 研究開発も鋭意進められていますと言うば…

一見普通の発言のようだが、「環境大臣 レジ袋の有料義務化」

新任での環境大臣ですが、次のような発言をしています。 mainichi.jp プラスチックのゴミによる汚染が問題ということもあっての発言でしょうが、実はこの前の環境大臣、中川雅治も以前から繰り返し主張していたようです。(今回調べ直して初めて知りました)…

「〈石油〉の終わり エネルギー大転換」松尾博文著

著者の松尾さんは現在は日本経済新聞の編集委員兼論説委員、東京外語大アラビア語科を出て日経新聞社入社、中東での勤務も経てエネルギー問題の専門家という人です。 石油の行末はやはり縮小に向かうという判断でしょうか。 その代りが、シェールオイル、天…

「正しく理解する気候の科学」中島映至、田近英一著

地球温暖化ということをめぐっては、多くの論争がされていますが、公式にはIPCCの見解を日本政府も採用していることになっています。 この本は、東京大学のお二人が地球環境について古代の歴史からごく近い時代の変動まで、様々な面から解き明かしています。…

”無農薬栽培”って表示はちょっと問題。

テレビで熊本版ローカル番組を見ていましたら、とあるスーパーマーケットからの中継放送。 そこに堂々と「無農薬栽培」と表示。 実は「無農薬栽培」という表示はまずいんです。 ウィキペディアより 1960年代後半から徐々に消費者心理の不安が台頭し、再び農…

「IT汚染」吉田文和著

「IT汚染」とはちょっと広い範囲の言葉のようですが、ここでは「半導体企業の製造工場などの環境汚染」と「IT機器の廃棄」の問題を扱っています。 というのも、やや古い出版で2001年の発行ですので、まだ日本国内でも半導体企業が製造を盛んに実施してお…

気象庁が「30年に一度以上の異常気象」 だからどうだって言うの

7月の天気を振り返り、気象庁の予報官が「30年に一度以下の頻度で起こる異常気象」だと語ったそうです。 news.biglobe.ne.jp だからどうだと言うのかどうか、と思ったらその中ではもちろん「地球温暖化が進んでいるので」とおっしゃったとか。 私は別に専門…

”賀茂川耕助のブログ”を読んで No.1225 海洋プラスチックごみ

もはや何の力もないことが明らかになっているG7ですが、その場でこのような恥さらしな出来事があったということは、賀茂川さんの指摘を見るまで気が付きませんでした。 kamogawakosuke.info関税をめぐるアメリカと他国の争いばかりが話題となっていましたが…

サンゴの白化現象はプラスチックのせい?

サンゴの白化現象という、サンゴと共生関係にある褐虫藻が死んだり離れたりすることで、サンゴ礁が白くなりやがては死滅してしまうという現象があります。 moriken23.com この原因は何か、いろいろの学説がありますが、今回、最近話題のマイクロプラスチック…

水害の被害者は二酸化炭素大量発生者を訴えて損害賠償を求めることができるか。

今朝の記事の関連です。 環境庁や国立環境研などでは、二酸化炭素温暖化が異常気象の原因であることは間違いないようなことを言っていますが、それでは今回の水害の被害者、遺族や家を破壊された人びとは、二酸化炭素の大量排出者や、自動車を不要不急で乗っ…

今度の水害は温暖化のせい? TBS”サンデーモーニング”の報道に「環境問題を考える」の近藤邦明さんが激怒

広範囲に大規模な水害を起こした西日本豪雨について、日曜日のTBS系の朝の番組「サンデーモーニング」で地球温暖化の影響という決めつけが為されたということです。 「環境問題を考える」というサイトで以前から二酸化炭素温暖化説に対してその矛盾と不備を…

「生態学が語る東日本大震災」日本生態学会東北地区会編

様々な生物の分布などを研究する生態学は、地域の実態調査を繰り返し行い、その生物種や生態を研究していくのですが、この本を書いた「日本生態学会東北地区会」の皆さんは、その研究対象として、東北地方太平洋岸を扱ってきた人が多数居ました。 その研究対…

「グリーン資本主義」佐和隆光著

まあ題名だけ見れば、環境と資本主義の折衷案という感じのものかなというところでしょうか。大体そのようなものです。 著者の佐和さんは、京大名誉教授にして滋賀大学前学長、かなり偉い方のようです。 そんな人でも、社会の連中が環境保護の世界の大勢に背…

サンマ漁をめぐる話題 中国が悪者で日本の主張する漁獲制限に従わないの?

サンマの不漁と、その資源管理をめぐり、国際会議で日本と中国が対立したというニュースが流れています。 www.nikkei.comこれだけ見れば、資源が減っているのに制限に反対する中国の方が悪者というイメージですが、実はまったく違うのは薄々は分かりますね。…

人類史とエネルギー 持論

エネルギー問題というのは、人類の文明というものにとってこれ以上ないほどに重要なものであると思いますが、どうもその認識が行き渡っていないように思えてしまいます。 中東の地政学の問題にされてみたり、アメリカの戦略の問題と考えられたり。 どんなに…

「エネルギー基本計画」とやらが発表、だけどどこに「政策」があるのか。

エネルギー基本計画と銘打たれたものが発表されました。 mainichi.jp 「再生エネルギー」(これが”再生”などしていないということはもう何度も書いていますが)を主力にするということですが、24%と”わずかながら”原子力を上回る程度という、情けなくもバ…

勝川俊雄さんのツイッターで知りましたが、シラスウナギの壊滅的不漁の対策として、なんと高知県はシラス漁の延長を実施とか。 元記事はこちら www.nikkei.com 勝川さんのツイッターでも(リンクの仕方がわからないので引用します) 普通の国では魚が減った…

「異常気象で読み解く現代史」田家康著

この方の本は以前に「気候で読み解く日本史」というものを読みましたが、専門の研究者ではないものの非常によくデータを集めて勉強されているということが分かる内容でした。 sohujojo.hatenablog.com その印象は今度のこの本でも同様で、ここでは20世紀以降…

温暖化ゆめゆめ疑うことなかれ 気象予報士がご託宣

毎日新聞で時々書いておられる気象予報士の千葉ゆり子さんが、今の「大寒波」について「裏話」を。 https://mainichi.jp/articles/20180202/ddm/013/040/021000c (見づらいサイトですから長めに本文を引用します。) これが記録的な寒さであるということは…

あまりにも寒い

日本中が大寒波に覆われ、日本海側の大雪、首都圏でも大雪と大変な状況です。 寒さには慣れていると思っていた新潟県でも佐渡で水道管破裂が相次ぎ断水とか。 九州でも毎日とんでもない寒さで、今日も昼前になっても温度が上がらず、我が家も二階の書斎は暖…

「鮭鱸鱈鮪 食べる魚の未来」ポール・グリーンバーグ著

クロマグロやサンマ、ウナギ等々、日本の漁業の将来を不安視させるような出来事が続発していますが、漁業資源の枯渇という点では欧米の方が先に問題化しているようです。 タラやサケなどは乱獲でほとんど資源枯渇させたということをやっています。 この本は…

世代間倫理というものについて

近頃考える事の多い、「世代間倫理」について、思考の跡を記しておきます。 世代間倫理のようなことは、自分で独自に考えてはいたのですが、本で読んだというのは加藤尚武さんの「環境倫理学のすすめ」というものでした。 sohujojo.hatenablog.com その中で…

ウナギの危機的状況について勝川先生がツイッターで連続投稿

ウナギの稚魚のシラスの漁が始まっていますが、これが昨年と比べても激減。もはや危機的状況と言えるほどです。 これについて、東京海洋大学の勝川先生がツイッターで次々と意見を発表しています。 t.co 東京海洋大の勝川俊雄准教授は「シラスウナギの獲れ高…

台湾でウナギ稚魚が不漁 日本も同じか

twitterフォロー中の水産資源学の勝川さんが書いています。 シラスウナギが先に来遊する台湾で獲れないと言うことは、今年は新規加入が悪くて、日本でも獲れないかもしれませんね。↓台湾 ウナギ稚魚が極端な不漁 日本で価格高騰のおそれも | NHKニュース htt…

「暴走する文明」ロナルド・ライト著

歴史家にして小説家、エッセイストでもある著者が、これまでの暴走し衰退した文明の例をあげ、そしてそれ以上に暴走している現代文明に警鐘を鳴らしています。 そのもっとも危険な状況は「温暖化」であるということです。 シュメール、ローマ、マヤ、イース…

温暖化ガス排出量、3年連続減少だが減少率は0.2%

日本の2016年度の温暖化ガス排出量は3年連続で減少したものの、その減少率はわずかに0.2%に留まったようです。 www.nikkei.com 温暖化による気候変動のせいで、気象災害が増加とか、そのうちにスーパーハリケーンが来襲するとか、脅し文句が飛び交っていま…

「桜が創った”日本” ソメイヨシノ起源への旅」佐藤俊樹著

桜の花が満開となり、一斉に散っていく光景というのは日本全国同じように見られると思っていますが、実はそれはソメイヨシノ全盛の現代だからこそであり、つい100年ほど前まではそうではありませんでした。 そして太平洋戦争に向かう国情の中で桜への意識が…

「土壌汚染 フクシマの放射性物質のゆくえ」中西友子著

2011年3月の東日本大震災で起きた福島第一原発の事故による、放射性物質の放出は大きな社会問題を引き起こしました。 本書著者の中西さんをはじめとする、東京大学農学部の人々は総力をあげてその状況の調査研究を繰り広げました。 農学部には、土壌、各種農…