爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

政治経済

「人口減少と社会保障」山崎史郎著

年金や医療などの社会保障は、人口減少に向かう中でその存立も危ぶまれている状況です。 その経緯と今後を、厚生労働省で社会保障関係の制度確立や執行を担当してきた著者が専門的に説明しています。 その現状認識は極めて詳細であり、官僚の優秀さというも…

参議院議員選挙改革?合区を解消するって言ってもね

参議院議員の選挙で、1県1人でも格差が解消されないために2県から1人という合区が採用され、主に地方の議員と選挙民から不平を言われていましたが、その解消のために憲法改正の際にそれを入れるということにしたいようです。 www.tokyo-np.co.jp 現憲法では…

「すっきりわかる 集団的自衛権Q&A」浅井基文著

安保法制の成立に向けた審議などで、さかんに集団的自衛権について取り上げられましたので、名前だけは聞いたという人が多いでしょうが、中身はさすがに難しいものでしょう。 外務省官僚から大学教授に転進した著者はこういった議論の現場にもいた方で、非常…

アメリカ政府財政は大丈夫か

オリンピックやメダルなど、テレビ新聞の浮かれぶりはひどいもので、大切なニュースなど忘れているんじゃないのと心配になります。 というのは半ばウソで、もう心配などしていませんが。 トランプの本年度予算の教書が発表され、巨額の支出と減税などでさら…

”賀茂川耕助のブログ”を読んで No.1209 最大となった防衛費予算

賀茂川耕助さんのブログ最新記事は際限なく上がり続けているような防衛費についてです。 kamogawakosuke.infoその増額分のもっとも大きな所は、北朝鮮ミサイル対策と称するイージスアショアなどのアメリカからの兵器購入です。 記事中にもあるように、トラン…

”賀茂川耕助のブログ”を読んで No.1208 人民元の基軸通貨化

「賀茂川耕助のブログ」によれば、米ドルの基軸通貨としての地位を脅かすような中国人民元の攻勢が続いているようです。 kamogawakosuke.info 米ドルが基軸通貨として世界を支配しているように感じていましたが、それはせいぜい1970年代からだったようです。…

ダボス会議開催中

ダボス会議が開催中。トランプ大統領が参加とかニュースになっています。 www.newsweekjapan.jp 最近読んだスーザン・ジョージさんの本に「ダボス階級」という言葉が使われていて、面白いと思ったのでここで使っておきましょう。 sohujojo.hatenablog.com ダ…

野中広務さん亡くなる 存在感のある政治家でした

元自民党議員で、数々の要職を歴任された野中広務さんが亡くなったそうです。 www.tokyo-np.co.jp 享年92歳ということで、仕方のないことでしょうが惜しいという気がする方でした。 若い頃から反自民という立場の私から見ると、野中さんは敵役としては最強に…

首相の海外訪問はICAN事務局長との面会から逃げた? 傑作な小物ぶり

昨年のノーベル平和賞を受賞した、核廃絶NGOのICANのベアトリス・フィン事務局長が来日し、長崎広島訪問していますが、今日は東京で国会議員と会談するそうです。 しかし、首相と面会を申し入れたにも関わらず政府は「日程が合わない」との逃げ口上で断った…

環境大臣が無能ぶりをさらけ出し石炭火力発電にイチャモン

環境大臣が中国電力の石炭火力発電所増設に対して、二酸化炭素削減に反するとしてイチャモンを付けたそうです。 http://www.eic.or.jp/news/?act=view&serial=40166 まあどうせ何もわからん大臣でしょうから官僚の言うがままでしょうが、それにしてもどうや…

”賀茂川耕助のブログ”を読んで No.1206 新経済シルクロード

久しぶりに賀茂川耕助さんのブログからの紹介です。 kamogawakosuke.info実際、あまり日本ではメディアが紹介しませんが、「一帯一路」という構想で中国が進出しようとしています。 上海協力機構(SCO)というものも立ち上げて体制を整えています。 インドや…

「再読:”法令遵守”が日本を滅ぼす」郷原信郎著

この本は4年ちょっと前に一度読んでおり、ブログも書いていますがその内容はあまり整理されておらず、その当時はまだまだ自分の読解力も未熟だったなと思います。 だからというわけでもないのですが、再読してみました。 (これはいつもの”気が付かずまた読…

「内田樹の研究室」より ”街場の五輪論のむかしの前書き”

内田樹さんの、「研究室」というブログから、以前の記事も読み返しているのですが、2017年7月31日付で興味深いものがありました。 街場の五輪論のむかしの前書き (内田樹の研究室) ちょっと題名からは内容が見えにくいものですが、主題は「言論界の画一化、…

トランプの唐突とも見える暴走が止まらない エルサレム首都問題、法人税富裕層所得税減税

アメリカのトランプ大統領は最初から強固な反対派に囲まれているだけでなく、徐々に支持層も離れつつあり、危機感を募らせているようですが、そのせいもあり暴走ぶりがひどくなっているようです。 イスラエルの首都をエルサレムと認め、アメリカ大使館を移設…

ヘリ事故、「人的ミスだから機体構造に問題ない」で飛行再開

沖縄県普天間基地近くの小学校にヘリコプターの部品が落下した事故で、米軍はその原因は「人的ミス」によるもので、機体構造には問題がないので同型機の飛行を再開すると通告し、日本政府もそれを容認するということです。 www.tokyo-np.co.jp まったく論理…

「貧困襲来」湯浅誠著

読んでいる内に怒りが湧き出してくる本は何度か読んでいますが、(「日米地位協定入門」)この本も同様です。 「日米地位協定入門」前泊博盛著 - 爽風上々のブログ もちろん、本に対して腹が立つ訳ではなく、その描いている事象や社会に対して怒るわけですが…

伊方原発の運転差し止め判決 その理由が「阿蘇山噴火」???

四国電力伊方原発の運転差し止めを求める裁判で、広島高裁が差し止め仮処分の判決を出しましたが、その理由が「阿蘇山の巨大噴火」だそうです。 www.nikkei.com裁判官などに科学的事例についての判断などさせるから、こういった判決が出ることもあります。 …

ミサイル防衛予算累計2兆円突破。新たに数千億円規模で増額へ。

2004年より配備を進めているミサイル防錆システム関係の予算が累計2兆円突破、さらにトランプ来日の際に約束した新規システム導入でさらに金額が増えそうです。 mainichi.jp こういうところには湯水のように国費を投入しながら、社会保障関連には財源が…

トランプは何もかもぶち壊してしまうつもりなのか。エルサレムの首都認定

アメリカの議会でかつてイスラエルの首都がエルサレムと認めたことがあり、これまでの大統領はそのあまりにも大きな影響を怖れて棚上げしていたものを、とうとうトランプは実行すると宣言しました。 www.tokyo-np.co.jp当然ながら、パレスチナを始めイスラム…

「日米地位協定入門」前泊博盛著

最近またも在日米軍の兵士の関係する事件が相次いでいます。 そこで必ず出てくるのが「日米地位協定」というものであり、そこに問題があるということもなんとなくは感じていました。 図書館でたまたまこの本を見かけ、きちんと内容を知っておく必要もあるか…

「オスプレイの謎。その真実」森本敏著

著者は第11代防衛大臣、ちょうど民主党政権時代に民間から防衛大臣として入閣し、オスプレイの在日米軍配備の時期と重なったために苦労をしたそうです。 実は、著者は防衛大学校卒、そのまま防衛庁に入庁したという専門家でした。 民主党政権の大臣など皆…

「なぜ、ラーメン屋の8割が3年で消えるのか?」鴨志田晃著

いかにも本屋で手に取らせたいという思惑が強いような題名ですが、中身はかなりその印象とは異なります。 一応、ラーメン屋開業の話というのも導入的に入れてありますが、主題はアメリカのビジネススクールなどで教えられている経営理論、それを勉強すればMB…

「会計士は見た!」前川修満著

何か、非常に軽い感じの題名ですが、中身は非常に真面目なもので、公認会計士の前川さんが昨今の社会を騒がせた企業の問題を、発表された会計報告のみを題材として分析し推理するという、企業会計に興味を持つ人、(もちろん会社勤めの人は皆興味を持ってい…

「日本国の伝統」ってなんだと思っているのやら 同性パートナーの問題

自民党の竹下亘総務会長が、もしも海外の首脳来日の際に「同性パートナー」を連れてきたらという問題について「それは日本国の伝統に合わない」と発言したそうです。 www.sankei.com 「私はそんなのは気持ち悪いから嫌だ」と言うのは別に勝手でしょうが(批…

「これは誰の危機か 未来は誰のものか:再読」スーザン・ジョージ著

再読としましたが、本当は初めてです。 昨年4月にちょうど図書館から借りてきて、読もうとしていたら熊本地震が発生、余震が続きとても読書をできる状態ではなくなりました。 「地震がおさまったらまた読みたい」としていたのですが、すっかり忘れていて今に…

「サブプライム危機はこうして始まった 決定版アメリカからの最新レポート」ブルース・E・ヘンダーソン、ジョージア・ガイス著

サブプライム危機、現在ではそれから引き続いて起きた最大の金融機関倒産であるリーマンブラザーズ破綻から「リーマンショック」という方が通りが良いかと思いますが、リーマン破綻が2008年9月、本書出版は2008年8月であり、本書には「リーマン」…

不毛なCOP23

COP23,国連気候変動フィジー会議といっても、フィジーでは会場も無いためにドイツで開かれているという会議が開かれています。 パリ協定の具現化を目指しルール作りを行うということですが、アメリカがしゃしゃり出てきて化石燃料の重要性をアピールする…

「内田樹の研究室」より サンデー毎日ボツ原稿北朝鮮と安倍政権

内田樹さんのブログが面白くいろいろと読ませていただいています。 これは最近のものから、「サンデー毎日」に掲載予定で9月中旬に書き上げて10月初めに出版予定だったのですが、衆議院解散などですっかり空気が変わってしまいボツにしたものだそうです。 取…

内田樹さんの研究室より、「大学教育は生き残れるのか」

内田さんはこれまでも何冊かの著書を読み、その論旨には共感を感じることが多い方です。 ご本人が書かれているブログ「内田樹の研究室」も興味深い内容が多く、教えられることばかりですが、この11月3日付の記事「大学教育は生き残れるのか」も面白いもので…

これが一番やりたかったのね。アメリカの兵器購入。

世界でも稀に見るようなトランプ歓迎の中で、F35やイージスアショアなど、高価なおもちゃをアメリカから購入することをあたかも当然のことのように発表しています。 www.asahi.com 上記記事には、自分たちの取り分だと思っていた軍事費をアメリカに掠め取ら…