爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

政治経済

「気候テック伸び期待の5分野」だそうで。

日経新聞に出ていた記事ですが、気候テックとやらで期待が高まる5つの分野を紹介とのことです。 www.nikkei.com まず「気候テック」という言葉自体かなり違和感を覚えるところです。 地球温暖化という問題が大きなもののように見せようという思惑で動いてき…

食糧不足による戦争では殺戮に歯止めがかからないと思われるが、すでにガザ地区の様相はそれに近いのか。

戦争での殺戮はどんどんと激化しており、1次2次世界大戦では死者数もそれまでの戦争とは桁違いに増加しました。 しかしもしも今後世界的な食糧不足によって戦争が勃発するならばその殺戮には歯止めがかからなくなるだろうと以前に何度か書いたことがありま…

ロシアの大統領選

ロシアでは大統領選挙が行われており、その報道もされていました。 その中で「愛国」という言葉が何度も語られていました。 しかし、ロシアでの「愛国」は「愛プーチン」とほぼ同じです。 ウクライナに攻め込んでいる兵士たちも「愛国」のためと信じさせられ…

ガザ地区南端のラファに対するイスラエルの攻撃はエジプトを危機に堕とすのか。

ガザ地区の人々を南端のラファに押し込めたイスラエルですが、そこを攻撃することで人々をエジプトに逃れさせ、それによってエジプトを混乱させて弱体化するのが目標だという、田中宇さんの解釈です。 tanakanews.comすでに100万人以上がラファに逃れてい…

「ウクライナ戦争をどう終わらせるか」東大作著

ロシアのウクライナ侵攻で始まったウクライナ戦争はすでに2年を経過しました。 戦線は膠着状態となり決着する様子は見えません。 この本はウクライナ侵攻からちょうど1年が経過した2023年2月の出版であり、この戦争を終わらせるための方策も進められ…

伊方原発再稼働差し止め訴訟判決、近藤邦明さんの意見。

大分地裁で愛媛県の伊方原発再稼働停止を求めた訴訟に判決が出ました。 それについて「環境問題を考える」の近藤邦明さんが評しています。 HP管理者から2024年part1/温暖化対策は存在しない/ウクライナ問題に対する愚かな対応を憂う (表題が違いますがクリ…

熊本県知事選7日告示、24日の投開票に向けて選挙戦。

4期16年を務めた蒲島知事の後任を選ぶ熊本県知事選挙が7日に告示され、24日の投開票に向けて選挙戦が展開されます。 kumanichi.com新人4氏が立候補ということです。 有力候補は2人、自公など多くの推薦を受ける前副知事の木村敬氏、そして元熊本市長…

野党が政権を取るための秘策はやはり施政方針にあり。

自民党の政治資金の問題は真っ暗闇の中に葬られようとし、政治不信はこの上なく高まっています。 しかし、ここで岸田が「信を問う」などと言って解散に走っても、野党側が選挙で勝利する可能性はほとんどありません。 政治資金問題でいくら自民党が追い込ま…

政治倫理審査会まったく不毛の審理。

岸田がやむに已まれず公開での開催に踏み切った政治倫理審査会ですが、予想通り全く不毛の答弁に終始しました。 news.yahoo.co.jp安倍派事務総長経験者たちですが、皆「知らぬ存ぜぬ」、「会長(死人に口なし)と事務職員に任せた」とだけ話すばかりです。 …

「内田樹の研究室」より「改憲ができないと思う理由」

内田樹さんのブログ「研究室」で、自民党が執念を持って進めようとしている「改憲」について書かれていました。 blog.tatsuru.comこれまでも歴代総理が絶対に改憲するという意思を見せていても、ほとんど進むという兆候も見えないままです。 野党の中にも改…

ラファのパレスチナ人はエジプトに逃れるのか。

田中宇さんの「国際ニュース解説」ではガザ地区ラファに逃れている150万人のパレスチナ難民について書かれていました。 tanakanews.comガザ地区北部からエジプトに接するラファに逃れてきた人々は150万人ということですが、彼らはエジプトに逃れること…

確定申告の場で「ボイコット」などと言っても通りません。なぜ簡単にできる「自民党に投票しない」ができないのか。

時あたかも納税の確定申告ですが、その場になって「確定申告ボイコット」などと言う声が上がっています。 news.yahoo.co.jpもちろんそれはあのパー券裏金問題から始まり、その裏金収入は脱税ではないかという当然の事実に皆が気づいてきたことから来ています…

日経平均株価史上最高値越え、しかし興奮しているのはごく一部のようで。

日経平均株価がバブル期につけた史上最高値を更新したというニュースが流れました。 www.sankei.com しかし喜んでいるように見えるのは証券会社やごく一部の投資家(賭博と言った方がよいかも)だけで、経済専門家も冷ややかなように感じます。 実体経済との…

洋上風力と水素で地域創生なんていうのは幻想だという、当然の話。

洋上風力発電で水素を作るという夢物語で、地域創生につなげようという話が広まっているようですが、そんなものは幻想だという山本隆三さんという方の書いた記事です。 news.yahoo.co.jp この方がどういった職業をされているのかは分かりませんが、講演で話…

ウクライナの「経済復興推進会議」開催、っていってもまだ戦争終わってない。

ウクライナ戦争はまだまだ先が見えないばかりか、東部ではウクライナ軍が撤退というニュースも流れています。 しかし、それでも日本で「ウクライナ経済復興推進会議」とやらが開かれ、ウクライナ政府高官も来日していました。 www.nikkei.comウクライナ側と…

再生可能エネルギーは化石燃料を越えられない。杉山大志さんの極めて当然な指摘。

キャノングローバル研究所の杉山大志さんが、日刊工業新聞に書いていたものですが、「再生可能エネルギーは化石燃料の経済性を越えられない」という当然の話です。 cigs.canon太陽光発電や風力発電といった再生可能エネルギーが増えていると言われていますが…

岸田もやる気が全くないことが露呈する、ずさんアンケート。

自民党が議員に対して行った「裏金」アンケートはそのあまりにもずさんな内容に批判を集めています。 www.tokyo-np.co.jp聞いたのは2点だけ、「記載漏れの有無」「5年間の不記載額」だけで、肝心の裏金の使い道やこうなった経緯などについては何も聞いてい…

バブルかそうではないか。そもそもバブルとはいったい何なのか。

株価の上昇が続き、あのバブル期の最高値に近づいてきたことで、この上昇がバブルかそうではないかといった議論がされているようです。 危険性を指摘する人もいますが、かつてのバブル期の状況といかに違うかということを言いバブルではないという論者も多い…

こいつがまたアメリカ大統領になるのか。NATOについて暴言。

アメリカ共和党の有力な大統領候補であるトランプがまた大暴言です。 news.yahoo.co.jpNATO加盟国で国防支出が少ないところはたとえロシアが攻撃してもアメリカは防衛しないという発言です。 もうロシア側についた方が金がかからないと判断して方が良いかの…

「エネルギー大論争」バリー・コモナー著

アメリカは国内産の原油をフルに使って産業化を進めましたが、さすがに1960年代からその生産量は落ち、中東産原油の輸入を増やしていきました。 しかし中東戦争に伴う原油貿易の削減で起きた石油ショックで大きな影響を受けます。 それに対して当時のカ…

久しぶりに聞いた旧統一教会の名前、しかし今回のものは非常に悪質で問題が大きい

もうすっかり忘却の彼方に消えかけていた旧統一教会問題ですが、再燃したと思ったらこれまで以上に悪質なものでした。 www.asahi.comm 文部科学大臣である盛山正仁が2021年の衆院選に際し旧統一教会から推薦状を貰いさらに選挙支援も受けていたというも…

金と政治、自民党政府に対する目は厳しくなるがそれでも選挙では野党の勝ち目はない。

パー券裏金問題で自民党に対する国民の目は厳しくなり、内閣支持率は低迷したままとなっています。 野党はその追及に必死ですが、それでも選挙となれば野党に勝ち目はないでしょう。 それはなぜか。 自民党政権の政策に代わるべき野党の政策と言うものが全く…

日本製鉄によるUSスチール買収が選挙に利用されている

日本製鉄がアメリカのUSスチールを巨額の費用をかけて買収するという話は驚きでしたが、ここにきてアメリカの大統領選有力候補が反対を言明するという事態になっています。 www.nikkan.co.jp対米外国投資委員会(CFIUS)がその買収の是非について審査し…

「内田樹の研究室」より「維新的民主主義」

「内田樹の研究室」で取り上げられていたのが、大阪の維新についてです。 blog.tatsuru.comある雑誌からの質問で、「大阪で維新はどうしてあれほど支持されているか」とあったのですが、それについて考察しています。 大阪の行政状況はひどいということは聞…

政治資金をめぐる国会審議、岸田首相が「決意をもって」を連発するが、実際は何をできるのか。

国会が開幕しましたが、その冒頭に政治資金に関する集中審議が行われました。 mainichi.jp野党側は政治資金パーティーの禁止や全議員の聴取、共産党に至っては企業献金の禁止まで迫るものの、岸田首相の答弁は「真摯に議論する」といったものにとどまり、具…

電気料金、エネルギーコストはどうなっていくのか。

電気料金が上がっていき大変だということになっています。 一方では脱炭素化を進めるということで風力発電や太陽光発電へのシフトということが言われます。 しかしそうなっていった場合の電気料金がどうなるのかということはあまり触れられません。 企業の収…

中国で不動産バブル崩壊か、余った住宅が1.5億人分とか。

中国で不動産会社の苦境が報じられていますが、もはや不動産バブル崩壊と言った状況になりそうだということです。 日経新聞に報じられているものですが、表題のみで中味は有料会員しか見られないということです。しかし表題だけで十分に意味は通ります。 www…

日本の株価上昇は中国からの資金流入か

日本の株価が上昇を続け、バブル期の高値に近づいています。 その理由については様々な観測があり、新NISA実施により日本人の株式購入が増えたという話もあります。 しかし実際には日本の新NISAの行先は日本株ではないということですので、それではなさそう…

安定的な物価上昇とはなにか。

公定歩合の引き上げが何時かということが関心を集めていますが、日銀は賃金上昇が起きるかどうかを見極めてからという姿勢を崩しません。 これは他の識者も指摘しているように、金利が上昇すれば日銀の保有する国債の評価額が下がり大変なことになるからとい…

岸田派、二階派に続いて安倍派も派閥解散?

政治資金パーティ裏金問題の解決策?として岸田派二階派が派閥解散と言いだしましたが、その震源とも言うべき安倍派も派閥解散となりました。 お友達の最たるものだった産経新聞ではこれで保守的政策が滞るとご心配のようです。 www.sankei.com しかしどうも…