爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

政治経済

「会計士は見た!」前川修満著

何か、非常に軽い感じの題名ですが、中身は非常に真面目なもので、公認会計士の前川さんが昨今の社会を騒がせた企業の問題を、発表された会計報告のみを題材として分析し推理するという、企業会計に興味を持つ人、(もちろん会社勤めの人は皆興味を持ってい…

「日本国の伝統」ってなんだと思っているのやら 同性パートナーの問題

自民党の竹下亘総務会長が、もしも海外の首脳来日の際に「同性パートナー」を連れてきたらという問題について「それは日本国の伝統に合わない」と発言したそうです。 www.sankei.com 「私はそんなのは気持ち悪いから嫌だ」と言うのは別に勝手でしょうが(批…

「これは誰の危機か 未来は誰のものか:再読」スーザン・ジョージ著

再読としましたが、本当は初めてです。 昨年4月にちょうど図書館から借りてきて、読もうとしていたら熊本地震が発生、余震が続きとても読書をできる状態ではなくなりました。 「地震がおさまったらまた読みたい」としていたのですが、すっかり忘れていて今に…

「サブプライム危機はこうして始まった 決定版アメリカからの最新レポート」ブルース・E・ヘンダーソン、ジョージア・ガイス著

サブプライム危機、現在ではそれから引き続いて起きた最大の金融機関倒産であるリーマンブラザーズ破綻から「リーマンショック」という方が通りが良いかと思いますが、リーマン破綻が2008年9月、本書出版は2008年8月であり、本書には「リーマン」…

不毛なCOP23

COP23,国連気候変動フィジー会議といっても、フィジーでは会場も無いためにドイツで開かれているという会議が開かれています。 パリ協定の具現化を目指しルール作りを行うということですが、アメリカがしゃしゃり出てきて化石燃料の重要性をアピールする…

「内田樹の研究室」より サンデー毎日ボツ原稿北朝鮮と安倍政権

内田樹さんのブログが面白くいろいろと読ませていただいています。 これは最近のものから、「サンデー毎日」に掲載予定で9月中旬に書き上げて10月初めに出版予定だったのですが、衆議院解散などですっかり空気が変わってしまいボツにしたものだそうです。 取…

内田樹さんの研究室より、「大学教育は生き残れるのか」

内田さんはこれまでも何冊かの著書を読み、その論旨には共感を感じることが多い方です。 ご本人が書かれているブログ「内田樹の研究室」も興味深い内容が多く、教えられることばかりですが、この11月3日付の記事「大学教育は生き残れるのか」も面白いもので…

これが一番やりたかったのね。アメリカの兵器購入。

世界でも稀に見るようなトランプ歓迎の中で、F35やイージスアショアなど、高価なおもちゃをアメリカから購入することをあたかも当然のことのように発表しています。 www.asahi.com 上記記事には、自分たちの取り分だと思っていた軍事費をアメリカに掠め取ら…

「なぜ大国は衰退するのか」グレン・ハバード、ティム・ケイン著

大国の興亡というものについては、これまでも様々な人々によって分析され記述されてきました。 この本はアメリカの二人の経済学者が、歴史上および現代の大国の興亡を、行動経済学、制度経済学、政治学の知見をもとに読み解き、経済的不均衡が文明を崩壊させ…

「欲望の資本主義 ルールが変わる時」丸山俊一(NHK”欲望の資本主義”取材班)著

NHKの「欲望の資本主義」という番組の取材として、ノーベル賞受賞者のコロンビア大学教授のジョセフ・スティグリッツ、チェコ出身の異色の経済思想家であるトーマス・セドラチェク、元ゴールドマン・サックス社員の投資家スコット・スタンフォードを迎えて、…

「日本の年金」駒村康平著

経済学者ですが、社会保障や年金が専門で、政府の顧問や有識者検討会の委員も勤められたという著者が、年金問題について詳細に説明されていると言う本です。 年金というものは、誰もが大きく関わるはずであるのに、あまりまともに考えたことがないという、困…

新聞記事より 誰が負担をするのか

毎日新聞11月1日の紙面に、首都大学東京の阿部さんが書いていた記事が興味深いものでした。 https://mainichi.jp/articles/20171101/ddm/016/070/002000c 子供の貧困対策などで財政出動の議論が為されます。 しかし、そこには必ず税負担の増加や財政支出…

「日本は戦争をするのか」半田滋著

安倍内閣は支持しない(支持率が不支持率を下回る)けれど、投票は自民党という、とても信じられない投票行動で、自民党圧勝という結果に終わった衆議院選挙ですが、その安倍内閣の目指す安全保障(なにが「安全」やら、「暗然」としていまいます)がどのよ…

「現代の地政学」佐藤優著

非常に印象的な活動を続けられている佐藤優さんが、池袋コミュニティ・カレッジというところで地政学というものについて講義をした、その記録をまとめています。 地政学というものは、最近は非常に注目されているようで、「地政学リスク」といった言葉は一人…

香山リカさんのコラムに見る、政治家の資質

政治ネタはやらないと言いましたが、あまりにも面白い記事があったので特別に取り上げます。 我が家の購読新聞の毎日新聞(これだけで私が相当偏屈で変わり者というのが判るでしょうが)のコラムに、精神科医というよりは文筆業の方が有名な、香山リカさんが…

衆院選挙構図も結果もミエミエ。興味を失ったのでコメントもこれ以上はありません。

希望の党が公約発表、その基本姿勢と中身の無さには今更ながら落胆します。 民間野放しの小さな政府、原発ゼロと言っても積極的に閉じるのではなく成り行き任せ。なんでこんなことまで言うのというユリノミクス。 アベノミクス以上の内容の乏しさで、選挙へ…

「なぜ少数派に政治が動かされるのか? 多数決民主主義の幻想」平智之著

著者は様々な職業を経験した後、民主党政権奪取の時に衆議院議員となり政治の運営というものを目にしました。 禁原発という考え方を発表したものの成らず、その後は政治から離れてしまったそうです。 政権内に居た頃に感じたことが、ごく一部の人々の声が政…

野党側選挙準備遅れに対する理不尽な報道

小池新党の立ち上げでの失策については、私も批判的に書きましたが、このところのテレビ報道などを見ていると希望の党を含め立憲民主党など野党側の選挙対策遅れを批判する動きが強まっているようです。 批判だけならまだしも、揶揄するような論調もあり、嘲…

「ヒットの教科書 プロジェクトを成功させた”挑戦者”に学ぶ」奥井真紀子著

「日経トレンディ」という月刊誌で連載されていた「ヒットの軌跡」というヒット商品開発の話を18編まとめて1冊の本にしたというものです。 ヒット商品なるものには、中には単に上手いCMで売ったとか言うものもあるようですが、ここで取り上げられているの…

小池ブーム早くも興ざめか

民進党からの候補者受け入れに厳しい条件をつけ、政策一致を求めすぎるあまりにゴタゴタと不手際が相次ぎ、すっかり小池ブームも収まりつつあるようです。 今日のテレビワイドショーの論調でも、もはや最初のような「小池新党どこまで行くのか」といった半ば…

”賀茂川耕助のブログ”を読んで No.1197自動化が進む株式市場

賀茂川耕助のブログで扱われていたのは、もはや企業業績や将来性といった企業への投資を示すようなものではなく、単に取引の時間差や隙間狙いだけの競争に堕した株式市場の現状です。 kamogawakosuke.info 株式市場は企業が資金調達を行うためという元来の目…

小池新党 あまりにも稚拙な行動でやり損なったか

小池新党に対し、民進党前原代表が捨て身の手段で全党挙げて希望の党合流ということを提案したのに、小池は「政策が合わない者は拒む」ということで選抜の動きを強め、それが小池新党の性質に対しての疑問を広げています。 これはおそらく、自公政権からの「…

「ふたつの故宮博物院」野嶋剛著

故宮といえば中国の昔の王朝の宮殿ということですが、故宮博物院とは清王朝の紫禁城に旧王朝の文物を収めたところを言います。 しかし、現在は故宮博物院といえば台湾の台北の「国立故宮博物院」、中国北京の「故宮博物院」の2つが存在します。 これには、…

国会解散の首相説明 よく恥ずかしいとも思わずにあんなことを言えるもんだ

25日夕方、安倍首相は臨時国会召集直後に国会解散をするとして、その理由説明の記者会見を行ないました。 www.yomiuri.co.jp どうやら、その主たる理由には「消費税増税分の使途を変更するから」ということを当てはめたようです。(もちろん後付の理由) …

国会解散「自己都合」 愚劣な有権者がここまで首相を増長させた。

なんと、月末に開かれる臨時国会冒頭で衆議院を解散するという動きが出ているようです。 北朝鮮危機というのも首相自らが呼び込んでいるだけのものですが、それにしても一応「このような非常時に」政治的空白を作り出すというのに何の正当性があるのでしょう…

「遺言 ”財界の良心”から反骨のジャーナリストへ」品川正治、斎藤貴男

品川正治さんは、日本火災海上保険の社長・会長を勤められ、経済同友会の理事なども歴任されましたが、その言葉は普通の会社経営者などとはまったく異なるものです。 その品川さんが残り少ない人生を自覚したのか、後の世代に言い残したいことがあるとして、…

一番危険な存在は安倍首相自身

北朝鮮が次々とミサイル発射を繰り返し、緊張感が高まっています。 これを「国難」などと称する輩も出始めていますが、その国難を自らある目的を持って引き寄せているのは誰でしょうか。 ここまでくれば、北朝鮮の目的はアメリカと対等に交渉をすることだけ…

「へんな国会 国会議員の迷言議事録99」のり・たまみ著

著者の「のり・たまみ」さんは「へんなもの」をこよなく愛するという方で、特に政治関係の「へんなもの」を取り上げては著書を書かれているようです。 毎日、国会の委員会での議員の発言をチェックしているとか。 まあ、国会でも本会議などはほとんど面白み…

「波よ鎮まれ 尖閣への視座」沖縄タイムス「尖閣」取材班編

石原東京都知事が尖閣諸島購入を打ち上げ、それに慌てた民主党政権が国有化を進めたことで、中国や台湾の猛反発を食ったのが2012年ですが、そのような動きが地元の意向を無視した対応であるとして、沖縄の新聞社沖縄タイムスが尖閣諸島の地元と言うべき…

北朝鮮ミサイル発射に対してのJアラートへの違和感

8月29日に北朝鮮が発射し北海道東方の太平洋上に落下したICBMと見られるミサイルに対し、Jアラートと言う警報システムが日本東北部の広い範囲に出されました。 あまりの大騒ぎに辟易するほどですが、その内容の疑問点を近藤邦明さんの「環境問題を考える」(…