爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

政治経済

政治権力者の一族郎党への利益誘導は法律で止められるか

加計学園問題についての話ですが、政治の方では首相が出席しての国会審議がああでもないこうでもないで揉めています。 質問時間配分で与野党の意見が合わないそうですが、よほど話したくないことがあるのでしょうか。 それはさておき、 表題にも掲げましたよ…

「右翼と左翼」浅羽通明著

右翼と左翼という言葉は、現在でも度々聞かれます。 最近ではカタカナで「ウヨクとサヨク」などと書かれることも多いようですし、派生して「ネトウヨ」などと使われることもあります。 しかし、実際に「何が右で何が左か」ということはそれほどはっきりとし…

内閣支持率下落、それでも受け皿が無いって、どういう政党なら受け皿になるの

安倍内閣が数々のスキャンダルで支持率が下落していますが、それでも民進党などの野党が政権の受け皿として期待できないことからそれ以上の崩壊にまでは至っていないということです。 東京都議会では小池新党である都民ファーストがあるということで、あっさ…

加計学園問題はもう飽き飽き?ならどうすれば良いのか

加計学園の国会閉会中審査というものが開かれましたが、野党側の質問も大したものは出ず、平行線をたどるのみで、「こんなことにいつまで時間を使うのか」といった論調も(まあ何らかの意図で出されているんでしょうが)目立つようになりました。 まあ、後は…

「内田樹の大市民講座」内田樹著

内田さんの著書は前に読んだことがありますが、なかなか筋の通った思想家という雰囲気です。 sohujojo.hatenablog.com この本は内田さんが「AERA」に6年半にわたって月2回連載していた「900字コラム」をテーマごとに並べ替えてまとめたものです。 あと…

”賀茂川耕助のブログ”を読んで No.1189 日本社会むしばむ税制

賀茂川さんのブログ最新記事は「日本社会をむしばむ税制」です。 kamogawakosuke.info政権がどこを向いて仕事をしているか、推進している税制を見ればわかると思うのですが、あまりそれを認識している人は多くはないように思います。 賀茂川さんもそれを強調…

「ノーベル経済学賞 天才たちから専門家たちへ」根井雅弘編著

ノーベル賞は毎年10月になると話題になりますが、その中に「ノーベル経済学賞」というものがあるのが、何か異質な感じがしていました。 実は、ノーベル経済学賞と一般に呼ばれているものは、正式には「アルフレッド・ノーベル記念スウェーデン国立銀行経済学…

東京都議会議員選挙 都民ファースト勝利、自民大敗

注目されていた東京都議会議員選挙は、小池知事の率いる都民ファーストが勝利、支持政党の公明党(これが不思議)などを含めて過半数を獲得したのに対し、自民党は23議席に留まるという歴史的な大敗となりました。 headlines.yahoo.co.jp 自民党が大敗という…

下村博文自民党幹事長代行の加計問題での態度がひどいこと

下村博文自民党幹事長代行(元文部大臣)が、加計学園から200万円の献金を受けたにも関わらず、政治資金規制法による収支報告書に記載がないとして、週刊文春が報じた事に対し、下村氏本人は強く否定。そればかりか選挙妨害に当たるとか、名誉毀損で告訴…

「世界を破綻させた経済学者たち」ジェフ・マドリック著

著者は経済学を学びはしたものの、専門の研究者とはならずに経済コラムニストとして活躍されているということです。 だからこそ、言いやすいのでしょうか。これまでの経済の混乱は主流派経済学者の学説のためであると言う批判をしているのが本書です。 それ…

豊洲問題にリスク学第1人者中西準子さんのインタビュー記事

混迷する豊洲問題に、リスク学の第1人者の中西準子さんがさらにインタビューに答えています。 www.buzzfeed.com6月12日にインタビュー実施ということですので、この前の記者会見より前の話ですが、そこで小池知事が持ち出した話も基本的にはこの状況は変えて…

加計問題、偉そうな顔で「私の意向の入る余地は全く無い」などと言われてもね。

また安倍首相はお仲間ばかりの後援会で冒頭の言葉をお吐きになったようです。 そうではないという証言がボロボロ出ているのにね。 やはり口先だけの指示だったので証拠は全く残っていないと安心しての強気なんでしょうが。 証拠などなくても結果がすべてを語…

「21世紀日本の格差」橘木俊詔著

著者は経済学の中でも労働経済学、公共経済学といった分野がご専門の方です。 あとがきに書かれていますが、およそ10年前に日本にも大きな格差ができているとして問題になった時期があったものの、その後世間の関心は薄れたようでした。 しかし、最近にな…

「観光立国の正体」藻谷浩介、山田桂一郎著

外国人旅行者が2000万人を越え、国も観光立国という方針を打ち出し力を入れているようにも見えますが、その実、内容は非常にお寒いもののようです。 この本は、エコノミストとして活躍されている藻谷さんが、スイスのツェルマットに在住しガイドから始め…

小選挙区の区割り変更 そんなに議員と地域のつながりが大切なら選挙区制度の大幅変更を

衆議院の小選挙区の区割り変更が発表され、議員定数の削減の他にも多数の選挙区区割りの変更が公表されており、混乱を招いています。 もともとは、議員定数あたりの有権者数が最大と最小とで2倍以上となったために裁判所で違憲状態と判断され(相も変わらず…

森友・加計学園問題、構図の認識が変わってきました。

森友・加計学園と続く安倍政権中枢部の不祥事はまだまだ収束の方向性も見えません。(政権の希望にもかかわらず) 森友問題が起きた当初は、官僚側が過度に「忖度」し、安倍総理の望む方向に勝手に動いて取り計らったのかと思っていました。 安倍総理が最初…

公務員守秘義務は何のためにあるのか 地に落ちた自民党政治家の質

加計学園問題について、文科省の職員から情報が出たことを、文科省副大臣の義家とやらが「公務員守秘義務違反」にあたると主張しているようです。 headlines.yahoo.co.j (上記記事の写真は非常に「真を写す」写真というものの能力を遺憾なく発揮しており、…

”賀茂川耕助のブログ”を読んで No.1187 大規模サイバー攻撃

賀茂川耕助さんの最新記事(こちらが正真正銘の最新)です。 先月半ばに世界中で猛威を奮ったランサムウェアによるサイバー攻撃についてのものです。 kamogawakosuke.info これにより世界中の大企業を始め、国家組織すら被害を受けました。 まだ実際に攻撃し…

社会不安も政治暴走も、どれもエネルギー依存文明の崩壊の表れ

もちろん、書くことはあの法成立の件ですが、そのカテゴリーに「ニュース」「政治経済」に加えて「エネルギー文明論」も加えました。 私にはこのような社会の流れというものが、現代の「エネルギー依存文明」が崩壊する過程における断末魔のきしみのように見…

「株式会社の終焉」水野和夫著

資本主義という経済体制はもはや先が無く、それに気付かないままに続けられている、成長信仰による延命策はすべてさらに傷を広げるものだという、私が常日頃考えていたことと非常に近い内容の書籍を次々に出版されている水野さんの本です。 これまでも数冊の…

”賀茂川耕助のブログ”を読んで No.1186「戦争をする国」への動き

(実はこの”賀茂川耕助のブログ”記事は最新のものではありません。6月2日に発表されているものですので、すでに10日経過しています。その内容は面白いものであり、当然ながらこちらでも読んだという記事を書いても良いところなのですが、あまりにもそれが…

「その前提が間違いです。」清水勝彦著

ビジネスのいろいろな側面でよく考えなければいけないとは言われますが、経営戦略が専門の著者から見ると、「そもそも議論の前提がおかしい」と言うことが多いようです。 前提がおかしい議論はいくら続けていても結論が出ません。 そこで、本書では「よく耳…

「ザ・対決 権力闘争の日本史」板垣英憲他著

歴史の中でいろいろな面を取り上げて並べたシリーズを出版元の世界文化社が企画しているようですが、その中で「日本の権力闘争」についてまとめたのが本書です。 政治権力を巡っての争いというのは古代から現代まで数限りなく行われてきました。 これが人間…

「日本迷走の原点 バブル」永野健二著

今だに日本経済はバブルの影響から抜け出せないようにも感じられますが、ではバブルとはどういうものだったのかと言うと、はっきりとは分かっていないようにも思います。 この本は日本経済新聞で証券部の記者からスタートし経済界を見てきた著者が、バブルの…

「琉球独立宣言」松島泰勝著

度重なるアメリカ軍人による犯罪発生や、基地建設問題など、沖縄においての問題が起きるたびに「なぜ沖縄は独立を目指さないのだろう」と不思議に思っていたのですが、やはりその動きがあるようです。 著者の松島さんは「琉球民族独立総合研究学会」の設立メ…

「ピケティ入門 「21世紀の資本」の読み方」竹信三恵子著

格差社会を扱った評判の書、トマ・ピケティの「21世紀の資本」は大ヒットとなり世界中で読まれているのですが、経済ジャーナリストであった竹信さんから見ると「本当に読んで理解されているのか」が不安となるものでした。 もしかしたら、全体を読んでの感想…

”賀茂川耕助のブログ”を読んで No.1185 北朝鮮の核保有背景

4月29日に北朝鮮は弾道ミサイル発射を行ない、空中爆発を起こし失敗したと見られますが、北陸新幹線や東京地下鉄が一時停止したということをニュースでも流していました。 私もこの反応には違和感を覚えたのですが、賀茂川耕助さんは「危機をあおるものだ」…

「福島原発事故はなぜ起こったか 政府事故調核心解説」畑村洋太郎・安部誠治・渕上正朗著

著者の御三方は東日本大震災時の福島原発事故に関する政府事故調査委員会のメンバーとして、調査し報告した方々です。 特に畑村さんはその委員長として取りまとめた方です。 「おわりに」に書かれているように、政府事故調の最終報告は2012年7月23日に公表さ…

「新自由主義の帰結 なぜ世界経済は停滞するのか」服部茂幸著

経済学者の言うことなど皆価値が無いかのように感じていましたが、この本の著者の服部さんは福井県立大学教授で経済学博士、理論経済学がご専門というバリバリの経済学者のようです。 しかし、この本に書かれていることは多くの点で納得できるものでした。 …

”賀茂川耕助のブログ”を読んで No.1184 FRBが利上げを決定

賀茂川さんブログはアメリカ連邦準備制度理事会(FRB)が利上げを決定したということです。 3月の話だと思いますが、何か状況を見ていたのでしょうか。 kamogawakosuke.info 政策金利を引き上げるというのは、景気が上向きインフレ傾向が強まった際に引き締…

もしかして 安倍クンてホントのバカ? 買いかぶっていただけだったのか。

昨日の国会審議での民進党議員の質問に答えたという安倍クン(もはや首相とか宰相とか呼ぶ気もなくなってきた)の答弁を報道で見て、衝撃を受けました。 www.nikkansports.com 私はこれまでの安倍クンの政権運営(というか、騙しの手口というか)を見て、こ…

「嘘ばっかりの”経済常識”」岩田規久男著

経済関係の本は以前はほとんど読まなかったんですが、なぜか一冊だけ買って持っていました。 嫌いだったわけは、自分に基礎知識が無かったためもあり、何やら難しそうなことを、しかもどの本も偉そうな雰囲気で押し付けてくるように感じたためだったと思いま…

いよいよ憲法を変えると言い出した

安倍首相は2020年を目標に憲法を変えると明言しました。 それも9条に自衛隊を書き込むことが主となるものだということです。 blogos.com 現憲法には多くの問題点があり、それを放っておいてはいけないのは明らかなのですが、自衛隊云々はかなり低い順位のも…

「日本版NSCとは何か」春原剛著

NSCとは「国家安全保障会議」のことです。 アメリカでは1947年にトルーマンにより設置され、歴代の担当大統領補佐官(SA)にはキッシンジャー(ニクソン政権)やブレジンスキー(カーター政権)、スコウコロフト(父ブッシュ政権)といったそうそうたるメン…

トランプ大統領、韓国にTHAAD費用負担を求める。

自らの政権安定のために北朝鮮に圧力をかけているように見えるトランプ大統領ですが、その一環として韓国に配備をする迎撃システムTHAADにかかる費用の12億ドルのうち、韓国に10億ドルの負担を求めるということです。 toyokeizai.net 当然のことながら、韓国…

”賀茂川耕助のブログ”を読んで No.1182 封建時代にはいったのか

賀茂川さんのブログ、森友問題を批判し「封建時代になったのか」と言っています。 kamogawakosuke.info 国有地の不正払い下げが、政治家からの働きかけによっていれば政治家の不正となりますが、もしそうでなければ(忖度ですね)臣下の者共が殿の意思を聞く…

私の目指す日本 政治とはそれを作り出すもの

私はこのブログで、日頃から政権批判を続けておりますが、政治のあるべき姿というものを主張することはあまりありません。 そのため、もしかしたら「批判だけで対案を持たないのではないか」と疑惑を持たれているのではないかという恐れを抱いております。 …

日本郵政 4000億の巨額損失

headlines.yahoo.co.jp 日本郵政がオーストラリアで買収した会社の業績が悪く、巨額の損失を出すということです。 東芝のバカどもがクズ会社を買わされて存亡の危機といっても私企業のことですのでそれほどの思いはありませんでしたが、日本郵政は民営化とは…

Amazon フレッシュ 生鮮食品を最短4時間でお届けだって

Amazonが生鮮食品を即時配達サービスを始めるとか。 news.mynavi.jp 多くのサイトでも報道されていますが、どれも「生鮮品購入が便利になりそう」といった提灯持ち記事ばかりです。 ネット通販品の配送で、ヤマト運輸など宅配業者は大変な状態になっていると…

「日本人はどこへ行くのか」姜尚中著

本書は1990年ごろにちょうど昭和天皇の崩御、ソ連の崩壊など日本でも世界でも一つの時代が変わろうとしていた頃に、発表された論文をまとめたものを単行本として出版し、それを10年経過した後に文庫本として出したというものです。 したがって、まえがきにも…

安倍内閣の支持率維持方策はすでに完全に方向転換したか。 藻谷浩介さんの論評

それはともかく政権を擁護したい側は、ここぞとばかり中国や北朝鮮の脅威をあおっている。中でも最近ネットで見て仰天したのは著名右派論客の「中国が日本を本気で取りに来ているのは、誰の目にも明らかでしょう」という発言だ。「日本」は尖閣諸島限定では…

「格差と民主主義」ロバート・ライシュ著

著者はクリントン政権で労働長官を勤め、その後はまた大学教授に戻ったという、ライシュ氏です。 彼が、ちょうどオバマが2期目の選挙をしている時期に出版したのが本書です。 したがって、本書で厳しく批判されているのは富をすべて集めてしまっているアメ…

「誰のための”教育再生”か」藤田英典編

「教育再生」と称しながら、その内容は教育破壊としか言えないような政策が推し進められた、第1次安倍内閣が2007年に崩壊しました。 この本は、その年に教育社会学がご専門の国際基督教大学教授の藤田さんが、他に尾木直樹さんなど5名の方々と政府の進…

「官僚亡国 軍部と霞が関エリート、失敗の本質」保坂正康著

著者はノンフィクション作家、特に昭和史の範囲をできるだけ当事者や周辺の人々にインタビューをしてそれをまとめるという手法で、「東条英機と天皇の時代」などの著書を発表しています。 本書は、それらの著書を執筆する過程での関係者への聞き取りなどにつ…

「”戦地”派遣 変わる自衛隊」半田滋著

読んでいる途中であまりのつまらなさに途中で止めた本というものもありますが、この本の場合はつまらない、面白くないというのではなく、あまりにも書かれていることに腹立たしさを覚えて途中で読む気がなくなりました。 それは、アメリカからの無理強いで高…

失業率低下って言われてもね。

2月の失業率は2.8%と22年ぶりの低水準とか。 アベノミクスのおかげかどうかは知りませんが、首相や政府高官のしたり顔が目に見えるようです。 www.jiji.com しかし、上記ニュースではないテレビニュース(どこだか忘れました)によれば、特に求人の多い業種…

教育勅語の「真意が伝わる」とは

森友学園事件で、幼稚園での教育勅語教育などの実態が明らかになり騒然としていますが、これについて政府は「教育現場での教育勅語活用は否定されない」などと言うことを語っているそうです。 news.yahoo.co.jp 彼らの言い分では、その内容に親子や夫婦など…

安倍総理、稀代の名総理として歴史に名を残す道が見えてきた

森友学園事件など、政権の基盤を揺るがすような事件が相次ぎ安倍総理の足元にも火が及ぶような事態になってきました。 私は安倍総理の政治姿勢にはまったく共感をおぼえる点はありませんが、現在の状況を完全に逆転させ、しかも歴史に名を残すような名総理と…

忖度(そんたく)なんて言葉、使ったこともなかったよ

森友学園事件、まだ色々と騒がれていますが、ようやくメディアでも事の本質がうっすらと分かり始めてきたようで(遅いよ)盛んに「忖度(そんたく)」という言葉が使われるようになってきています。 私はこの問題が出てきた当初から官僚側の「自発的な対応」…

「府県制と道州制」小森治夫著

「道州制」という言葉は時折流れているようですが、ほとんどそれに向けた動きもなく、たまに「九州の州都は熊本に」などという話がご当地熊本には出るものの、何言ってるんだろうねといった程度の感想しか持てませんでした。 道州制を導入というところで問題…