爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

2023-02-01から1ヶ月間の記事一覧

昔のレコードジャケット その8 これで終わり

最後に手持ちのレコードの中で日本語の歌その他です。 この連載(3年がかりの)の最初の方ではハイファイセットの1枚だけ紹介しました。 sohujojo.hatenablog.com レコードをよく買っていたのは高校大学の頃ですが、最初の頃は洋楽ばかりで日本の歌手という…

大手企業では賃上げができても下請けでは困難。運送業界のひどさ。

物価高で賃上げも進むかのように言われていますが、大手企業の下請けに対する価格転嫁はあまり進まず中小零細企業ではやっていくだけでも精一杯、従業員の賃上げなど困難な情勢です。 運送業界の例が出ていました。 merkmal-biz.jp 運送業界では大手と言われ…

「ウクライナ紛争 歴史は繰り返す」馬淵睦夫著

ウクライナ紛争はアメリカ側の報道ではロシアの一方的な侵略かのように報じられていますが、ロシア側にも事情はあるといったことはよく言われており、この本もそういった視角から書かれているものかと思いました。 ロシアをそこまで追い込んだのはアメリカの…

アンモニア発電などというのは愚の骨頂という当然の指摘、松田智さんの記事

アゴラというサイトで元静岡大学の松田智さんがアンモニア発電などという幻想の間違いを指摘していました。 agora-web.jp 冒頭に書かれているように、アンモニアや水素は「二次エネルギー」であり、化石燃料や原子力などの「一次エネルギー」と安易に比較は…

八代市立博物館未来の森ミュージアム、冬季特別展覧会「知られざる肥後の絵師」見てきました。

八代市立博物館未来の森ミュージアムで開催中の「知られざる肥後の絵師」と言う展覧会を見てきました。 (パンフレット等は博物館より頂いたもの) 江戸時代には細川藩の御用絵師にも優れた絵師がいたのですが、その後明治時代になって役目を解かれると東京…

学者出身って言ってもね。日銀新総裁決まる。

黒田の後任の日銀総裁に、植田和男氏が決まりました。 news.yahoo.co.jp 学術界出身の日銀総裁は初めてということで、何か新味があるように報道しているものもありますが。 しかし「ゼロ金利政策」や「量的緩和政策」の導入を理論的に支えたなどと言われてい…

昔のレコードジャケット その7

何でこんなレコードを買ってしまったのだろうと思うようなものも何枚もあります。 そんなに財布に余裕があるはずもなかったのですが、レコード屋でパッと見て衝動的に買うということもあったようです。 その一枚、オルガンの演奏で、Krumbachという人はバッ…

総務省の家計調査結果の発表、しかし「ラーメン日本一」「ぎょうざ日本一」で騒ぎすぎるのにもちょっと違和感。

総務省の家計調査の結果が発表されました。 家計全体についての結果なのですが、中でも「ラーメン日本一」「ぎょうざ日本一」といったところに特に話題が集中し、ニュースでもラーメンの山形市、ぎょうざの宮崎市が一位となったということで大喜びしている様…

「日本語ライブラリー 方言学」真田信治編著

日本語はその使われている地域の独立性が強いためか方言が各地で発展し独特のものとなっていました。 しかし不幸にも国の統一性を重視する時代がやってきたため、方言も圧殺されるような扱いをうけることもありました。 最近では地方重視という動きもあり、…

38歳考

車いすテニス選手で多くの大会で優勝してきた国枝慎吾さんが引退をするということで大きな話題となりました。 その業績は偉大だとして、国民栄誉賞も検討されているということですが、これは政権が不人気になった時にはよくやることですので、国枝さんには関…

「トロイア戦争 歴史・文学・考古学」エリック・H・クライン著

古代ギリシアのホメロスが「イリアス」や「オデッセイ」で描いた「トロイア戦争」は本当にあったことなのか。 有名なシュリーマンの発掘ということも記憶にある人も多いかもしれません。 そしてそれが本当のトロイア戦争のものではないということも。 トロイ…

「一灯点滅式信号」を撤去したら事故が減ったという大阪の例。

一つのライトが赤または黄で点滅するだけの「一灯点滅式信号機」というものは、あまり見かけないためにルールが浸透していないということもあるのか、各地で事故が多発しているという話ですが、それを撤去して一時停止の標識だけにしたら、かえって事故が激…

昔のレコードジャケット、その6 3年開いてしまった

3年前の2020年、昔買って聞いていたレコードのジャケットの写真を撮ってそれにまつわる思い出を書くと言ったことを5回続けていたことがありました。 その最後には「さらに続く」としていたのですが、それをすっかり忘れて続きが無いままとなっていました。 …

米中の気球をめぐる対立で日本の財政危機?

中国の偵察気球をめぐる米中の対立で、中国側の対抗措置の懸念が広がっているということです。 news.yahoo.co.jp その中でももっとも影響の大きいと予測されるのが、中国が保有する米国債を投げ売りすることで、そうなれば米国債の暴落となり大きな混乱とな…

「センスは知識からはじまる」水野学著

センスという言葉は皆があるイメージを持っているようでいて、その実態があまりつかめないというものでしょう。 「服のセンスが良い」と言われますが、それは着ている服が高価か安価か、また流行のものかどうかといったことと完全に重なるものではありません…

どちらもグダグダの主張、中国気球がアメリカ横断の末、撃墜される

中国製と見られる気球がアメリカ本土を横断した事件で、結局は海に出たところで撃墜されました。 news.yahoo.co.jp アメリカはこれは中国の偵察用気球だと非難し、中国は民間の気象気球だと主張していたのですが。 海に出たところでミサイルで撃墜したという…

「金融が乗っ取る世界経済」ロナルド・ドーア著

「金融」といってもここでは昔ながらの「実体経済の企業に融資する銀行」などを指すのではなく、最近のさばっている株式や債券などへの投資主体の業態を指します。 こういった行動が引き起こしたのが2008年のリーマンショックでした。 この本はその後に書か…

お笑い、暴言秘書官を更迭といっても、発言の内容は岸田も同様。

同性婚者は見るのも嫌とか隣に住んでいたら嫌だなどという暴言の首相秘書官、荒井勝喜を岸田首相は更迭しました。 www.nikkei.com 岸田はこの発言は言語道断だなどと言っていましたが、ほんの数日前に同性婚を認めると社会が変わってしまうなどと言っていた…

「延びすぎた寿命 健康の歴史と未来」ジャン=ダヴィド・ゼトゥン著

人間の平均寿命は男性80歳、女性88歳くらいとなっています。 少し昔まではさほど長くはなく、このところどんどんと延びてきたという印象を誰もが持っているでしょう。 しかし、このところその延びる勢いが少し少なくなっているのでは。 そのような「健康」に…

熊本地震で被災した南阿蘇鉄道が7月15日に全線開通。

7年前の熊本地震で大きな被害を受けて不通となっていた南阿蘇鉄道の復旧工事の終了が近づき、7月15日に全線開通することが決まりました。 www.asahi.com 熊本地震の本震では立野周辺での被害が大きかったのですが、国道の阿蘇大橋も破壊され、南阿蘇鉄道の第…

戸籍に読み仮名登録、「キラキラネーム」は消えるのかどうか。

戸籍に漢字の読み仮名を付けるということが法制審議会で決まったそうです。 www.asahi.com 「あまりひどいのは拒否」ということでいくつかの例も出ていますが、どうなりますやら。 これまで出生届に読み仮名を記載していたということで、戸籍にもそれが載せ…

「児童手当の所得制限撤廃」が「異次元の少子化対策」?やっぱりこんなものか。

現行の児童手当には親の所得により制限がありますが、これを撤廃しようという案が出ているそうです。 news.yahoo.co.jp この共同通信の報道によれば、「岸田政権は児童手当拡充を異次元の少子化対策の柱に位置付けている」とか。 前にもこのブログで「異次元…

「多数決は民主主義のルールか?」斎藤文男著

「民主主義は多数決だ」といった風潮が強まり、特に政権中枢や与党などにそういった意見が多く見られるということになってきました。 特に安倍政権になって以来それが目に余るようです。 こういった状況に危機感を覚えたのが、憲法学者の斎藤文男さんで、な…

「伝統的な社会」というものはとんでもなく脆弱なようで、同性婚で社会が変わるとの岸田の本音

同性婚を認める法改正を求める意見に対し、岸田首相は国会での答弁で「社会が変わってしまう」と述べたそうです。 news.yahoo.co.jp いくら同性婚を認めたとしても、それほど多くの人々がそれを選ぶはずもなく、大多数は異性婚であるのは間違いないでしょう…

「図説 だまし絵 もうひとつの美術史」谷川渥著

「だまし絵」というと錯視などを利用したものであったり、エッシャーで有名な不思議な世界を描いた絵というものだと思いがちですが、これはトリックアートと呼ばれるものであり、美術史の上ではフランス語でトロンプ・ロイユと呼ばれ、古代から中世、近世に…

本日見かけた迷惑運転「おばちゃんの慎重すぎる運転」

田舎町の少し街はずれ、住宅と田畑が混在するような道を歩いていると、信号のない交差点に差し掛かりました。 こちらは一時停止の標識があるので立ち止まり、後ろから来た車も横で一旦停止しています。 前の優先道路に左側から車が近づいてきたのですが、こ…

「戦乱と政変の室町時代」渡邊大門編

時代小説や映画テレビで扱う歴史時代のほとんどは室町時代末期の戦国時代か江戸時代幕末で、その他の時代はあまり見たことも無く、そのイメージもつかみにくいものです。 辛うじて学校時代の歴史で習ったことでは、初期には南北朝の争いがあり、応仁の乱から…