アゴラというサイトで元静岡大学の松田智さんがアンモニア発電などという幻想の間違いを指摘していました。
冒頭に書かれているように、アンモニアや水素は「二次エネルギー」であり、化石燃料や原子力などの「一次エネルギー」と安易に比較はできないというのは当然のことなのですが、これを認識できない人が多いようです。
しかも、このアンモニアを使って作る電力に至っては「三次エネルギー」であり効率的にもかなり劣るのでしょう。
その下に書かれている、「二酸化炭素削減のためなら手段を選ばない」という最近の強い風潮は誤りであり大変な資源と手間と時間の浪費になるのはもちろんです。
私も繰り返し強調しているように、この二酸化炭素だけに着目、というよりそれに思考がしばられているかのような状態は危険とも言えます。
ここまで日本だけが「アンモニア狂騒曲」とも言える状態になっているのは、水素をそのままパイプライン輸送できないから。
そのために水素をアンモニアに変換して海上輸送となるのですが、その反応工程がまたコストがかかるということです。
GX投資は総額150兆円とも言われているそうです。
これをドブに捨てるようなことをする余裕はもう日本にはないはずです。