爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

参議院議員候補でも「地元のため」「中央とのパイプ」ばかり。

衆議院小選挙区なら仕方ない点もあるのですが、参議院選挙でも「地元のため」働かせてくださいという声ばかりが聞こえます。

 

国政の大局を考えるという資質が何より大切なはずですが、市議会・県議会並みの思考しかできないことが売り物になっているかのようです。

 

また与党である自民党の候補者はどれも「中央とのパイプ」を強調し、自民党と政府とのつながりが無ければ「地元のため」の仕事もできないかのように叫び、自らへの投票を促します。

 

折りから、山際大志郎経済財政担当大臣が選挙の応援演説で「我々政府は野党議員の話などは聞かない」と、正直にも暴露してしまいました。

こんなのが大臣かと思うと情けない気もしますが、これが現実でしょう。

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しかし、「中央とのパイプ」と言いながら、ほとんどの地方の選挙区では自民党議員が存在するにもかかわらず、行政サービスなどの配分に地方差があるというのはどういうことでしょうか。

自民党議員でもパイプの太さに個人差があり、細いパイプの議員の地元には国の金が回らないということでしょう。

 

かつて石川県に仕事で行っていた際、石川県内でも南部地域の道路の整備が非常に進んでいることには驚きました。

言うまでもなくあの元総理のおかげでしょう。

それに比べ熊本県内では国道といえど片側1車線の区間が長く、路面も痛み放題。

これでは自民党議員に投票している意味がないのでは。

 

そういったところも深く考えず、惰性のように自民党議員に投票し続ける。

そこにはその議員を応援する地方議員、さらにはその地方議員を応援する地元のボスの存在。

考えるということを止めてしまった(初めから無い?)国民には輝く未来どころか生き残ることすら難しくなるでしょう。