二酸化炭素を吸収するという、海藻を育て、それを二酸化炭素排出権取引に活かすという、夢のような、そして本当に夢でしかない話が報道されていました。
www3.nhk.or.jp海草が育てば確かにその体内に二酸化炭素を取り込み固定します。
しかしその量がどれほどのものでしょう。
沿岸海岸の環境悪化で海草も生えなくなっている地域があるということは確かなのでしょうが、そこに海草が繁茂するようにできたとしてもそこで貯留できる二酸化炭素量などわずかなものでしょう。
しかも、こういった植物への二酸化炭素固定はその植物が枯れて分解するまでのわずかな時間でしかなく、分解しないように地中に埋めるなどの対策をしなければすぐに分解して再放出されます。
どうも、これも事業費や研究費を稼ごうとする浅知恵にしか見えません。
二酸化炭素と言えばどんどんカネが出てくるような風潮が続けば、こういった話は絶えないでしょう。
メディアも言われるがままに何か大きなことのように報道するのも考えものでしょう。