爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

機能性表示食品の臨床試験について、児林聡美さんが研究論文紹介

FOOCOM.NETで児林聡美さんが機能性表示食品の臨床試験実施の状況について調査した研究論文を紹介していました。

foocom.net機能性表示食品では実際に臨床試験を自分で行わなくても届け出だけで表示可能ですが、試験を実施してその結果を出すこともできます。

その方がアピール度が増すためか、実施する企業も多いようです。

ところが、その臨床試験が規定通りに行われていなかったり結果の解釈をゆがめている例が多いということを、京都大学の研究者たちが調査し発表したということです。

 

臨床試験を実施する場合は、事前に臨床試験登録システムUMINに試験内容を登録することになっています。

これは試験実施中にその結果を見ながら変更するということがないように事前登録をしておくという意味があるのですが、実際には事前の登録より「測定項目が増えた」という事例が目立つようです。

さらに結果の中から有利な点を強調し、不利な点には触れないということが見られるようです。

 

そういった手が加えられた結果でも「臨床試験で優れた結果が」とCMで強調される例が目立ちます。

一見学術的というものの中にも怪しいものが含まれているということでしょう。