爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧

コロナ禍に便乗していろいろやりたいようで。マイナンバー

コロナ禍がまだまだ不安な中、色々なところでこれを利用?しようという政府の魂胆が垣間見えます。 すべての国民に給付金を支給するという施策がすでに手続きに入っていますが、それをオンラインで実施できることになっています。 それに必要なのはマイナン…

「ユークリッド原論を読み解く」吉田信夫著

2000年以上前に書かれた「原論」はギリシャの数学者ユークリッド(ギリシャ名エウクレイデス)がまとめたと伝えられている数学書です。 実際は一人で書いたというわけではなく多くの数学者のグループがギリシャ数学の成果をまとめたもののようです。 古…

検察官制度とはどうあるべきか。

検察官の定年を延長するという法案が、黒川東京高検検事長の定年延長と検事総長就任を狙ったものだとして、反対する声が法曹界のみならず芸能人にまで広がっています。 現政権が何を狙ってこのようなことをしているのか、それは明らかでしょうが、それでは「…

まだまだ死ねないと思った瞬間

六十路も半ば、かなり身体もあちこち傷んできて、老化を感じてしまいます。 外歩きをあまりできなくなったせいか、ちょっと歩くと疲れが出るほどに足が弱った実感があります。 また、数日前から目の中に糸くずが動き回るようになり、これはえらいこっちゃと…

「音楽療法はどれだけ有効か」佐藤正之著

認知症患者や脳卒中リハビリなどで、音楽を聞かせたり音を出させたりする「音楽療法」というものは、誰でもなんとなく効果がありそうに感じるものです。 「音楽療法士」という人々も居て、病院で活動しています。 ところが、本書著者の佐藤さんから見ると医…

コロナウイルス流行はやや落ち着いてきたようだが、社会的な影響はこれからが大変。

コロナウイルス感染は緊急事態宣言は解除といった方向ですが、社会的な影響はさらに拡大しているようです。 旅館や飲食店などを中心にすでに多くの企業が倒産していますが、大企業でもレナウンの破綻というニュースが流れました。 私の子供が勤めている会社…

「お酒を120%楽しむ」田村隆明著

「お酒を楽しむ」という本は何冊も出ています。 その著者はたいていお酒好きであるのは当然でしょう。 実は私はかつて酒造メーカーに技術職として勤務した経験があり、色々と直接間接にお酒に関しての話は聞いているのですが、その眼から見てこれはちょっと…

緊急事態は解除されても、突発的感染拡大は防ぎようがない。その対応は考えておく必要がある。

多くの県(都道府はすべて除かれたので、分かり易い)で緊急事態宣言は解除されました。 www.nikkei.com しかし、もともとこれらの県は感染判明者は少なく、検査をしていないからという疑惑はありますが、実際にもほとんど居ないのでしょう。 感染経験者の多…

「150年前の科学誌『NATURE』には何が書かれていたのか」瀧澤美奈子著

「NATURE」といえば科学論文の発表舞台としては「SCIENCE」と並んで世界最高峰と言えるものでしょう。 そのNATUREがイギリスで創刊されたのが1869年、ほぼ150年前でした。 それは日本では幕府が倒れ明治政府ができて直後のことです。 その当時のNATUREには何…

給食を食べられなくなって子供の栄養状態が悪化、佐々木敏教授が指摘。

栄養疫学の東京大佐々木敏教授が、学校が休校となり給食が食べられなくなった子供たちの栄養状態悪化が心配という話をしています。 食品関係の記事を多数書いておられる松永和紀さんがインタビューしました。 wedge.ismedia.jpすでに2か月の間、給食を食べて…

「四季の地球科学 日本列島の時空を歩く」尾池和夫著

日本列島は4つのプレートが押し合うという地球の中でも特異な状態にあり、地震や火山の活動も非常に盛んなところですが、山河が美しく四季の移り変わりもあり自然の恵みも多いところです。 そういった日本について、もともと地球物理を専門としながらも京都…

検察官定年延長問題の騒ぎで民主主義の方法を考える。

検察官の定年を延長するという、一見普通の法案のように見えて問題を抱えるものの審議をなぜか急ぐ政権に対し、多くの人が疑問を呈するという状況になっています。 その問題をテレビのワイドショーでもやるという、まあ当然のようで違和感を感じてしまう情勢…

「地球とは何か 人類の未来を切り開く地球科学」鎌田浩毅著

火山学者として有名な鎌田さんですが、地球の誕生から現在の様子まで地球科学の概略が見られるように幅広い内容で紹介されています。 細かい点はまたそれぞれの詳説を読めば良いのでしょうが、この本だけでもかなりのところまでは理解できそうです。 色彩豊…

「9月入学論」に日本教育学会で当然の反論。

日本教育学会という、教育学を専門に研究されている人々の学会が開かれたそうですが、そこでは今大流行の「9月入学論」について、厳しい意見が出たそうです。 www.asahi.com 特に大きな問題点は、「小学校入学が最高7歳5か月となり、世界でも最も遅くなる」…

新型コロナウイルスCOVID-19の感染について、どうもその現象が人によって大差があるのでは。

多数の検査と強力な隔離でCOVID-19の感染を抑え込んだかに見えた韓国ですが、強制封鎖を解除した途端に大規模な感染が発生したようです。 韓国政府が自らの対処に自信を持っていたようですので、危なく感じていましたが、やはりそうなったかというのが大抵の…

東京都の新型コロナウイルス感染死者数大幅変更って何?

もうそれほど新型コロナウイルスについて書く必要は無くなったと思ったら、また大問題。 東京都の感染死者数が大幅に変わったという、とんでもない話です。 news.livedoor.com「集計方法が変更」くらいで死者数が19人から10倍近くもなるかい。 国政や中央省…

「デジタルカメラ プロの使い方」ロブ・シェパード著

今ではデジカメというよりはスマホ内蔵カメラばかりという情勢ですが、ほんの少し前にはまだフィルムカメラが生き残っていたわけです。 この本が出版された2003年にはまだデジタルに踏み出すことができない人も多かったのか、そういった人向けにデジタル…

だんだん飽きて来たけどまだ「コロナ関連ネタ」大阪府の解除基準

毎日のように新型コロナウイルス感染について書いていてそろそろ飽きてきたのですが、まあほかの話題も無いし仕方ないか。 大阪府が発表した休業要請解除基準については、あの西村とのゴタゴタもあり、少し注目を集めましたが、その内容についてはかえって話…

「財務省の逆襲 誰のための消費税増税だったのか」高橋洋一著

消費税は昨年も増税され、8%から10%に税率を上げられましたが、この本は5%から8%に増税された2014年の直前、2013年に出版されました。 著者の高橋さんは財務省で活躍し、小泉内閣、第1次安倍内閣では改革の先頭に立ったのですが、その後政府を離れ…

新型コロナウイルス感染者、再感染または再燃例が31も。すべてのシナリオが狂う。

新型コロナウイルス感染者は、検査で2回連続で陰性となれば治癒したとして退院することになっていますが、このような手続きを経た人でその後再び発症し、検査で陽性となる「再感染または再燃」例が31も出ているそうです。 www.asahi.com感染者2人の事例が…

大津市保育園児事故から1年、運転に細心の注意を払うのは当然だが、道路構造の問題は。

滋賀県大津市の琵琶湖湾岸の道路の交差点で、右折車と直進車の事故に巻き込まれ散歩中だった保育園児が死傷するという痛ましい事故が起きてから1年が経ちました。 mainichi.jp ちょっと別の興味からその近辺の地図を見ていて驚きました。 あの道路は滋賀県の…

「内田樹の研究室」より「現状分析と展望」

「内田樹の研究室」に掲載されていたもので、内田さんがどこからか依頼されて書いた文章ですが、言い足りないところがあるので書き足したロングバージョンです。 「現状の分析」ということです。 blog.tatsuru.com大事なところは強調して表示されているとい…

出てきた写真

昨年、フィルムスキャナーを購入し手持ちのネガの取り込みをやったのですが、別のところにしまい込んでいて不明となっていたフィルムもいくつかありました。 確かにカメラを持って行った旅行の写真など、あるはずだがと思っていてもそれ以上は探さなかったの…

どうしようもないのが国政だということが明らかになってきた

やるやると言いながら何もできない国に対し、現場に当たって何とかしなければならない自治体が活躍?しなければならない状況が続いています。 大阪府知事が出口の数値提示をした件についても、国がおかしなことを言っているようです。 news.yahoo.co.jp上記…

「9月入学問題」について、大変なことに思い当たった。

社会の混乱に乗じて、この機会に学校の9月入学制に移行してしまおうという主張もかなり大きく見られるようです。 しかし、ふとしたきっきけでその主張の大きな欠陥に気が付きました。 もしも、この9月に入学時期をずらしたとして「その入学者はどの範囲の生…

新型コロナウイルス感染症制圧には「スウェーデン式」が良いのか「中国式」が良いのか。田中宇さん「国際ニュース解説」より

田中宇さんの「国際ニュース解説」、このところ新型コロナウイルス感染の話題ばかりですが、今回はその制圧にむけて「スウェーデン式」が良いのか「中国式」が良いのかという話です。 tanakanews.com中国式というのは、徹底的に都市封鎖を行い感染者の接触を…

「次の震度7はどこか! 熊本地震の真相は『熱移送』」角田史雄、藤和彦著

角田さんは地震の研究を続け埼玉大学名誉教授までなった人ですが、現在の主流のプレートテクトニクス理論では地震や火山噴火の真相はつかめないと考え、「熱移送理論」を提唱しています。 藤さんは、経産省の官僚だったのですが、角田さんの理論に傾倒しその…

PCR検査数が少ないということは認めたけれど。さてどうするの。

緊急事態宣言延長に伴う専門家会議の会見で、日本は「PCR検査数が圧倒的に少ない」ということは認めました。 www.yomiuri.co.jpその理由なども述べていますが、まあ「必要なかったから金をかけたくなかった」ということでしょう。 その対策も触れられていま…

「東アジア仏教史」石井公成著

日本から見て仏教が伝わった歴史と言えば、鎌倉時代の東大寺の学僧、凝然(ぎょうねん)がまとめた「三国仏法伝通縁起」などの見られる、天竺(インド)→震旦(中国)→本朝(日本)という図式がもととなり、それにせいぜい百済を加えた仏法伝来の道筋を示す…

何と言われても「自分は正しい」、安倍のことではありません。トランプでした。

世界一の感染者と死者を出していても、まだ「自分は正しい」と言い続けているそうです。 this.kiji.isウイルスの起源も中国の研究所であると強硬に主張し、責任転嫁と自己正当化に終始しています。 これで大統領選挙にも勝利したら大したものですが、どうな…