毎日のように新型コロナウイルス感染について書いていてそろそろ飽きてきたのですが、まあほかの話題も無いし仕方ないか。
大阪府が発表した休業要請解除基準については、あの西村とのゴタゴタもあり、少し注目を集めましたが、その内容についてはかえって話題にもならないようです。
解除基準は3つの項目です。
1.新規感染者のうち感性経路不明者が10人未満
2.陽性率7%未満
3.重症病床使用率60%未満。
他にもこれについて解説されている専門家もありますが、1,2の基準はあくまでも検査実施状況によって左右される数値であり、実際の感染実態以外の要素(恣意的なものも含めて)によりかなり大きく変動しうるものでしょう。
たとえば、現在の検査実施は有症者の中でも限られた条件の人だけであったり、感染判明者の濃厚接触者が優先したりという状態です。
感染判明者の濃厚接触者は、もう検査前から感染経路が判明しているとも言える人たちですので、そこの中から感染判明したとしても感染経路不明者にはなり得ません。
あくまでもランダムにその辺の人を捕まえてサンプリングし検査するのでなければ、意味のない数字です。
陽性率も同様ですが、これは逆に症状のある人を外した方が低くなるため、元気な人を検査すれば数字が下がるという操作の余地が残ります。
一番明らかなのは3の病床使用率でしょう。
これはごまかしようがないばかりでなく、実際に病院の能力の余地を示すものであり、これが低くなれば少しは休業要請を甘くして感染再流行を促しても良いかという判断の後押しにもなりそうです。
大阪の病床使用率は29.8%とか。かなり低いようにも見えますが、これまでの数値の推移が分かりませんので、どうでしょうか。
さらに、東京の病床使用率がどれほどなのかも知りたいものです。