爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

「メディア不信 何が問われているのか」林香里著

アメリカでトランプ大統領がフェイクニュースという言葉を連発し、これまでの世論を代表しているかのようであった大手メディアに対する不信感が増しているようです。 実はこれはアメリカだけの問題ではなく、イギリスやドイツなど欧米各国でも大きな動きとな…

「中国正史 倭人・倭国伝全釈」鳥越憲三郎著

倭人といえば、中国古代に日本人を指して読んだ呼称であると言うのが一般的な解釈でしょうが、実はそれよりはるかに古い時代から中国南部などに住んでいた人々をも指していたようです。 それらの人々と日本人との関係というものはよく分からないのですが、鳥…

八代の古墳 大塚古墳

すぐそばを大きな道が通っているので、前からあるのは知っていた八代大塚古墳を訪ねてみました。 (グーグルマップより引用) 地図の中央右側に、九州自動車道からほど近く大きな道(八代臨港線)のすぐそばにあります。 実は、この道の建設時に詳しい調査が…

「神童は大人になってどうなったのか」小林哲夫著

神童というと、子供の頃からピアノやバイオリンが上手いという人もいますが、たいていは勉強がすごくできる人というイメージでしょう。 二十歳すぎればただの人という話もありますが、実際のところはどうなのかという思いは少しはあります。 著者は教育ジャ…

FOOCOM.NET専門家コラムより、児林聡美さんが「みんなで栄養疫学を学ぼう」

栄養疫学の研究者の児林聡美さんが、FOOCOM.NET専門家コラムで以前からいろいろと解説記事を書かれていますが、基本に立ち返り「栄養疫学」というものはどういうものかというところから、詳しく説明をしています。 www.foocom.net まず最初に、栄養学といっ…

「人口減少と社会保障」山崎史郎著

年金や医療などの社会保障は、人口減少に向かう中でその存立も危ぶまれている状況です。 その経緯と今後を、厚生労働省で社会保障関係の制度確立や執行を担当してきた著者が専門的に説明しています。 その現状認識は極めて詳細であり、官僚の優秀さというも…

参議院議員選挙改革?合区を解消するって言ってもね

参議院議員の選挙で、1県1人でも格差が解消されないために2県から1人という合区が採用され、主に地方の議員と選挙民から不平を言われていましたが、その解消のために憲法改正の際にそれを入れるということにしたいようです。 www.tokyo-np.co.jp 現憲法では…

八代城探訪 麦島城跡

現在残る八代城(松江城)が三代目とするなら、二代目というのがいわゆる麦島城です。 その位置関係をグーグルアースから得た図で示します。 (Google Earth より得た図を加工して掲載) これは八代市中心部を海側の八代内港上空のあたりから見たことになり…

「すっきりわかる 集団的自衛権Q&A」浅井基文著

安保法制の成立に向けた審議などで、さかんに集団的自衛権について取り上げられましたので、名前だけは聞いたという人が多いでしょうが、中身はさすがに難しいものでしょう。 外務省官僚から大学教授に転進した著者はこういった議論の現場にもいた方で、非常…

アメリカ政府財政は大丈夫か

オリンピックやメダルなど、テレビ新聞の浮かれぶりはひどいもので、大切なニュースなど忘れているんじゃないのと心配になります。 というのは半ばウソで、もう心配などしていませんが。 トランプの本年度予算の教書が発表され、巨額の支出と減税などでさら…

「悪の力」姜尚中著

日本のみならず世界中で殺人事件など「悪の力」が猛威を奮っているようです。 このような「悪」というものはどのようにして出来上がっているのか。 姜尚中さんが、哲学的に、さらに多くの小説などから文学的に、考察しています。 姜さんの本書あとがきによれ…

「日本霊異記の世界」三浦佑之著

日本霊異記とは平安時代の初期に仏僧であった景戒(きょうかい)がまとめた、日本で最初の仏教説話集であり、その話は主に8世紀の奈良時代に都周辺で語られていたものが中心となっています。 それ以前にも神話から来たような物語は数多く存在していたのです…

ちょっと気になる記事 雪遊びをさせない小学校が増えている

毎日新聞に出ていた記事ですが、たまに雪が積もっても雪遊びをさせない小学校が多いようです。 https://mainichi.jp/articles/20180212/ddm/013/070/010000c 北陸や東北地方など雪害がひどい地域の方には申し訳ないように感じますが、ほとんど雪が積もること…

「知っているようで知らない免疫の話」西村尚子著

免疫力がガンになりやすいかどうかに関わるとか、乳酸菌が免疫アップとか、IgEがどうのこうのといった、断片的な言葉は知ってはいても、たしかに本当に免疫とはどういうものかということは、知らなかったようです。 免疫の最初から、現状の高レベルの話まで…

「中国の故事寓話」鈴木亨著

著者の鈴木さんは出版社の編集長などを経て著述業をされていたということで、知人友人なども実業界に多く、さまざまな話を聞いてきたようです。 現代においても仕事の上での問題点というのは、古代とあまり変わらないようで、昔の知恵がいっぱいに詰まった故…

カルデラ噴火につながるのか 巨大溶岩ドームが鬼界島周辺で発見される

7300年前に巨大なカルデラ噴火を起こし、南九州の縄文文化を埋め尽くしたことが知られている鬼界カルデラで、巨大な溶岩ドームが発見されたそうです。 www.hazardlab.jp カルデラ噴火とは超大型とも言うべき噴火で、阿蘇山などを形成した形式のものですが、…

「思い違いの科学史」科学朝日編

かつて朝日新聞社から発行されていた「科学朝日」という雑誌があったのですが、そこで1970年代に連載されていたシリーズを単行本化したものです。 科学朝日はその後「サイアス」と名称変更したものの、売れ行き不調は止まらずに休刊となりました。 科学雑誌…

八代城跡を訪ねる 松江城

三代の八代城の中で最新のもの、松江城を訪ねてみました。 ここは江戸時代初期に麦島にあった八代城が地震で倒壊した後に、加藤氏の家臣加藤正方によって1622年に建てられた城です。 しかし、1672年には落雷により城は焼失、その後も再建はされませんでした…

最近の駅弁に違和感たっぷり

全国のデパートなどで年に一回は必ずあるのではないかという、「全国駅弁大会」 ちょうど、熊本の唯一のデパート「T百貨店」でも実施されています。 毎日の放映ネタに困っているローカルTVでも各局とびついての特集が続いていますが、どうも最近の駅弁で出て…

「中国列女伝」村松暎著

昔から持っていた本でかなり古いものですが、その題名についてはこれまでまったく誤解していました。 「列女伝」をてっきり「烈女伝」だと思いこんでいたのです。 それでいて、中で描かれている女性たちは孝女あり、貞女ありだったのですが、おかしいとも思…

FOOCOM.NET専門家コラムより、「常温保存可能な豆腐が誕生する?」瀬古博子さん

www.foocom.net 豆腐といえば昔から腐りやすいもので、注意が必要でした。 現在でも、すべての国内流通豆腐は冷蔵での保存、流通が当然となっています。 しかし、大手を中心に採用されている「無菌充填豆腐」はほとんど細菌による汚染もなく常温でも保存可能…

「”喜平さ”がつくった奇跡の村」峰竜太著

また貰い物の本です。 長野県の南部の下條村は、山あいの小さな村ですが財政も健全、子供の出生率も高いとして知られています。 それは、前村長の伊藤喜平さんが作り上げてきた村政によるものだそうです。 それはどのようなものだったのか、下條村の出身のテ…

”賀茂川耕助のブログ”を読んで No.1209 最大となった防衛費予算

賀茂川耕助さんのブログ最新記事は際限なく上がり続けているような防衛費についてです。 kamogawakosuke.infoその増額分のもっとも大きな所は、北朝鮮ミサイル対策と称するイージスアショアなどのアメリカからの兵器購入です。 記事中にもあるように、トラン…

夢の話「不思議な居酒屋」

目を覚ました時に、自分でも恥ずかしくなるような夢はいくら自分のブログでも書くのをためらいますが、なんでこの夢をみたのかと不思議に思うような場合はそれを吐き出してしまいたいと思うものです。 今日目が覚めるまで見ていた夢もそういったものでした。…

温暖化ゆめゆめ疑うことなかれ 気象予報士がご託宣

毎日新聞で時々書いておられる気象予報士の千葉ゆり子さんが、今の「大寒波」について「裏話」を。 https://mainichi.jp/articles/20180202/ddm/013/040/021000c (見づらいサイトですから長めに本文を引用します。) これが記録的な寒さであるということは…

八代城跡を訪ねる その歴史

八代歴史散歩シリーズ今回は八代城です。 八代には南北朝時代から城が築かれ、数々の戦乱に巻き込まれてきました。 現在の城跡は松江にあるため別名を松江城と言いますが、その他に古い方から、古麓城(ふるふもと)、麦島城と3つの城が存在しました。 (Go…

「恐竜はなぜ鳥に進化したのか」ピーター・D・ウォード著

ヒマラヤ山脈の頂上付近では酸素が薄くて人間は酸素マスクで吸入しなければ生きていられません。 しかし、そこで上空を見ると渡り鳥が飛び去るのが見えます。 そこは山の上よりもさらに酸素が薄いはずですが、それでも鳥たちは平気で飛行を続けています。 ど…

「テレビの日本語」加藤昌男著

かつては日本語の模範とまで思われていたテレビで話される言葉が、最近では乱れていると感じます。 NHKでアナウンサーとして活動し、その後は後進アナウンサーの話し方指導も担当されたという著者が、その推移を語ります。 東日本大震災の起きた2011年3月11…

「ふつうの人の個人史の書き方・残し方」大江晴月著

「自分史」というものを書くことが流行っていて、その書き方などを教える本や教室もあるといったことも聞いてはいました。 しかし、著者の大江さんによれば現在言われている「自分史」というものはこの本で示している「個人史」とは違うということです。 そ…

「ペストの歴史」宮崎揚広著

人類の歴史には疫病による大きな災害が何度も起きていますが、中でもペストによるものはその死亡率の高さでも、中世ヨーロッパの社会に与えた影響でも、最も厳しいものだったと言えるでしょう。 この本は近世フランス史がご専門の歴史学者の宮崎さんが、主に…