爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

健康食品?プエラリア・ミリフィカに健康被害

今週の「安心?!食べ物情報」には、健康食品として販売されている「プエラリア・ミリフィカ」に健康被害続出として、国民生活センターが注意喚起、消費者庁も措置命令を出したということが取り上げられていました。 プエラリア・ミリフィカとは、東南アジア…

「みんなで決めた 日本一の朝ごはん」美味しい朝ごはん調査隊編

実は最近、本の書評を紹介するというサイトに参加しているのですが、そこでは出版社から貰った本をタダで配布しその書評を書くということもしています。 この本はそれで貰って書評を書いたものです。(そちらの書評と、ここで書くものとは別です。こちらはよ…

「その〈脳科学〉にご用心」サリー・サテル&スコット・O・リリエンフェルド著

脳科学という分野が発達し、色とりどりの脳画像と称する絵をあちこちで目にするようになってきました。 リアルタイムで画像が見られるために、いろいろな質問をしたり、映像を見せたりした場合の脳の反応といったものを得られるようになり、それを様々な分析…

お酒の話 酒会社での体験 その5 品質管理業務

薬品部門から社内配転で酒類部門に移籍し、しばらくは製造技術サポートといった補助部門で慣れるようにウォーミングアップ期間を過ごしたのですが、いよいよその部門の人材難も厳しくなり、事業直結の業務を担当することとなりました。 とはいえ、すぐに製造…

政治権力者の一族郎党への利益誘導は法律で止められるか

加計学園問題についての話ですが、政治の方では首相が出席しての国会審議がああでもないこうでもないで揉めています。 質問時間配分で与野党の意見が合わないそうですが、よほど話したくないことがあるのでしょうか。 それはさておき、 表題にも掲げましたよ…

「時を刻む湖 7万枚の地層に挑んだ科学者たち」中川毅著

考古学的な時間の計測のために、炭素のアイソトープ14Cというものが使われますが、そこにはどうしても誤差が付き物でした。 大気中の14Cの濃度が一定であると仮定し、それが動植物に取り込まれると徐々に崩壊していくためにその濃度が減っていくのでその動植…

「日本の大問題 現在をどう生きるか」養老孟司、藻谷浩介著

最初の「長いプロローグ」というものを養老さんが書かれており、そこでは「教育論」というものが扱われています。 その後は、養老さんと藻谷さんの対談で進行していきますが、話題は必ずしも教育論のみに留まらず、社会情勢や人の生き方まであちこちに飛び回…

「右翼と左翼」浅羽通明著

右翼と左翼という言葉は、現在でも度々聞かれます。 最近ではカタカナで「ウヨクとサヨク」などと書かれることも多いようですし、派生して「ネトウヨ」などと使われることもあります。 しかし、実際に「何が右で何が左か」ということはそれほどはっきりとし…

「年代で見る 日本の地質と地形」高木秀雄著

日本列島は火山や断層の上に乗っているようなもので、地震や噴火の脅威を常に受け続けているようなものですが、それらは非常に美しい風景ともなっており、観光資源としても重要なものです。 地球の歴史の中で生まれてきた地質や地層などの典型を見られるとい…

お酒の話 酒会社での体験 その4 なんと清酒製造

その当時勤務していた熊本県の工場では、本格焼酎(乙類焼酎)の米・麦と、アルコールを割水した甲類焼酎を製造していました。 熊本県でも現在は焼酎全盛になっていますが、実は40年ほど前の私が入社した頃はまだ日本酒(清酒)を飲む人が多かったのです。 …

「日本は、」G.D.グリーンバーグ著

著者のグリーンバーグさんはアメリカ出身で大学で経済学を教えていたそうですが、詳細は自分でも明らかにしていないものの40年ほど前に大学を追われ日本にやってきたそうです。 それからずっと日本の大学で教えて過ごしてきたそうですが、日本に来て感じた日…

夢の話「温泉旅館グループのネットサイトを立ち上げるが、創業者が急死しお手上げドタバタ」

またまた不条理この上ない、しかもなんでこんなシチュエーションがリアリティたっぷりに夢に出てくるのかよくわからない夢を見てしまいました。 状況は、地域の温泉旅館をグループ化してネット上でアピールし予約をつかむという、変なサイトを立ち上げる、ア…

「禅の教室 坐禅でつかむ仏教の真髄」藤田一照、伊藤比呂美著

曹洞宗僧侶ですが、その経歴はいろいろとあったという藤田さんが、詩人でありながら最近は仏教関係の書籍も多数出版されている(ただし、坐禅には挑戦はしたものの上手く行ったことがない)伊藤さんと、坐禅や仏教そのものについて対談したという、会話記録…

内閣支持率下落、それでも受け皿が無いって、どういう政党なら受け皿になるの

安倍内閣が数々のスキャンダルで支持率が下落していますが、それでも民進党などの野党が政権の受け皿として期待できないことからそれ以上の崩壊にまでは至っていないということです。 東京都議会では小池新党である都民ファーストがあるということで、あっさ…

加計学園問題はもう飽き飽き?ならどうすれば良いのか

加計学園の国会閉会中審査というものが開かれましたが、野党側の質問も大したものは出ず、平行線をたどるのみで、「こんなことにいつまで時間を使うのか」といった論調も(まあ何らかの意図で出されているんでしょうが)目立つようになりました。 まあ、後は…

「家族と格差の戦後史 1960年代日本のリアリティ」橋本健二編著

昭和30年代を扱った映画や本、写真集などが流行っているようです。 もちろん、その最大の要因は映画「ALWAYS三丁目の夕日」の大ヒットでした。 その雰囲気が誰にも懐かしさを呼び起こすものでしたが、しかしその内容は誰にも知られることはありません。 つ…

「人類とカビの歴史 闘いと共生と」浜田信夫著

著者の浜田さんは大阪市環境科学研究所に長く勤務され、その間住民からのカビなどの相談を数多く受けてきたそうです。 自分でも疑問を持った点など、すぐに実際に実験してみて解答を得るといったことに務められていた様子が、この本の記述からもよくわかりま…

FOOCOM.NETで松永和紀さんが書籍紹介「おいしい病院食は、患者を救う」

いつも見ているFOOCOM.NETで松永和紀さんが「おいしい病院食は、患者を救う」という書籍を紹介しています。 www.foocom.netこの本は、サイエンスライターの薬袋摩耶(みない・まや)さんが著者で、監修者として以前はこのFOOCOM.NETで執筆していた、現在は鈴…

イオン飲料の飲み過ぎは健康被害 特に乳幼児は注意

週1回更新の度に食品問題について新たなニュースを教えて貰える、渡辺宏さんの「安心?!食べ物情報」ですが、今回は「イオン飲料」の危険性について紹介されていました。 http://food.kenji.ne.jp/review/review920.html イオン飲料とは、スポーツドリンク…

「アジアのなかの琉球王国」高良倉吉著

かつての琉球王国はアジア各地との交易を行ない栄えていたというイメージがありますが、その具体的な中味についてはほとんど知りませんでした。 この本はその中国の明王朝への進貢を通して交易国家の繁栄を手に入れた歴史とその実態を詳細に語っています。 …

「再生可能エネルギー」も「エネルギーゼロ生活」も無い理由

何度もここで書いていますが、もう一度強調しておきたいと思います。 太陽光発電や風力発電を「再生可能エネルギー」と称したり、単に太陽光発電パネルを屋根に載せただけで「エネルギーゼロ住宅」などという宣伝にあふれていますので、それに影響を受けてい…

「内田樹の大市民講座」内田樹著

内田さんの著書は前に読んだことがありますが、なかなか筋の通った思想家という雰囲気です。 sohujojo.hatenablog.com この本は内田さんが「AERA」に6年半にわたって月2回連載していた「900字コラム」をテーマごとに並べ替えてまとめたものです。 あと…

”賀茂川耕助のブログ”を読んで No.1189 日本社会むしばむ税制

賀茂川さんのブログ最新記事は「日本社会をむしばむ税制」です。 kamogawakosuke.info政権がどこを向いて仕事をしているか、推進している税制を見ればわかると思うのですが、あまりそれを認識している人は多くはないように思います。 賀茂川さんもそれを強調…

お酒の話 酒会社での体験 その3 乙類焼酎の品質向上

定期的に書いていこうと思っていたお酒の話ですが、政治の方がドタバタですっかり間が空いてしまいました。 勤めていた会社でも本格焼酎(乙類焼酎)を作っていくこととなったのですが、先行する老舗の会社の作る焼酎との品質差はなかなか埋めることが難しい…

「ノーベル経済学賞 天才たちから専門家たちへ」根井雅弘編著

ノーベル賞は毎年10月になると話題になりますが、その中に「ノーベル経済学賞」というものがあるのが、何か異質な感じがしていました。 実は、ノーベル経済学賞と一般に呼ばれているものは、正式には「アルフレッド・ノーベル記念スウェーデン国立銀行経済学…

東京都議会議員選挙 都民ファースト勝利、自民大敗

注目されていた東京都議会議員選挙は、小池知事の率いる都民ファーストが勝利、支持政党の公明党(これが不思議)などを含めて過半数を獲得したのに対し、自民党は23議席に留まるという歴史的な大敗となりました。 headlines.yahoo.co.jp 自民党が大敗という…

「分類思考の世界」三中信宏著

ここで言う「分類」とは生物種の分類のことを指します。 私もかつての会社勤め時代の研究所在籍時には、微生物の分類同定ということをやっていたということがあり、生物の種の分類というものがどういう状況になっているかということには興味があるのでこの本…

下村博文自民党幹事長代行の加計問題での態度がひどいこと

下村博文自民党幹事長代行(元文部大臣)が、加計学園から200万円の献金を受けたにも関わらず、政治資金規制法による収支報告書に記載がないとして、週刊文春が報じた事に対し、下村氏本人は強く否定。そればかりか選挙妨害に当たるとか、名誉毀損で告訴…

「世界を破綻させた経済学者たち」ジェフ・マドリック著

著者は経済学を学びはしたものの、専門の研究者とはならずに経済コラムニストとして活躍されているということです。 だからこそ、言いやすいのでしょうか。これまでの経済の混乱は主流派経済学者の学説のためであると言う批判をしているのが本書です。 それ…

今日見た交通違反、危険運転 自転車の傘差し、方向指示器出しっぱなし、自転車への危険な接近

久しぶりにきれいに晴れたので、散歩に出てみました。 しかし、もう梅雨明けかと思うような夏空ですっかり汗だくになり疲れました。 小一時間も歩くと交通違反行為、危険運転にあちこちで出会います。事故にならないのが幸運としか言いようがないのですが、…

「メディアは大震災・原発事故をどう語ったか」遠藤薫著

東日本大震災とそれに続く福島第1原発事故の記憶はまだ新しいものですが、その時のテレビや新聞の報道というものも印象に残っているものです。 津波が押し寄せている映像や、原発が爆発しているところなど、多くの記憶がありますが、しかしメディアの報道と…

「天気図の見かた」岡林一夫著

この本はかなり古いもので、発行は昭和50年5月、それから程なくして買っていればおそらく私が大学生の頃と思います。 今のように、天気予報が行き届いている時代とは違い、約40年前にはテレビでもニュースの時に一日数回といったものではなかったでしょ…

夢の話「引っ越し」

今日の夢はあまりにリアル。まだ引っ越しの悪夢が覚めきっていないようです。 アパートの一室で住んでいたのが、ようやく転勤になり引っ越しをすることになったという夢です。 あまり生活感はないのですが、家内は居るものの子供はいない状況ということは、…

「若者はなぜ【決められない】か」長山靖生著

何を「決められない」のかというと、職業などの自分の未来に続くものということです。 つまり、「フリーター」と呼ばれる人たちを扱ったものなのですが、2003年出版の本ということで、まだ「フリーター」を選んでやっている状態だった頃です。 今となっ…

「若者はなぜ【会社選び】に失敗するのか」渡邉正裕著

就職氷河期は若干緩和されたとは言え、大学卒業生にとって就職というものは大問題であるのには変わりはないのですが、それだけ苦労して入った会社も数年で退職してしまう人が多いということです。 これはやはり会社選びというものを失敗してしまっているので…

FIT(再生エネルギー固定価格買取制度)破綻間近

昨日になりますが、NHKの朝の番組でFIT(再生可能エネルギー固定価格買取制度、ちっとも再生はしませんが)がかなり問題となってきたということが報じられていました。 www.nhk.or.jpこの記事はすぐにネット上から消えてしまうでしょうから、長めに引用して…

「日本列島人の歴史」斎藤成也著

歴史とはいっても、著者は国立遺伝研究所の教授で、DNAのゲノム情報からヒトの進化を考えるというのが専門ですから、そういった方向性の本です。 なお、この本は「岩波ジュニア新書」という、中高生が対象のシリーズに入っているものですが、その内容は非常…

突然やってきた将棋ブーム

中学生プロ棋士の藤井聡太四段が昇段以来負け無しの連勝で、今日は連勝記録突破なるかどうかという大騒ぎです。 テレビを見ると藤井くんが昼食に何を食べたか、夕食に何を頼んだかというところまで、そば屋、中華料理屋に取材のカメラを入れて電話を待つとい…

豊洲問題にリスク学第1人者中西準子さんのインタビュー記事

混迷する豊洲問題に、リスク学の第1人者の中西準子さんがさらにインタビューに答えています。 www.buzzfeed.com6月12日にインタビュー実施ということですので、この前の記者会見より前の話ですが、そこで小池知事が持ち出した話も基本的にはこの状況は変えて…

加計問題、偉そうな顔で「私の意向の入る余地は全く無い」などと言われてもね。

また安倍首相はお仲間ばかりの後援会で冒頭の言葉をお吐きになったようです。 そうではないという証言がボロボロ出ているのにね。 やはり口先だけの指示だったので証拠は全く残っていないと安心しての強気なんでしょうが。 証拠などなくても結果がすべてを語…

「望遠ニッポン見聞録」ヤマザキマリ著

ヤマザキマリさんと言えば、テルマエ・ロマエの原作者。 17歳にヨーロッパに渡り、その後長く海外生活をしている方です。 (一番長いのはイタリア、その他アメリカ、シリア、ブラジル等にも住んでいたとか) 日本というところには、かなり複雑な心境で対峙…

「デジタルメディア・トレーニング」富田英典、南田勝也、辻泉編

本書は2007年の出版ですので、もう10年前になりますが、その時点はインターネットやケータイなどが爆発的に広まりだしてからおよそ10年が経過した頃でした。 多くの人がそのデジタルメディアの波に飲まれながら、上手く使いこなすというよりは翻弄さ…

「兵法 勝ち残るための戦略と戦術」小和田泰経著

兵法と言ってもいろいろな種類のものがあるのでしょうが、ここでは主に中国の古代の戦国時代に成立したものと、その後それから派生したものを扱っています。 本書は、兵法書と兵法家、そしてその内容をコンパクトにまとめて記しており、兵法というものを概観…

「21世紀日本の格差」橘木俊詔著

著者は経済学の中でも労働経済学、公共経済学といった分野がご専門の方です。 あとがきに書かれていますが、およそ10年前に日本にも大きな格差ができているとして問題になった時期があったものの、その後世間の関心は薄れたようでした。 しかし、最近にな…

「観光立国の正体」藻谷浩介、山田桂一郎著

外国人旅行者が2000万人を越え、国も観光立国という方針を打ち出し力を入れているようにも見えますが、その実、内容は非常にお寒いもののようです。 この本は、エコノミストとして活躍されている藻谷さんが、スイスのツェルマットに在住しガイドから始め…

小選挙区の区割り変更 そんなに議員と地域のつながりが大切なら選挙区制度の大幅変更を

衆議院の小選挙区の区割り変更が発表され、議員定数の削減の他にも多数の選挙区区割りの変更が公表されており、混乱を招いています。 もともとは、議員定数あたりの有権者数が最大と最小とで2倍以上となったために裁判所で違憲状態と判断され(相も変わらず…

「科学者の目、科学の芽」岩波書店編集部編

これは岩波書店発行の雑誌「科学」に掲載されたエッセイをまとめ再構成されたもので、著者は様々な分野の学者、研究者です。 その多くは自分たちの専門分野の知見から一般社会に広げて見る視野を紹介するというスタイルになっています。 まあすべての研究者…

森友・加計学園問題、構図の認識が変わってきました。

森友・加計学園と続く安倍政権中枢部の不祥事はまだまだ収束の方向性も見えません。(政権の希望にもかかわらず) 森友問題が起きた当初は、官僚側が過度に「忖度」し、安倍総理の望む方向に勝手に動いて取り計らったのかと思っていました。 安倍総理が最初…

「ルボ 雇用劣化不況」竹信三恵子著

最近読んだ「ピケティ入門」という本が面白かったので、その著者の別の本を読んでみました。 「ピケティ入門 「21世紀の資本」の読み方」竹信三恵子著 - 爽風上々のブログ とは言っても竹信さんの本としてはこの本の方が古いものです。 2009年の出版で、…

公務員守秘義務は何のためにあるのか 地に落ちた自民党政治家の質

加計学園問題について、文科省の職員から情報が出たことを、文科省副大臣の義家とやらが「公務員守秘義務違反」にあたると主張しているようです。 headlines.yahoo.co.j (上記記事の写真は非常に「真を写す」写真というものの能力を遺憾なく発揮しており、…