小林製薬の紅麴サプリで大きな健康被害事件が起きましたが、他にも問題のありそうな機能性表示食品、健康食品は多いのでは。
こういった問題についてNHKが多くの専門家と共に調査したものです。
こういった商品の広告宣伝は民間放送には溢れており、放送局の売り上げのかなりの部分を占めていますので、おそらく民間放送ではやりたくてもできない内容かも。
NHKならではともいえ、NHKの存在価値を示すことができる事例と言えるでしょう。
中味もまずまず詳しく正確に指摘すべきことを指摘しているようです。
まず最初に、「ネットで見かける健康食品の広告」が適切かどうか。
なお、「テレビCMで見かける広告」の方がはるかに大きいと思いますが、さすがにNHKとはいえ他局への遠慮が出たか。
40の製品を選び専門の弁護士の助言で調べたところ、そのうち11種が景品表示法に抵触、さらにそのうち2種は薬機法にも触れていると見られたそうです。
さらによく見られる「NHKの番組でも紹介」とか「現役医師が愛飲」などという文句も、単にNHKの番組でその成分が紹介されただけ(その製品ではない)であったり、また医師には製品が届けられたので一回飲んでみたが愛飲などと言うものではないといったものでした。
続いて、機能性表示食品の制度自体についても細かく解説されています。
ただし、このようなことは制度発足時にすべて分かり切っていたことですが、今になって問題視するかのような発言は遅すぎるというべきでしょう。
機能性成分について、専門雑誌に論文が1件でも出ているか、自社で有効性試験をすることが必要ですが、ほとんどの場合は論文を探してくるだけです。
その論文も質の点でかなり低いものも多いようです。
さらにそもそも機能性成分とされている物質の存在量がその商品の中には微量しかないというものもあり、効果のある量との差が広すぎるということもあるとか。
最後に畝山智佳子さんも取材に応じていました。
このあたり、畝山さんのFOOCOM.NETでの活躍も期待したいところです。