爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

「タレント文化人100人斬り」佐高信著

1980年代から90年代にかけて、「噂の真相」という雑誌が売れていましたが、そこに「タレント文化人筆刀両断」というタイトルで連載していた記事を100篇まとめて単行本としたものです。

本書解説も噂の真相誌の編集長、岡留安則氏が書いています。

 

連載は1989年から約10年間だったということで、その頃に話題となった政財界人やタレントなどを厳しく批判する内容となっています。

それでも取り上げられた人々からのクレームはそれほどなかったということで、「何らかのクレームがついたのは、猪瀬直樹曽野綾子の二人だけだった」ということです。

 

さすがに多くの人々は亡くなるか、ほとんど活躍もしなくなっており、いまだに現役?なのはごくわずかです。

田原総一朗ビートたけしといった程度でしょうか。

 

時代はバブルが崩壊し動乱ともいえる状況だった頃です。

まだまだ旧態依然の企業なども生き残り、それに引きずられる形で社会も昭和の残渣があちこちに溜まっていたのでしょう。

 

そこからの30年、良くなったなどと言うことが全くないような現代となってしまいました。

佐高さんが批判を向けていた人々もそれぞれの道を歩んだことでしょう。