熊本県内のバス会社および熊本市電が交通系ICカードの使用を廃止するという方針を打ち出したことは全国的に話題となっているようですが、その続報で熊本日日新聞が熊本県内の利用者の意識調査、および九州各県の状況を調査したという記事です。
kumanichi.comそれによると7割が反対、賛成としたのは14%ということで、特に若い世代、頻繁に市電バスを利用する人たちに反対が多いようです。
九州各県の状況では、交通系ICカード使用とタッチ決済採用がはっきりと分かれており、鹿児島・沖縄のみタッチ決済、それ以外の県は交通系と別れているようです。
また、熊本の「くまモンICカード」のような地域限定のIC使用可が長崎、熊本、鹿児島、沖縄となっています。
そして各県の事業者の声としても、全国交通系ICカードは機器更新の費用が高すぎ、今後の採用が難しいかもという意見があるようです。
アンケートの反対意見としては、やはり県外からの旅行者等が困る、クレジットカードのタッチ決済では子供はどうするのかといった当然の反応です。
賛成意見ではクレジット使用が可能ということでインバウンドにも便利ではなどと言う意見もあるようですが、インバウンドがそれほど市電バスを利用するとも思えません。
やはり想像通り、全国交通系ICカードの決済機器の費用の高さというものがどこでも問題視されているようです。
国などからの補助が必要とも言われていますが、どうなるでしょうか。