爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

2020-04-01から1ヶ月間の記事一覧

「動物に『心』は必要か 擬人主義に立ち向かう」渡辺博著

心理学の世界の中では、動物にも人間のような「心」があるかのように研究を進める「擬人主義」という一群があります。 著者は心理学者としてそのような擬人主義とは相容れない立場からその歴史から説き起こし批判を加えます。 本書の序にもあるように、100年…

夢の話「変な社内旅行、あるいは修学旅行?」

社会情勢はさらに混沌としていますが、眠りについてしまえばいつも通りに夢は見ます。 本日の夢は、また「変な社内旅行」です。 社内旅行の宿泊先にすでに滞在しており、そこは見晴らしの良い高原のようなところです。 一緒に旅行している面々も同僚であるよ…

「進化形態はイクメン」アンナ・メイチン著

イクメンと言う言葉が流行し、父親が子育てに参加するということがそれほど珍しくはなくなったようですが、まだまだ日本では本格的なことはできないようです。 多くの父親が育児休業を取得するイギリスでも、ほんの少し前までは日本同様の状況でした。 しか…

勝川俊雄さんが、コロナウイルス感染者の拡大と水産行政の関連を指摘

水産学者で行政の漁獲規制が必要と主張しておられる勝川俊雄さんが、新型コロナウイルス感染者の拡大傾向と水産行政の方向性の関係についてツイッターで発言しています。 この感染者数の推移のグラフの出所は下に書いてありますが、どのようなところかは存じ…

「ゼロからの作曲入門」四月朔日義昭著

(内容からははずれますが、著者の名前は「わたぬき」と読みます。話には聞いていましたが実際の人物は初めてです) 音楽を演奏して楽しむばかりでなく、自分で作ってそれを歌ったり演奏したりという人も多いようです。 しかし、その最低限のやり方を知らな…

「世界に休業補償をしている国は無い」という政府の発言はフェイク。

安倍首相や大臣が「世界で休業補償をしている国はない」などと自信たっぷりに話すのには違和感がありましたが、以下のような記事がありました。 news.yahoo.co.jpニュースなどでヨーロッパの国々で補償をしているという話を聞いていましたので、なぜそんなこ…

NHKBS「にっぽん縦断こころの旅」投稿したけどボツ原稿、その2岐阜県

NHKBSで放送中の「にっぽん縦断こころの旅」で、視聴者からのお手紙募集ということでこれまでも何度も投稿しているのですが、すべてボツでした。 先日、今回の放送用に投稿した愛知県名古屋市にまつわる原稿がもったいないからこちらに公開してしまいました…

PCR検査の意味を理解できているのか、検査ミスの悲劇

愛知県でPCR検査の際に検体が他の陰性の検体を汚染し間違って陽性判定をしてしまい、亡くなった方は通夜もできないまま火葬されたということです。 headlines.yahoo.co.jpPCR検査ではDNAを非常に高度に増幅させて検出するために、ごくわずかの混入でまったく…

「科学する心」池澤夏樹著

作家の池澤夏樹氏は大学は物理学科で学んだという理系の人物で、これまでも科学関係のエッセイなどは書いていたそうですが、それを本格的にまとめてみたという本です。 内容は物理関係だけにとどまらず、生物や進化、AIまで広い内容になっていますが、どれも…

「テレワーク」って言ってもね

新型コロナウイルス感染の勢いは止まらず、それを防ぐための対人接触削減ということが声高に叫ばれ、政府も会社などへの出勤を減らせと言い出しています。 交替で休めとか、テレワークとか、大企業なら対応可能かもしれませんが、中小企業ではほとんど無理、…

「日本をどのような国にするのか 地球と世界の大問題」丹羽宇一郎著

著者の丹羽さんは商社の伊藤忠商事の社長・会長まで勤められたのち、政府の各種委員会などを歴任して駐中国大使まで勤めた方で、単なる商社経営者というにとどまらず政財界の問題を広く考えるだけではなく、自然科学的な分野にも興味を持ちそれが現代社会に…

新型コロナウイルス感染者急増は意図的な検査増のせい?

田中宇さんの「国際ニュース解説」での日本の感染者検査数の急増という事実の裏の事情の推察です。 tanakanews.com これまで日本ではウイルス検査のPCR検査能力不足と言って検査をあまりやらずに感染者を表に出さないと言われていました。 しかし、この数日…

昔のレコードジャケット、その5

JAZZに目覚めていろいろとレコードを買うようになりました。 ちょうど大学に入って東京に通うようになり、レコードを売っている場所もそれまでよりはるかに多く見るようになりました。 大学の生協や通学途中の駅付近などでも輸入盤販売という時があり、そこ…

「恥を知れ」という言葉がもはや効果が無くなった日本。医療従事者家族への中傷が止まない。

新型コロナウイルス肺炎の流行がさらに加速しているかのような日本ですが、その中で最前線で奮闘している医療従事者の家族に対する中傷や迫害が止まないというとんでもない状況があるようです。 news.livedoor.com子供さんを保育園から締め出すとか、イジメ…

科学ライター松永和紀さんが、新型コロナウイルスに便乗して売りたがる商品に警鐘

科学ライターの松永和紀さんが、このところ急激に目立ってきた「免疫力向上」などという健康食品類などについて注意喚起をしています。 gendai.ismedia.jp 多くの人が不安を感じる中で、これを好機とばかりに商品売り上げ向上を目指す人々が多いようです。 …

「ヒトがいまあるのはウイルスのおかげ!」武村政春著

ウイルス病の一種、新型コロナウイルス肺炎のせいで世界中が大変なことになっていますが、「ウイルス」というものを知っているという人は少ないのではないのでしょうか。 今さら「ウイルス学」を勉強したところで現在のウイルス肺炎禍に対処する仕方が変わる…

BCG接種の有無がウイルス感染に影響?しかし今から打ったところでしょうがないのでは。

新型コロナウイルスに対しては抵抗力に差がないはずですが、国によって(検査の抑え込みで低くしているといううわさもありますが)感染者数、死者数に違いがあるようです。 これに対して、BCG接種の有無が影響しているのではないかと言う仮説が出されていま…

「いい歯医者、悪い歯医者の見分け方」丸橋賢著

日本の現在の歯科医療体制はまったく間違っているとして、独自の歯科医療を進めている丸橋賢さんが、歯医者について概要を書いている本です。 歯科医療も健康保険で多くは賄われていますが、その設定がまったく誤っていると指摘されています。 丁寧な仕事で…

「例年と違い今年は」とはあまり言いたくないが、実際にそうだから仕方ない。

「例年では」とか「通常では」に続けて「今年はどうこうで異常」といった言葉が溢れていますが、「何年前まで知ってるんだてめえ」と内心で言いながら聞いていました。 しかし、今日の桜の状況を見るとやはりそう言いたくなってしまいます。 ちょっとピント…

「ネットのバカ」中川淳一郎著

ネットニュースと言う分野の先駆者として活躍した著者が、2013年に書いた本です。 ネットの社会は日進月歩でちょっと古くなるとまったく現状とは違ったものになってしまいますが、これは処処にそういった面はあるものの全体としてはまだ当てはまることが…

金額だけは大きく見えるが実はドケチな政府案、れいわ新撰組の方がはるかに良い?

名前だけは大きそうな「緊急事態宣言」や「空前の経済対策」など、口ばかり達者な人のやることは中身が伴っていないのは分かり切っていますが、期待の星の山本太郎氏がいろいろと打ち出しているそうです。 headlines.yahoo.co.jp 現在の休業補償などもその条…

「だまし食材天国」武井義男著

食品の世界では表示が中身と違うといったことはよくあることで、それが安い食材を高級品と偽るのがはなはだしければ問題ともなりますが、そこまで行かずとも目に余るということもしばしばです。 こういった、「だまし食材」というものについて書かれているこ…

「緊急事態宣言」が出ることになったそうですが、・・・・

何時になっても出ない「緊急事態宣言」と揶揄していましたが、明日発せられるそうです。 失礼しました。 ほんの一か月ほど前までは中国では大流行というニュースは流れたものの、対岸の火事のようで日本はほとんど平常通りだったのが瞬く間にまったく違う世…

「緊急事態宣言」が出るのかどうか、出されたところで補償がなければじっとしてはいられない。

総理がいつ「緊急事態宣言」を出すのか、関心が集まっているようです。 しかし、「自粛要請」でもほとんど収入が途絶えて大変な人が多いということが報道されており、(私の知人友人にはあまりそういった職業の人がいないので直接話が伝わることはありません…

「にっぽん縦断こころ旅」ボツ原稿、こっちで公開しちゃいます。

NHKBSで放映されている「にっぽん縦断こころ旅」、視聴者からの手紙の場所を火野正平さんが自転車で訪れるという人気番組で、今回で10年となります。 私も生まれてからこれまで、全国あちこちの都県で(”道”と”府”はほとんどなし)思い出の場所と言うものが…

夢の話「赤城山を自転車で登る」

気楽に夢など見ている状態ではないのかもしれませんが、眠れば見るのが夢。 とくに面白い夢を見てしまうと紹介したくて仕方ありません。 夢のなかでは、赤城山に妻と二人で自転車で登るという、まったくありえないような状況です。 しかも、その理由が「中腹…

「間違いだらけのビール選び」清水義範著

清水さんは小説家としてデビューされていますが、その後はエッセイや評論などの活躍が多いようで、実際に私が読んだ本も小説というのはありませんでした。 そのため、本書を手に取った時もてっきりエッセイで「ビールの選び方」について語っているものと思い…

4月4日のこと

何でもないような「4月4日」ですが、私たちの家族の一つの思い出があります。 もう10年以上も前に亡くなった父が、まだバリバリの現役時代に初めての海外旅行に行き、帰国する予定だったのが「昭和44年4月4日」でした。 「4」ばかりが並んでいかにも縁起の…

「歴史を考えるヒント」網野善彦著

網野さんは中世日本史が専門の歴史家でしたが、ほとんどが農民であったという従来の中世史観に異議を唱え、様々な職業、卑賎なものとされた人々など多くの人が形作ってきたのが日本であるという見方を提唱しました。 この本に書かれているのは、「波」という…

まともに政治を考えなかったツケが今やってくる。

よんばばさんのところで紹介されていた記事ですが、デンマークでは国民が政府の舵取りに信頼を置いているという話です。 www.speakupoverseas.net一方では、書くのもアホらしくなるような日本の現状があります。 (もちろん、アメリカやイタリアなどもっとひ…