爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

NHKBS「にっぽん縦断こころの旅」投稿したけどボツ原稿、その2岐阜県

NHKBSで放送中の「にっぽん縦断こころの旅」で、視聴者からのお手紙募集ということでこれまでも何度も投稿しているのですが、すべてボツでした。

先日、今回の放送用に投稿した愛知県名古屋市にまつわる原稿がもったいないからこちらに公開してしまいましたが、ちょっと前の岐阜県を巡った際のものも公開しておきます。

これは、出す時からどうせダメだろうと思いながら投稿したものでした。

というのは、採用されるのはほとんどが「子供の頃父母とみた故郷の風景」といったものであるのに対し、私の原稿は「行ったこともない祖母の出身地」であったからです。

具体的にどこという目的地もなく、ただその町を見たいというものなので、自分でもあまりにも曖昧とした内容であることは自覚していました。

しかし、一度見てみたい、そしてこの先もまず行くことはない場所であるのは間違いないところです。

 

 

正平さん、スタッフの皆さんこんにちは。

私が正平さんに岐阜で見てきて欲しいのは、岐阜県加茂郡七宗町(ひちそうちょう:”しちそう”ではありません)の神淵というところです。

ほとんど知る人も無いような町ですが、日本で最古の石が発見されたということです。飛騨川の河原で見つかった石が20億年前にできたということが分かったそうです。

 

ただし、私は一度も七宗には行ったことはありません。地図で見るだけのところです。

雲を掴むような話で申し訳ないのですが、以下に述べるような事情です。

 

七宗町は父方の祖母の出身地ということです。とは言っても祖母は私の生まれる10年ほど前に亡くなっており、会ったこともなくただ何度か写真を見たことがあるだけです。

父方の曽祖父は長野県で広い土地を持つ地主だったそうですが、祖父の代になって失敗して破産してしまったようです。そのためか長野を離れ岐阜などを転々としたようで、そのためか岐阜出身の祖母と結婚したのでしょう。

実は、そのために父も叔母(父の妹)も大変な苦労をさせられたようで、二人ともすでに他界していますが、その親については生前ほとんど話すこともありませんでした。また、祖母の親戚も居たのでしょうが交流も無く行った事もありませんでした。

 

しかし、私が高校生の頃、もう40年以上前になりますが、父が50歳を過ぎた頃に何を思ったか岐阜へ行ってくると一人で出かけ、従兄に会ってきたようでした。これも父は詳しい話はしませんでしたのでどういった事情かも判りませんが、その時初めて祖母の出身地が岐阜だということを知ったのでした。

 

父方の祖父の実家(もう何も無く河原に近い田んぼです)も母方の祖父母の実家も当然のことながら良く知っており何度も行っていますが、父方の祖母の出身地だけはどのようなところか分からないというのが以前から気になっておりました。

 

そのようなわけで、七宗町の神淵ということが分かるだけで、その中のどこということも分かりません。父の従兄の方もおそらくもう亡くなられているのでしょうが、姓だけは知っていますがお名前も分からず住所も分かりません。ただ、地図を見ると山の中にちょっと家が固まっているところがあるだけの小さな町のようです。

 

正平さん、できましたら七宗町神淵に行って町の中をぐるっと周ってどのようなところなのか私の代わりに見てきて頂けないでしょうか。「とうちゃこ」と言える場所が無いのが申し訳ないですが。

 という、ボツ原稿でした。