爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

「ゼロからの作曲入門」四月朔日義昭著

(内容からははずれますが、著者の名前は「わたぬき」と読みます。話には聞いていましたが実際の人物は初めてです)

 

音楽を演奏して楽しむばかりでなく、自分で作ってそれを歌ったり演奏したりという人も多いようです。

しかし、その最低限のやり方を知らないためになかなか他人にアピールできるものができないということも多いのでしょうか。

 

多くのポピュラー音楽の曲を作ってきた著者が、初心者からでも曲を作り出せるように手ほどきをしてやろうという本です。

 

最初に全般的な感想ですが、やはりあまりにも音楽というものは奥行きが深く幅広いものであるために、全くの初心者がこの本を読んだだけで作曲ができるかというとちょっと難しいのではと感じさせます。

 

しかし、入り込まなければ奥にも進めませんので、そのためには有効かもしれません。

 

「作曲はだれでもできる」と書かれていますが、まあ「その可能性はある」というところでしょうか。

 

本書の内容を一歩ずつ追っていってもしかたありませんが、音楽理論の初歩から日本のポピュラー音楽の基本的な構成まで、コンパクトに比較的分かり易く解説はされていると思います。

 

歌モノの音楽(歌詞がついていて歌う音楽)を作る時には、詞先と曲先の2通りがあるそうです。

詞先は歌詞を先に作ってそれに曲を合わせていくこと、そして曲先は曲を先に作ってから歌詞を当てはめていくことだそうです。

作曲家によって、また条件によってどちらもありですが、著者も経験のあるような「社歌」「校歌」といったものを作る場合はほとんどが詞先です。

したがって、言葉のアクセントを活かしたような曲作りになるそうです。

なお、やはり詞先での作曲は曲先に比べると作曲能力を必要とするようで、難しさもあるとか。

 

私も学生の頃には自分で曲を作ってギターで歌ってということを夢見たこともありましたが、その才能が無いことは自分でもすぐに分かりました。

まあ音楽にはいろいろな楽しみ方があるということでしょう。

 

ゼロからの作曲入門~プロ直伝のメロディの作り方~