爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧

「中国の四字熟語」祐木亜子著、劉傑監修

現代の中国でも四字熟語というものはよく使われるようです。 日本でも使われる四字熟語は、歴史的なものが多いのですが、中国では古いものもある一方、最近作られたもののあります。 中国に留学しその後就職もしていた著者の祐木さんが、現代中国で使われて…

国連が先頭にたって「石炭悪者化」非常に違和感がある。

COP25では日本を名指ししてまで「石炭悪者化」が主張され続け、その後も国連自らが脱石炭を声高に叫び続けています。 化石燃料には、石炭、石油、天然ガスといったものがありますが、石炭は炭素含有量が高いために燃やした時に二酸化炭素を多めに作り出す…

「子どもの脳と仮想世界」戸塚滝登著

著者の戸塚さんは小学校で教諭として教育に携わるかたわら、極めて早い時期からパソコンを教育に取り入れるということを行ってきました。 また、脳科学の最新の研究論文のチェックも怠りなく、幅広い知識をお持ちのようです。 世の中はあっという間にネット…

成人の日と成人式を考える

今日は1月15日、かつては「成人の日」で祭日、この日に成人式が行われることが多かった日です。 しかし、あの「ハッピーマンデー制度」とやらで成人の日が移されてしまい、平日となってしまいました。 どうもあの制度以来月曜に移動した祭日は有難味が薄…

八代平野の干拓の歴史をたどる。

八代平野に残る干拓の遺構を見て歩こうかと思っていますが、それに先立ち干拓がどのように行われてきたのか、自分自身の勉強も兼ねてまとめておこうかと思います。 これについて紹介されたホームページはいくつかありますが、熊本県の公式サイトに書かれてい…

イランにとっては思いもよらぬ形勢悪化。旅客機撃墜事件は政府を追い込む。

アメリカとの間で緊張を高めながら落とし所を探っていたイランですが、「担当者のミス」で起きてしまった旅客機撃墜事件で国内では反政府デモ、国外からは各国の非難と、状況は急激に悪化してしまいました。 headlines.yahoo.co.jpウクライナ機撃墜では、当…

「『平家物語』という世界文学」日下力著

軍記物語という一群の文学があります。 その中でも「平家物語」というものは広く庶民の間にも語られたものでした。 しかし、戦争というものをテーマにした文学は世界各国にもあり、「叙事詩」と言われることが多いようです。 これらの叙事詩と、日本の平家物…

成人式は20歳で、?そのままにしておくのか。

本日は成人の日、多くの自治体では成人式が執り行われます。 当地では昨日の日曜日に行われたようですが、もうすでに関係のなくなった年寄にとっては縁のない話でした。 さて、2年後には民法上の成人を18歳にするという改革が実施されるということですが、「…

「『買ってはいけない』は嘘である」日垣隆著

もう20年ほど前になりますが、「週刊金曜日」という雑誌を発行している発行元からその雑誌に掲載された記事をまとめた本「買ってはいけない」が出版され、大きな評判となりました。 週刊金曜日という本自体が、大企業などの不正を糾弾するといった方向で書…

八代郡築干拓の農業用水として使われた郡築用水の記念碑

一年以上も途絶えてしまった「八代歴史散歩」ですが、近くの干拓用水の記念碑から再開。 八代平野と今は言われていますが、そのほとんどは江戸時代以降に盛んに行われた干拓事業で作られたものです。 その中でも明治時代に作られ、最大の事業であったのが「…

穏やかな晴れとなり、子どもたちが凧揚げをしていました。

昨日、風も弱まり暖かくなったので散歩に出かけたら公園で近所の保育園の子どもたちが大勢で凧揚げをしていました。 冬型の気圧配置ながら、大陸の高気圧が緩やかに張り出すということで風も弱まり、気温も上がってきたのですが、幼い子供にとっては凧の揚げ…

「仮想通貨はどうなるか」野口悠紀雄著

仮想通貨、最近は「暗号資産」と呼ぶようですが、ビットコインなど様々なものがあるようです。 2017年に大きな話題となり、値上がりが期待されて高騰するバブル状態となりましたが、その後は落ち着いたかに見えます。 著者の野口さんは、東大工学部の出…

元宇宙飛行士という肩書に何か意味があるのか、「宇宙人は居る」と語る。

イランとアメリカとの戦争勃発の危機にあるこの時期に、こんなどうでも良いようなニュースを流す価値があるのかどうか、それだけでも疑問だったのに、それをさらに引用して「世界で反響」などと大げさな文句を書いているところもあります。 this.kiji.is”世…

「文字と組織の世界史」鈴木董著

これまでの世界史というものは、西欧で発達したということもあり、一神教的な解釈が優先したり、西欧文明の一人勝ちの歴史観が目立ったりと、偏った傾向がありました。 グローバル化が進み部分的には文化の融合も考えられますが、そのためにも世界の文明の公…

IR(統合型リゾート)って、実際なんなの。

IR法案というものが問題とされ、そこでは「カジノ」が最大の問題点とされています。 さらに、それに関連して中国企業からの賄賂を受け取ったとかどうとかでさらに疑惑が広がっていますが。 それにしても、IR(統合型リゾート)ってカジノだけじゃないんでし…

「内田樹の研究室」より、「Give democracy a chance」

内田樹さんが、毎日新聞から「安倍政権の本質について」というテーマでインタビューを受けたそうです。 掲載されるのは一部でしょうから、ロングバージョンはブログ(研究室)の方に載せておくということです。 blog.tatsuru.com 表題は「Give democracy a c…

正月駅伝では新記録続出、これが靴のおかげだったのか。

正月はいつものように酒を飲みながらテレビで駅伝を見ておりました。 しかし、今年は次から次に区間新記録続出。 なんと箱根駅伝往復の10区のうち、7区で区間新記録が出たそうです。 放送を見ていてもあまりにも大記録大記録といううるさいアナウンス(ま…

「読んじゃいなよ! 高橋源一郎ゼミ岩波新書を読む」高橋源一郎著

作家の高橋源一郎さんは、明治学院大学で教授をされていたのですが、その時期にゼミで「岩波新書を読む」という内容の講義をされたそうです。 始めはゼミ生に読書をさせてその感想文を書くという内容だったのですが、それだけじゃつまらないということで、そ…

ダムで本当に洪水予防ができるのか、事前放流が可能なのはわずか4割だけ

このところの豪雨の増加で、ダムの治水効果というものが注目される一方、昨年の台風の時にはダム上流での集中豪雨でダムの緊急放流が迫られ、その大量の水で下流に洪水の危険も迫るという事態も発生しました。 ダムで一番怖いのは、上流に大量の雨が一気に降…

「モナ・リザはなぜルーヴルにあるのか」佐藤幸三著

題名はこうなっていますが、モナ・リザに焦点を当てて調べたという内容ではなく、ダ・ヴィンチの生涯の足跡をイタリア各地に訪ねてみようという趣旨で書かれており、ダ・ヴィンチファンの人に取っては絶好のガイドブックとなるでしょう。 著者の佐藤さんは本…

夢の話「かくれんぼゲーム」

初夢はちゃんと1月2日深夜に見ているのですが、なにやらぐちゃぐちゃな内容で自分でもなんだか分からないようなものだったので、本日未明の夢を紹介します。 街なかで鬼ごっこゲームをするというテレビ番組があったような気もしますが、今日見た夢は「かく…

アメリカとイランの戦争が東京オリンピックに影響するか

「年頭の大予言」では、大地震や富士山噴火が起きなければ今年の東京オリンピックも開催はできるだろうとしましたが、いきなりの世界情勢変化で分からなくなってしまいました。 メディア論調ではそこまで関連付けているものはありませんが、個人レベルでは出…

「ノーベル文学賞を読む ガルシア=マルケスからカズオ・イシグロまで」橋本陽介著

本書あとがきに正直に書かれているように、ノーベル文学賞に選ばれた人の作品というものがほとんど読まれていないのをもったいないと思い、その構想を出版社編集者に持ちかけてもあまりにも日本では知られていない作家ばかりなので断られたそうです。 それで…

イランとアメリカの緊張が高まる。非常に危険な事態となってしまった。

アメリカがイラン革命防衛隊の司令官を殺害したことで、イランはアメリカへの報復を示唆、さらにトランプはもしもアメリカ人が殺害されればさらにイランに攻撃を加えると宣言し、一気に緊張が高まってしまいました。 headlines.yahoo.co.jpトランプに最後の…

「日本語にとってカタカナとは何か」山口謠司著

現代日本語では、カタカナを使うのは外来語や擬態語、擬音語で、その他の文章では漢字混じり平仮名で書くのが普通のようです。 古墳時代から中国の漢字を受け入れてきた日本では、日本語を書き表すために漢字を万葉仮名として使うことから始まり、徐々に平仮…

アメリカの金融バブル、いつかは破裂するがすぐにではない。

田中宇さんの「国際ニュース解説」で、アメリカのバブルは不健全な異常膨張を続けているが、「間もなく」破裂するとしても今月、来月ではなく来年再来年だということを解説しています。 田中宇の国際ニュース解説 (2020年1月2日付、ただし有料記事の…

「ヒトの脳にはクセがある 動物行動学的人間論」小林朋道著

「クセがある」という言葉は、「かなり偏った性質がある」という意味で使われますが、この本はまさにそういった意味で人間の脳の働きを解説しています。 人類が現生人類になってから20万年、それ以前の原人となってからは200万年以上が経ちますが、そのほと…

「ミトコンドリアと生きる」瀬名秀明、太田成男著

もうかなり前の話になりますが、1997年に映画「パラサイト・イヴ」が作られました。 ホラー映画という印象が強いのですが、これは本書著者の一人の瀬名秀明さんが書いた小説が原作となっており、その基本には「ミトコンドリア」という細胞内の一器官がありま…

年頭雑感「2020という数字」、そしてエネルギーの使い方について

2020年がスタートしました。 「東京2020」でオリンピックのことばかりがクローズアップされますが、考えてみれば「2020年代」が開始ということでもあります。 この10年がどうなるか、まあおそらくこれくらいは身体も持ちそうですから、その行…

いやはや驚いた、ゴーン被告が海外逃亡

昨日の大ニュース、ゴーン被告が海外逃亡しすでにレバノンに入国というのはびっくりしました。 headlines.yahoo.co.jp日本の入出国管理に問題とか、検察の問題とか言われていますが、まだ金も力も十分にある被告がこのようなことをするということ自体論外で…