爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧

八代の古い港、蛇籠港

八代の歴史散歩と称し、古墳や城跡、干拓事業などを訪ね歩いていますが、もう一つの八代の顔、と言うかこれが一番大きいのですが、「商業都市」としての八代があります。 室町時代から長崎からの商品の中継地として栄えており、特に江戸時代には非常に繁栄し…

日本人の個人名についての雑感 その2

雑感その1はあくまでも導入部で、それほど大したことを書いてなかったので、拍子抜けと感じられたかもしれません。 ここからは現在の名付け問題にも触れて行きますのでご期待を? 3.最近の流行 ここではどうしても「キラキラネーム」や「読めない名前」を…

スマホのタップ音を盗聴され、解析される危険性

表題のような危険性があるとの報道で驚きました。 www3.nhk.or.jp29日朝のNHKニュースで報道されていたものですが、静岡大学の西垣教授が発表したというもので、スマホで入力する際に指があたる音の微妙な差を読み取り、再現することで入力した文字列を解…

米中の貿易協定は見せかけだけ、田中宇さんの「国際ニュース解説」より

アメリカと中国の貿易摩擦(というか貿易戦争)の解決のための協議が進み、「米中貿易協定」が一応まとまったということでアメリカ株式市場などではやや安堵が広がっているようですが、田中宇さんの「国際ニュース解説」によれば、これはほとんど実効性もな…

「駅弁大会」考

年に何回もあるように感じますが、また熊本県内唯一の百貨店(特に名は秘す)Tデパートで「駅弁当大会」が開催されるとの新聞チラシが入っていました。 まあTデパートだけでなく、スーパーでもやりますから頻繁に目にしているように感じるのでしょうか。 し…

「かなづかい研究の軌跡」今野真二著

「かなづかい」というものは、古代には問題とされませんでした。 仮名が成立していく過程ではいろいろな混乱はあったものの、ある読み方に対して仮名の方が多かったものが統一されていきました。 しかし、言語が変化していくと日本語の場合では発音が単純化…

全世代型社会保障とは

安倍内閣はこれまでの社会保障制度が老人に偏っているとして、若年層をも対象とした全世代型社会保障制度に移行するとうたい、保育料無料や教育費補助と言った制度を定めようとしています。 安倍内閣の支持率が高いのは若年層であるという分析がありますので…

「字幕屋に『、』はない」太田直子著

著者の太田さんはロシア文学を専攻していたものの、映画の面白さに引き込まれて字幕作成の道に入り、フリーの字幕屋として30年。 新作の映画を公開に先立って見ることができるというのは得な反面、いろいろな苦労は多いようです。 外国映画を見る時に、今で…

新型肺炎の影響広がる。中国政府は団体旅行の中止を決め、日本への観光客はキャンセル。

新型肺炎の流行が広がり、中国政府は団体旅行を中止する措置を取ったそうです。 このため、日本向けの観光客もキャンセルが相次いでいるそうです。 www.yamatogokoro.jp 中国の春節の時期には海外への観光客も増加し、昨年は40万人が訪日したとか。 今年もそ…

日本人の個人名について雑感 その1

個人名、いわゆる「下の名前」、氏姓ではなく一人ひとりの名前の方ですが、少々思うところがありますので、まとめておきます。 1.序 2.歴史的流れ 3.最近の流行 4.「大切な我が子には世界でただ一つの名前がつけたい」 1.序 えらく構えた表題をつ…

まだ水素に未練が残るのか。五輪聖火リレートーチ燃料に水素使用。

オリンピック聖火リレー(とは言うものの聖火”顔見世興行”)、その燃料に福島県の工場で作られた水素を使うことで環境と復興をアピールするとか。 this.kiji.is「水素は燃えても二酸化炭素を発生させない」から環境に良いと言うことですが、その生産体制とい…

「朝鮮人強制連行」外村大著

太平洋戦争時に日本の植民地であった朝鮮半島から労務動員と称して多くの人々を連れてきて働かせたということは事実でした。 その補償がされているか、謝罪がされているかといったことをめぐり、日韓関係を揺るがせています。 しかし、その労務動員というこ…

中国発新型コロナウイルス肺炎、過剰な報道が目立つがどうなるか。

中国武漢から発生した新型コロナウイルスによる肺炎の患者が急激に増えているということで、もう人類は終わりなどという過激報道もあるようです。 www.yomiuri.co.jpまあ、「感染規模がSARSの10倍」とか「すでに制御不能」と言っても、症状自体がそれほど…

「敗者が変えた世界史 上」ジャン=クリストフ・ビュイッソン、エマニュエル・エシュト著

人類の歴史が闘争の歴史である以上、必ず勝者と敗者ができますが、それで「敗者が歴史を変える」というのはどんなものでしょう。 ちょっと当たり前すぎるというか、題名に凝りすぎというか、という感じがしますが、原著の題名は「Les grands vaincus de l'hi…

飲食店や宿泊施設の予約無断キャンセルが大きな問題に、「便利」と「危険」は裏表

インターネットからの予約が便利となる一方で、無断キャンセルというものが業者側を苦しめています。 今年正月の栃木の温泉施設で数多くのキャンセルが発生したという事件がありましたが、京都の親子が「ポイント欲しさにキャンセルを繰り返し検挙」というこ…

「頭が突然鋭くなるクイズ」知的生活追跡班編

まあ、テレビのクイズ番組などでよく出てくるような、気楽なクイズが並べてある本です。 ただし、知識を問うようなものではなく、推理力や発想力、数学的思考を問うというものが多いので、頭を柔らかく使いたい人向けのものでしょうか。 程度はやや高めかも…

明治がアイスクリームに賞味期限設定、こういう「消費者の声」が食品廃棄を増やす。

明治が自社製品のアイスクリームに24ヶ月の賞味期限を設定するそうです。 www.nikkei.comアイスクリーム類はその保存温度を守りさえすれば品質劣化は避けられるということで、賞味期限は設けなくても良かったのですが、「消費者からの問い合わせが多い」と…

「日本史 不肖の息子」森下賢一著

著者の森下さんは東京外語大を出た後会社勤めで海外派遣、その後著述家となった方ということです。 この本を書く前に、海外の人物の「不肖の息子」という本を執筆し、それが好評だったので日本版も書いてみたということです。 歴史の専門家というわけではな…

国会開会、首相の施政方針演説が行われた。これは真剣に批判しなければならない。

国会が開会、最初に首相の施政方針演説が行われました。 jp.reuters.com 今国会でも野党側は桜問題や閣僚辞任などを追求するようですが、それにどれほど効果があるのか、疑問を持たざるを得ません。 つい先日読んだ本で、橘玲さんの「朝日ぎらい」というもの…

「日本の仏教を築いた名僧たち」山折哲雄、大角修編著

ドイツの哲学者ヤスパースが示した、「軸の時代」というものは、老子、孔子、ブッダ、ソクラテス、プラトンなどの宗教家、哲学者などがあちこちで出現した紀元前800年から200年までの時代を指していますが、日本にこの「軸の時代」というものがあるの…

夢の話「顕微鏡写真を撮る」

昔やっていた仕事に関する夢は、非常に具体的でリアルなものです。 本日未明に見た夢は「顕微鏡で酵母の写真を撮影する」でした。 夢に出てきた撮影装置は、昔実際に使っていたような簡単なものではなく、大掛かりなものでした。 今はフィルムカメラはなくな…

ダボス会議が開幕、「環境問題が主要なテーマ」だそうで。

主要国の政治経済の権力者が集うダボス会議が開幕しましたが、今回は「環境問題がテーマ」だそうで、あのグレタさんをはじめとして多くの若者が集結して気炎を上げているそうです。 www.nikkei.com 政治経済のトップが「持続可能な社会」を探れるはずもない…

「乗りもの紳士録」阿川弘之著

著者の阿川弘之さんは、戦後すぐに話題の小説を発表しました。 その題材は戦争に関わるものが多かったのですが、彼自身は非常に乗り物好き、特に鉄道はマニアというほどの愛好者でした。 この本は、昭和33年に出版された「お早くご乗車願います」という本…

ノーベル賞受賞者の政治利用。使われる吉野さんが痛々しい。

リチウムイオン電池開発研究の業績で昨年のノーベル化学賞を受賞した吉野彰さんですが、「ゼロエミッション国際共同研究センター」のセンター長に就任するそうです。 www.aist.go.jp「ゼロエミッション」と銘打った所にいかにも胡散臭いものを感じますが、そ…

「朝日ぎらい よりよい世界のためのリベラル進化論」橘玲著

橘さんの本は何冊か読んでいますが、タブーも含めて微妙な問題を敢然と述べてしまうという感想を持ったのですが、この本では「リベラル」と「保守」というものを、論じています。 それも、これまで一般的に言われていたリベラル論とはかなり違った見方を取り…

司法頼りの原発反対運動には限りがある。運転差し止め判決は出ても。

愛媛県の伊方原発の再稼働差し止めの訴訟で、広島高裁で運転差し止め判決が出ました。 headlines.yahoo.co.jp活断層の影響はまだ検討不足、阿蘇山のカルデラ噴火は火砕流が直接伊方原発を襲う確率は低いかもしれないが、火山灰等の影響はあるという根拠です…

「あなたはなぜあの人の『におい』に魅かれるのか」レイチェル・ハーツ著

嗅覚と匂いについては、心理学的には非常に大きなものなのですが、あまり深く研究されたことは少なかったようです。 それらに関わる多くの話題を、嗅覚心理学の第一人者と言われるアメリカのブラウン大学のハーツ博士が一般向けに解説します。 人間の感覚の…

ナイキの厚底シューズは禁止になるのか

私のような門外漢には、箱根駅伝で区間新が続出という話も驚くばかりでその要因にまったく気づいていなかったのですが、それがどうやら新しいランニングシューズのせいであるということ、そしてそのナイキの厚底シューズがレース使用禁止になるかもといった…

「ルポ トランプ王国 もう一つのアメリカを行く」金成隆一著

トランプが驚異的な勢いで大統領選の共和党予備選挙を勝ち進むようになったとき、当時朝日新聞のニューヨーク特派員であった、著者の金成さんはその理由が分かりませんでした。 彼の周囲のニューヨークの人々はほとんどトランプが勝ち残るなどということを想…

”賀茂川耕助のブログ”を読んで、No.1276フィンランドから学べ

昨年12月にフィンランドに34歳の女性首相が誕生しました。 若い女性であるということ以外にも、他の国とくに日本などでは見られないような特徴があるようです。 賀茂川さんはそればかりでなくフィンランドの国情など多くの点で日本は見習うべき事が多いとし…