爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

2015-01-01から1年間の記事一覧

野菜がなんでも甘いという風潮

今朝のテレビ番組で、ある産地のキャベツが甘くておいしいという紹介があり、ご丁寧に糖度計での測定まで出していました。 近頃は果物ばかりでなく野菜まで甘い甘いの連発です。甘ければ高品質と言い続け、それでブランド化を図っているようです。その一方で…

「天皇誕生 日本書紀が描いた王朝交替」遠山美都男著

著者は歴史学を専攻してはいますが、その後は大学で非常勤講師などを勤めておられたということで、少なくとも学界の中心の潮流に属しているとは言えないようです。 本書の内容も古代の天皇を論じているのですが、その手段としてはあくまでも日本書紀の記述を…

「英語学習は早いほど良いのか」バトラー後藤裕子著

英語の習得は幼時から取り組まなければ手遅れになるというように考えられており、小学校での英語授業からさらに幼稚園以前でも英語教育を始めるといった風潮になっています。 ところがどうやら幼い頃から外国語習得の教育をやることが効果的かどうかというこ…

子供の名づけについて、梶原しげるさんが書いています。

フリーアナウンサーの梶原しげるさんが、日経BPネットで、”読めない普通の名前”という記事を書いています。 梶原しげる:読めない「普通の名前」 キラキラネームで見逃される“名前の変化” | BizCOLLEGE <日経BPnet> DQNネームとか、キラキラネームといった…

COP21で安倍首相が恥さらし演説

パリで厳戒態勢の中開かれているCOP21の首脳演説で、安倍首相が演説をしたそうです。 まあ、各国首脳もひどい内容の演説ばかりですので、それほど目立たなかったかもしれませんが、(そもそもほとんど日本の演説に興味を持つ人も少ないでしょうが)それにし…

「深夜の赤信号は渡ってもいいか?いま使える哲学スキル」富増章成著

表題から見た印象は俗世間のあれこれに哲学を使えばどうなるかといった内容かと思いましたが、中身は非常にまじめに哲学の歴史とその内容について解説したものでした。 たしかにその解説は一般向けと言うことを意識して書かれていますが、題から得た印象で見…

「インターネットはなぜ人権侵害の温床になるのか」吉冨康成編著

インターネットでの人権侵害、とくに最近はSNSでの事例(ネットいじめとも呼ばれます)が多く発生しているようです。これらについて、編著者の吉冨さんは京都府立大学の生命環境科学科の教授ですが、他の共著者の皆さんとともに現状をまとめています。 現在…

FOOCOM.NETの松永編集長の視点で、「国際土壌年記念シンポジウム」の紹介

FOOCOM.NETの編集長の視点という記事で、松永和紀さんが12月5日に開催予定の国際土壌年記念のシンポジウム開催について紹介されています。 12月5日、国際土壌年2015記念シンポジウムを開催 | FOOCOM.NET 私も学生時代の専攻がこの分野と関係があったため、そ…

畝山智香子さんの”食品安全情報ブログ”で血圧に関する海外論文を紹介

いつもお世話になっている畝山さんの”食品安全情報ブログ”の11月27日版で、表題のような海外論文が紹介されていました。 Recent Western blood pressure guidelines may boost stroke risk in Asian patients | EurekAlert! Science News 元の論文の著者…

「日本の合唱史」戸ノ下達也、横山琢哉編著

合唱というのは日本の音楽の中でも大きな位置を占めています。最近ではバンドなどといった楽器を用いるものも相当な数の人が行うようになっていますが、昔は口さえ開けば参加できる合唱は気軽に楽しめるものでした。 実は私も住んでいる地元のアマチュアコー…

夢の話 「酵素実験をやっているところ」 ついでに酵素というものについて

今朝見た夢のメインは旅行に関するもので、”電車の駅”、”土産物店”、”トイレ”という旅行の三大要素(どこへ行ったかと言うよりも大問題)が気になって出てきましたが、夢の通例でいきなり場面展開して酵素実験をしているところになってしまいました。 実験内…

「これでわかるTPP問題一問一答」小倉正行、合同出版編集部編

編者の小倉さんは参議院議員の政策秘書ということで、その他もそういった立場の人やTPPで影響を受ける人々などが共著で2011年に書かれた本です。 当時は民主党菅政権がTPP交渉参加を打ち出したところで、本書も民主党政権批判という立場ですが、その後自…

”賀茂川耕助のブログ”を読んで No.1131 TPP批准を阻止へ

前回のNo.1130でも少し触れられていましたが、賀茂川さんの今回のブログはTPP交渉合意についてのものです。 No. 1131 TPP批准を阻止へ | 耕助のブログ この交渉は守秘義務を負わされており詳細は公表されていないということ(それ自体が非常に問題のもの…

「日本大沈没 明るい未来を迎えるための資産防衛術」藤巻健史著

著者はモルガン銀行などでディーラーとして活躍、現在は国会議員となっているそうです。 本書は2012年8月の出版で、安倍内閣の直前ですがまあ現在でも円安に振れて株式は上昇していますが、基本的にはこの危機的状況に変化はないはずですので、著者の言う日…

八代妙見宮大祭神幸行列

本日は熊本県八代市の八代神社(妙見宮)の大祭の神幸行列の日です。 八代妙見祭 微妙な天気ですが今のところは雨までは降らず、多くの見物人を集めて実施されています。 現在ではそれほど有名ではないのですが、かつては九州三大祭の中でももっとも賑わうと…

食当たり 未明の腹痛

今朝2時ころにひどい腹痛を感じ、下痢をしてしまいまいした。おそらく分類上は「食中毒」に当たると思います。もちろん保健所に届けたりはしませんが。 といっても程度問題であまりにもひどくなり医者を受診すれば、医者が食中毒と診断すれば医者から保健所…

行ったことのない都道府県 

「行ったことのある都道府県」をその印象に残る風景とエピソードで紹介しましたが、ついでに「行ったことのない都道府県」にもし今後行けたとしたらどこを見たいかだけでも記しておきましょう。 岩手県 テレビドラマで有名になりましたが、三陸海岸はぜひ訪…

自転車の「けんけん乗り」

読売新聞のサイトに「発言小町」という掲示板があり、おもに女性が他愛もない話をするところがあるのですが、そこで表題の通り、「自転車のけんけん乗りできますか」という話題が上がっていました。 自転車のケンケン乗りできる?します? : 生活・身近な話…

南シナ海に自衛隊派遣という驚愕の発言

ASEANなどとの首脳会談に先立つ日米首脳会談で、オバマ相手に安倍は南シナ海に自衛隊派遣検討などと言うことを言い出したそうです。 南シナ海自衛隊派遣「情勢注視し検討」…菅長官 : 政治 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE) この前の安保法制法案審議の際にあれ…

「日本の幸福度 格差・労働・家族」大竹文雄、白石小百合、筒井義郎編著

人が幸福と思うかどうか、いろいろな要素が組み合わさった結果としての感覚ですので非常に解析するのが難しいものと思いますが、2002年から始まった21世紀COEプログラム(The 21st Century Center Of Exellence Program)の中で大阪大学を中心とした幸福論…

石炭火力発電の輸出規制って何。

OECDで石炭火力発電所の輸出に対する融資を規制するということで合意したそうです。 アメリカなどが(!)なんと二酸化炭素発生量の多い石炭火力発電所の途上国への建設に反対してこのような規制をするということになったそうですが、意図が見え見えです。 …

「人はなぜ歴史を偽造するのか」長山靖生著

歴史問題と言うと最近では戦争に関するものがホットな話題となっていますが、本書はそのあたりも若干は触れていますが、主要な話題は偽家系について、そして明治時代の南北朝の正閏問題です。 江戸時代の大名の大部分は先祖を偽っていたようです。徳川将軍家…

「騙しの天才 世界贋作物語」桐生操著

フランスを中心としたヨーロッパの物語を書いておられる著者がペテン、詐欺、贋作といったことについて多くの事例を挙げています。小説の種にもなるのでしょうが、書き方はあくまでも事実だけを淡々とといった感があります。 取り上げられた人々はこれまでに…

「唇・発声法 歌唱法研究」金子栄助著

なんとも不思議な本です。歌謡曲を歌うには唇で発声する方法が良く、それは美空ひばりの歌い方に現れているそうです。 そしてクラシックの声楽家などは口の中で歌声になる発声法であり良くないとか。 そして今の歌謡界はクラシックの発声法に影響されている…

「科学で勝負の先を読む」ウィリアム・パウンドストーン著

副題は「投資からテニスまで先を読むため・読まれないための実践ガイド」というものです。 さまざまな勝負では先を読んだ手を打つということを誰でもしているはずなのですが、それは勘に頼るばかりで科学的に見ると明らかに間違いと言うことが多いようです。…

行ったことのある都道府県 熊本県3

熊本について書いているといつまでたっても終わりそうにないので、印象に残っている風景を挙げて終わりとしたいと思います。 初めて熊本に来た当時はそれまで過ごしていた東京都のあまりの差に寂しさを感じ、少しは都会を感じさせる熊本市にたびたび出かけま…

「安保法制は必要か」世論調査の結果

10日のNHK報道で、「安保法制は必要か」という設問に対し、40%が必要、必要ないは21%と言うことで、いつもながら日本人と言うのは決まったことに対してはもはや反対を続けることはできないのかと落胆しました。 しかし、これには相当複雑な(まあ簡単…

「歌謡曲―時代を彩った歌たち」高護著

歌謡曲と言うと昭和30-40年代の流行歌を思い出しますが、SP盤レコードで発売された1928・9年の波浮の港、東京行進曲から始まるそうです。 それから様々な変化をしながら発展していくのですが、これらの過程を詳細に論じたのが本書です。 音楽プロデューサー…

「資本主義の変容と経済危機」工藤晃著

著者は経済学者ですが、共産党から国会議員として当選したこともあり、党の経済関係の専門家のようです。 こう言うとそれだけで色眼鏡で見る人もいるかもしれませんが、実はこれは読後に調べて分かったことで、本書の最後の方にはマルクスの観点ではという描…

夢の話「引越しのドタバタ」

今朝見た夢は引越しにまつわるものです。あまりにも真に迫っていたので早く目が覚めてしまいもう眠れなくなりました。 なぜかまた引越しをしなければならなくなり、荷造りを済ませて運送屋がトラックに積み込みを始めたのですが、最後になって本棚が一つ手つ…