爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

子供の名づけについて、梶原しげるさんが書いています。

フリーアナウンサー梶原しげるさんが、日経BPネットで、”読めない普通の名前”という記事を書いています。

梶原しげる:読めない「普通の名前」 キラキラネームで見逃される“名前の変化” | BizCOLLEGE <日経BPnet>

 

DQNネームとか、キラキラネームといった特におかしな子供の名付けについては話題になることも多かったのですが、実は普通の子供たちの名前も相当変わってきているぞという話です。

 

中で引かれている東京新聞に掲載された高齢の女性の短歌というものが、

「広報は、羅菜(ラナ)、琉偉(ルイ)、萌依(メイ)の誕生と、タマ、サダ、シマの死を知らせけり」

というものだそうです。

端的に名付けの変遷を物語っている優れた短歌ですが、それ以上に最近の名付けの傾向というものも見せてくれます。

 

「名前は親から子への最初で最高の贈り物」

というものに最近の若い親たちは囚われすぎているのかもしれません。その強迫感が強すぎて個性的な名前と言うものへのこだわりがますます強くなるのでしょう。

 

空翔(アトム)、愛夜姫(アゲハ)といった極端なものに驚かされている間に、普通と言える名前にも簡単には読めないというものが増えてしまったということです。

 

名前など符号に過ぎないという人もいますが、日本では少数派でしょう。なにか名前と言うものに呪術的な価値を置いているようにも見えます。

 

ただ、「読み方が変」というのはちょっと困った事態でしょう。

私論ですが、日本の戸籍と言うものは漢字または仮名で書かれていますが、その読み方は記載されていません。出生届に書いているようですが、それは戸籍原本には関係ないはずです。

したがって、変な読み方を自称していても「そんなのは知らない。日本語では読めない」と言えばいいだけのように思います。

 

それにしても、最近人気の子供名付けで使われる感じでは「琉」と「翔」がやけに多いようですね。どこが良いんでしょうか。