なんとも不思議な本です。歌謡曲を歌うには唇で発声する方法が良く、それは美空ひばりの歌い方に現れているそうです。
そしてクラシックの声楽家などは口の中で歌声になる発声法であり良くないとか。
そして今の歌謡界はクラシックの発声法に影響されているために歌声の良さが無くなっているそうです。
ただし、実際にどうすればそうなるかと言うことをいろいろと比喩を使って説明しているのですが、どうも分かりません。
脳が関与して歌声を作るというのですが、どうもそれがあいまいな表現です。
歌声が唇からまっすぐに出る。歌声を良くする発声。歌声をそろえる発声。というのが原則だというのですが、これもちょっと何を言っているのかよく分かりません。
歌声が前方一か所から引っ張られると意識して歌いましょうというのですが、いったい何を言っているのかこれも不明です。
そんな調子の描写ばかりで、結局何なんだということで終わってしまいました。
基本の発声法が歌謡界から失われているそうです。プロ歌手で手本になる人は少ないそうです。まあ、それには同意しますがではどうすれば良いのか、ちょっとこれだけでは理解できませんでした。