爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

2014-01-01から1年間の記事一覧

エネルギー文明論「経済成長とは」

エネルギー依存と言える状態になってからの人類の文明は大きく発展してきました。当然ながらその間の「経済成長」というものも大きなものでしたが、その当時の感覚のまま今でも経済成長至上の考え方が広く世界全体を覆っているようです。 経済成長は資本主義…

「勘違いの日本語、伝わらない日本語」北原保雄著

著者は国語学者で筑波大学の元学長という方です。 とは言っても難しい言語の話ではなく一般向けに良くある言い間違い、勘違いといった例を挙げている本です。 著者はこういった教養書も数多く書かれているようです。敬語は誰にも難しく感じられるようで、特…

「原子力と環境」中村政雄著

二酸化炭素による温暖化を防ぐためには原子力発電が必要と言う意味での「環境」ですので、当然のことながら2011年福島原発事故以前の本であり、それ以降はこのようなことは言っていないだろうと思ったのですが、この著者はそうでもないようです。調べてみる…

「真実のビートルズ・サウンド」川瀬泰雄著

著者は音楽プロデユーサーとして井上陽水、松田聖子などの曲を作ってきたということですが、それ以上に非常なビートルズ・マニアということでビートルズの曲の細部にわたるまでを検討したそうです。 職業柄、すべての製作技術に通じていますのでビートルズが…

「イスラム過激原理主義」藤原和彦著

イスラム教徒という人々のほとんどは平和を愛するということは言われていますが、一部の過激派のためにキリスト教徒を中心とする欧米諸国からはテロ集団のように見られがちです。 この本は、新聞社のエジプト支局長などを長く務められ、イスラム教の情報には…

エネルギー文明論「エネルギー依存文明の終焉と現代資本主義の暴走」

これまでも現代の文明がエネルギーに過度に依存しており、エネルギー供給の不安により極めて不安定になり文明の破綻も有得るという話は何度もしてきたかと思います。 日本におけるバブル破綻のあともアメリカのサブプライムローン破綻、リーマンショックなど…

「日本宗教史」末木文美士著

仏教学が専門の末木さんが仏教だけに留まらずすべての宗教の日本の歴史総観を新書で解説というものですので、一つ一つについては語り足りない部分はあるのでしょうが、概観を見ると言うことではよくまとまっていると言えるでしょう。明治時代には国家神道と…

「トリビアな疑問」エンサイクロネット編

編者と言われるエンサイクロネットというものが、どのようなものか全く不明ですが、さまざまな読み物を書いているようです。 人物なのかグループなのかも分かりませんが、扱っているものが多岐にわたりますので、一人ですべてをカバーするのは難しいでしょう…

「幼稚化する日本社会 拝金主義と反知性主義」榊原英資著

著者は1941年生まれで東京大学卒後大蔵省入省、アメリカ留学などを経て局長まで勤め、退官後は大学教授と言う方です。 まあ誰もが認めるエリートでしょうが、その本人がエリート養成して知性を磨けと言われると反発もあるでしょう。なにより御本人の自分の知…

「やっぱり変だよ日本の営業」宋文洲著

宋文洲さんは中国から日本へ留学した当時に天安門事件が起こり帰国できなくなり、コンピュータソフトの会社を立ち上げて成功しました。 それはまだ日本の会社のIT化の最初の頃であり、ソフトを売るために顧客の会社を見ているうちに日本の会社の非製造部門、…

「オタクの息子に悩んでます」岡田斗司夫著

岡田斗司夫さんといえば、レコーディングダイエットで痩せた人という方が有名かもしれませんが、評論家で大学教授も勤められ、さらに朝日新聞の人生相談欄で相談員もされているそうです。 この本はその人生相談の方法について記されています。まあ新聞の人生…

”賀茂川耕助のブログ”を読んで、No.1091

賀茂川耕助のブログ最新の記事です。日本の貧富格差拡大という題がついています。おりから先日追加の金融緩和政策発表と言うことで、さらに円安が進み株は全面高となりました。これで景気が良くなると思っているのはよほどおめでたい人だけでしょう。円安の…

「原子炉時限爆弾」広瀬隆著

作家ですが原発告発の活動を長く続けておられる広瀬さんが、2010年に原発の危険性を訴えたものですので、まだ福島原発事故以前の話です。 したがって、もっとも危険なのは東海地震の脅威にさらされている浜岡原発であるということですが、もちろん日本国内の…

「ベースメタル枯渇」西山孝・前田正史著

著者の西山さんは京都大学名誉教授、前田さんは東京大学理事ということで、どちらも資源・材料関連学の専門家です。少し前に中国がレアメタル輸出を制限するということで大騒ぎになりましたが、そればかりではなく本書題名にもなっているベースメタルについ…

「日本の歴代ノーベル賞」高橋繁行著

著者はルポライターということですが、ノーベル賞受賞者の業績の記述も極めて妥当で分かりやすいものと思います。前文に助言を頂いた科学者の方々に謝辞が述べられていますが、ご本人に相当な素養がなければ書けなかったものでしょう。 本書は2009年出版です…

「テロは日本でも確実に起きる」井上忠雄著

著者は陸上自衛隊でながらく研究や教育部門に携わり、化学兵器などの知見も多いようです。 海外の研究者や軍事関係者との交流も多いようですが、地下鉄サリン事件のあと海外の研究会で出席者からその事件の経験から日本はどのような対応を取っているかと聞か…

旅行終了

淡路島から京都への旅行終了し、昨夜熊本へ帰着しました。 普段はほとんど人も居ない田舎町での暮しですので、どこへ行っても人だらけの都会には疲れました。 3日間は携帯(しかも古い)からのメールでの投稿でしたので、あまり長い文章も書けませんでした。…

京都二日目

京都観光は大原。地下鉄とバスを乗り継ぎ、寂光院と三千院を見たのですが、その頃突然雨。結構強く降ったので予定の比叡山ケーブルはあきらめ駅まで戻りそのまま伏見稲荷へ。千本鳥居を見たのですが、外国人と修学旅行の生徒でいっぱいでした。

京都

昨日は淡路島を出て姫路城観光してその後京都へ。姫路城はまだ天守閣には入れないものの外は完成で真っ白です。以前は白と言っても少し黒ずんでいましたが純白になりました。今日は京都の大原に行くつもりですが天気が心配。

淡路島

本日淡路島に来ています。昨日新幹線で出発し姫路で車に乗り換え橋を渡りました。淡路島に来たのは初めてですがなんとなくだだっ広いイメージを持っていたのに来て見れば山ばかりで驚いています。今日は姫路から京都に向かう予定です。

「見えてきたTPPの正体」石田信隆著

著者は農協系の金融機関である農林中金の勤務を経て、現在は農林中金総合研究所の研究員をされているそうです。 農協はTPPによる農業への影響を重要視して絶対反対という立場ですが、この本ではそれだけでなくTPPの日本への影響を種々挙げており、広い視点を…

「凍った地球 スノーボールアースと生命進化の物語」田近英一著

地球はかつて全体が凍り付いていたというスノーボール仮説というものはつい最近になって知りましたが、実際には初めて提唱されてからわずか20年しか経っていないもので徐々にそれを裏付ける証拠も出だしてきたというのはここ10年程度の話のようです。 しかし…

「西アジアの歴史」小玉新次郎著

講談社現代新書の中の新書東洋史というシリーズだったものの中に第9巻ということですが、この一冊のみを買って読みました。初版は1977年発行ということですので、現代の部分はもはや歴史の中に入りかけていますが、まあ古代の部分には変わりはないでしょう。…

いつか見た大臣更迭風景

女性登用の看板のような閣僚が政治資金規制法関連で辞任しました。 かつての自民党政権断末魔の頃の状況と似たような感覚を覚えます。 野党は勢いづいていますが、それしかできないのかという脱力感を覚えるのもかつての感覚と同じです。民主党が政権を取っ…

「石油ピークが来た」石井吉徳著

石井さんの著作「石油最終争奪戦」は購入して読んだのですが、その約1年後の2007年に出版された本書は読んでいませんでした。一度読んでおこうかと手に取りました。「もったいない学会」会長の石井さんの名前は、石油ピーク論というものを知るようになってす…

「新興国経済総くずれ 日・米は支えきれるか」中原圭介著

著者は金融・経営コンサルタントだそうです。BRICsといわれるブラジル・ロシア・インド・中国などの新興国の躍進が語られてからしばらくたちますが、ここに来て大きくその立場が変わってくるというものです。ただし、その根拠というのがアメリカを中心とした…

メールからブログ

メールからのブログ投稿をやってみます。

「日本のニュース 賛否両論わかる本」現代ニュース研究会著

著者はどのようなグループかは不明ですが、いろいろなニュースの解説をしているような人々かもしれません。発行元の「こう書房」という出版社が集めたライターかもしれません。2007年出版の本ですのでその当時の問題が政治経済から教育・環境等さまざまな方…

「頭にちょっと風穴を 洗練された日本人になるために」広淵升彦著

著者は国際ジャーナリストということで、テレビ局のニューヨークやロンドンの支局長をかなり早い時期に務めたと言うことです。どうやらまだソ連が存続していた当時らしく、かなり価値観も古めかしいものに見えます。 どうやら食品関係の雑誌に連載されたエッ…

再生可能エネルギー買取中断騒動

太陽光発電の電力の買取が急増したために電力の安定供給ができなくなるとして新規契約を中断しているそうです。 一応10kw以上の大規模業者が対象ということですが、中には個人でもそれを越えているために止まっているとか。まったく予測どおりの展開で、…