内田樹さんのブログ、「内田樹の研究室」で「死ぬってどういうことですか」
blog.tatsuru.comある国会議員から問われたそうですが、政局の話かと思ったら冒頭のセリフだったそうです。
その答を掲載しています。
内田さんは私よりいくつか年上ですが、歯はインプラント、膝には人工関節で、臓器もあちこち傷んでおり、「生きている」というよりは「まだ死んでいない」といったものだということです。
そしてそのうち生物学的な死が訪れて、「葬式も済み、「偲ぶ会」も賑やかに行われ、遺稿集も編まれ、七回忌が済む頃には知人友人たちもだんだん鬼籍に入る。そして誰かが「みなさんももうお足がおぼつかないお年になられたので、この十三回忌あたりで内田先生の法要も仕舞にしようと思うのですが、いかがでしょう」と言い出して、みんな「そうだね」と頷く。」と言ったことになるのでしょう。
このあたり、実感として頷けます。
つまり、死ぬ13年前ほどから徐々に「死に始め」、十三回忌あたりで「死に切る」つまり人間は27年ほどかけてゆっくりと死んでいく。ということです。
私もそういった年齢に入ってきました。
しかしそのような段階を踏めるというのは幸せな人生なのでしょう。
若いうちにあっという間にということも無いわけではありません。