爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

2019-07-01から1ヶ月間の記事一覧

ホルムズ海峡通過の艦船を守る「有志連合」、結成できるのかどうか。

イランとの関係悪化が続く(というか、関係悪化を目指す)アメリカが、同盟国などに呼びかけている「有志連合」、なかなか賛同者が表れないようです。 www.nikkei.com ヨーロッパ勢はアメリカ主導のものには参加せず、独自の体制で警護を行う姿勢を見せてい…

「がん検診のおかげで乳がんで死なずに済んだ人は何人?」NATROMのブログより

医学領域での活発な発言をされているNATROMさんのブログが更新され、表題のような記事が載っています。 natrom.hatenablog.com がん検診というものが有効なのかどうか、費用と効果の対応はどうか、甚だしい場合には検診などは受けなくても良い、検診に費用を…

「隠された物部王国『日本(ヒノモト)』」谷川健一著

著者の谷川さんは、専門の歴史研究者ではなく、出版社で企画編集などの仕事をされたあと退社して執筆活動をされたという、在野の歴史ファンと言うべき方のようです。 しかし、どうもこの古代史と言う分野では、専門家よりアマチュアの方が素直な解釈ですっき…

政治はいったい何ができるのか。

今回の参議院議員選挙でも投票率が下がり、問題視されています。 棄権した人々に話を聞くと「誰が政権をとっても大して変わらない」という意見が出てきます。 実際、民主党が政権を取ったときに何が起きたかと言えば、官僚政治への異議をささやかに唱え、ア…

FOOCOM.NET専門家コラムより、白井洋一さんが「ゲノム編集技術 研究者・専門家にも欠ける基本知識」と題した記事

ゲノム編集技術を用いた食品などについて、その規制や表示などが議論されています。 私もこの技術については以前から着目し、できる範囲で紹介しようとしていました。 sohujojo.hatenablog.comしかし、どうも実際にどの程度のところまで行っているのか、どこ…

FOOCOM.NET専門家コラムより、「シャルキュトリーってなに?」

FOOCOM.NETの専門家コラムで、食肉加工の専門家の近田康二さんが書いています。 www.foocom.net私も初めて聞きました。 「シャルキュトリー」フランス語で、「食肉加工品全般を指す」言葉だそうです。 ハム、ソーセージが中心ですが、他にもパテや生ハム、テ…

"賀茂川耕助のブログ”を読んで、No.1259ロシアと中国の関係

一時はそれほど目立たなくなった中国とロシアの関係ですが、このところまた盛んになってきたように感じます。 kamogawakosuke.info中国の習近平主席は、このところ足取り軽くあちこちを飛び回っていますが、6月にはロシアを訪れプーチン大統領と会談していた…

有志連合?安倍さんに「志」なんてありません

アメリカのポンペオ国務長官は、ホルムズ海峡通行の船舶を守るための「有志連合」に日本の参加を要請(強制)したことを明らかにしました。 www.nikkei.com日本側はさすがにこれには即答はできないようです。 先日も安倍首相がイランを訪れたように、日本と…

「ママたちが非常事態!? 最新科学で読み解くニッポンの子育て」NHKスペシャル取材班

この取材班の一員、NHKの小林欧子ディレクターも出産を経験、今も子育ての最中です。 しかし、それは苦難の連続、頼る人も居らず父親も単身赴任中ということで、一人だけで不安の中子育てに手探りで当たっていきます。 しかし、どうやら周囲を見回すと同じよ…

田中宇さんの国際ニュース解説より、「目くらましとしての日韓対立」

田中宇さんの「国際ニュース解説」では、先日のロシア軍機の竹島上空の領空侵犯について、およびそれに関連して昨今の「日韓対立」の真相について書かれています。 (今回も、無料開放記事ですので、全文を読めます) tanakanews.comまず、これはあまり報道…

「大収斂」キショール・マブバニ著

収斂(英語ではConvergence)とは、世界の様々な地域で違った特色を持つ民族や国家に属していた人々が、同じような中産階級として一つの集団として一体化していくということを指します。 国家の力がますます強まっているように見える世界で、そのような未来…

本日見かけた交通違反「大型トラックの運転手が携帯電話掛けながら」

暑い中ですが空元気を振り絞ってでかけてきました。 交差点で信号待ちをしていると、大型トラックが交差点を右折していきます。 その運転手が堂々と「携帯電話を右手に持って話をしながら」左手だけのハンドルさばき。 しょうがねえなと思いつつも、「まあス…

「日本語人の脳」角田忠信著

人間の脳は左右で機能が違い、日本人は母音を左脳で聞くが日本人以外は右脳で聞くという話は聞いたことがありました。 この本の著者の角田さんが、その理論を見つけ出し発表したのだそうです。 角田さんは耳鼻咽喉科が専門の医学研究者であり、補聴器などを…

「近大マグロ配合飼料で飼育成功」でびっくりしたが、魚粉を使うのではまだまだ

近畿大学が養殖している「近大マグロ」が「配合飼料で飼育成功」というニュースが流れびっくりしました。 www.kindai.ac.jp マグロに限らず、他の魚種でも養殖と言うものの実際は生の魚を餌として与えている例が多いようです。 これでは、魚の資源を節約し持…

「『スイス諜報網』の日米終戦工作 ポツダム宣言はなぜ受けいれられたか」有馬哲夫著

第二次大戦の終戦間近には、日本からもアメリカからも終戦に向けての交渉を模索する動きがあったようです。 特に、中立国スイスを舞台とする接触があったということは間違いないようです。 このあたりの事情について、取り上げて発表されたものがいくつかあ…

夢の話「原付きバイクで湘南の町を疾走」

これまでも原付きで走り回る夢というのは何度も見ています。 不思議に自動車で走る夢はまったく見ることはありません。 それだけ強烈な体験だったのでしょうか。 しかし、今日の夢は非常に鮮明で細部まではっきりとしていました。 出発地は、大学卒業まで暮…

「子産 (上)(下)」宮城谷昌光著

宮城谷昌光さんは、はじめは「夏姫春秋」「重耳」といった中国古代に題材をとった作品で数々の文学賞をとりました。 その対象とする時代は、周王朝末期の春秋戦国時代から秦漢にかけてが多く、以前から史記や春秋左氏伝といったものを愛読書としていた私にと…

「壱人両名 江戸日本の知られざる二重身分」尾脇秀和著

「壱人両名」、すなわち一人の人間が2つの名前を持つということです。 江戸時代も中期を過ぎると社会の変化が大きくなってきますが、その頃に農民と町人、町人と士分といった2つの身分を持つという人々が数多くなっていました。 商人の活躍が大きくなって…

参議院選挙

皆様、参議院議員選挙の投票にはいらっしゃいましたでしょうか。 私はこの前一応参加するという意思表明をしましたので投票はしました。 しかし、その結果にはほとんど期待もできず興味も持てません。 なんで、「いだてん」を休みにしなければならないのか。…

「ドローンで迫る伊豆半島の衝突」小山真人著

伊豆半島は、フィリピン海プレートの北端に乗っておりそれが日本列島に衝突してできたということは、地質マニアの間では広く知られていることでしょう。 (さすがに、「誰にでもよく知られている」とは言えませんが) そのために、数多くの興味深い地形が形…

「内田樹の研究室」より「韓国メディアからの質問と答え」

内田樹さんは最近も韓国で著作を出版されていますので、一定の数の読者を獲得しているためか、韓国メディアから現在の日韓関係についての質問を受けたそうです。 その質問と答えを掲載しました。 blog.tatsuru.comまず、最初の部分から意外な思いのやり取り…

「小田嶋隆のコラム道」小田嶋隆著

コラムニストとしてあちこちにコラムを書いている小田嶋さん、私も読んだことがありますが、面白い文章と思います。 その小田嶋さんが、「コラムの書き方」というコラムを書いてしまったという本です。 もとは、ミシマ社という出版社から発行されている「ミ…

サンマ漁獲量制限の交渉で初めて量的制限に合意。とはいえ、まったく実効性のないもの。

北太平洋漁業委員会の年次会合で、資源減少が心配されるサンマの漁獲量を制限することで合意しました。 www.asahi.comこれまでは、主に中国の反対により漁獲枠設定には至らなかったのですが、ようやく枠が決まったということです。 しかし、その漁獲枠がなん…

「東大のディープな日本史2」相澤理著

「東大のディープな日本史」という、東大の日本史入試試験を解説した本の第1巻を読み非常に面白かったので、その続巻も読んでみました。 続巻も第1巻と同様の作りとなっており、これまでの東大の日本史の入試問題の中から選んだ問題について、詳細な解説か…

フェイスブックの暗号資産「リブラ」に対し、アメリカ議会やG7で懸念が殺到

フェイスブックが発行を予定している、暗号資産「リブラ」に対して、アメリカ議会やG7の場で多くの懸念が明らかにされています。 news.yahoo.co.jp自由で規制がかからないため、送金コストもこれまでよりはるかに安くて済むということですが、当然ながら非常…

「関東のしきたり関西のしきたり」話題の達人倶楽部編

またこれも、出張の途中の車内で読み飛ばし、そのまま邪魔なら捨てていく程度の?本かもしれません。 今回は、「関東と関西」の違いというものを並べあげて語るといったもので、内容についてもそれほど真剣に調査したものというほどではなく、よく言われてい…

「民主党」「鳩山」は触れるだけでも穢れるような日本政治の汚点なのか。

安倍総理が選挙応援の演説中に、立憲民主党を「民主党」と言い間違えているようです。 これは単なる言い間違いではなく、かつての混乱の民主党政治と今の立憲民主党とを関連付けたいという思いがあるのではと解説されています。 www.huffingtonpost.jp さら…

「シャーロック・ホームズの科学捜査を読む ヴィクトリア時代の法科学百科」E.J.ワグナー著

シャーロック・ホームズの捜査というものは、もともとは科学的なものであることが売り物でした。 「緋色の習作」では死体の死後硬直の状況を調べたり、「海軍条約文書事件」では科学実験装置で事件の遺留品を調べたりと、当時の最先端の科学捜査を描いていま…

これも周到に考えられた発言か、トランプが民主党女性議員に暴言

トランプ大統領が民主党の移民出身の女性議員に対し、「国に帰れ」といった暴言を繰り返しているようです。 www.nikkei.com 政治的な習熟度の極めて低い日本でも、さすがにこのような発言をしてしまえば政界には居られなくなるでしょうが、トランプはそれで…

FOOCOM.NET専門家コラムより、長村洋一さんが「食品添加物表示制度検討会」を傍聴した

消費者庁では、食品添加物の含まれている食品での表示制度について検討していますが、その第3回検討会を健康食品管理士などをされている長村洋一さんが傍聴し、その内容を紹介しています。 www.foocom.netその第3回として、事業者団体からのヒアリングが行…